女性におすすめのトレッキングポール5選
ランドネ 編集部
- 2023年12月26日
山歩き時の身体の負担をやわらげてくれる、トレッキングポール。
登山ガイドの渡辺佐智さんとMtランドネさん、ランドネ編集部がいっしょに、女性におすすめの5種類のトレッキングポールを実際に山で使いながら、検証しました。
本記事では、検証する中で感じたトレッキングポール選びのポイントと、検証の山行に同行した4人の感想をそれぞれまとめてご紹介!
ぜひ、購入するときの参考にしてください!
女性におすすめのトレッキングポール5選!
レキ・クレシダ
モンベル・アルパインポール カムロック ドライグリップ S
ブラックダイヤモンド・ウィメンズ ディスタンスカーボンFLZ
シナノ・FAST-115 カーボンW
フリーライト・FIZAN TREKKING COMPACT FREELIGHT model 158g
トレッキングポール選びの6つのポイント
今回のトレッキングポール5アイテムの検証にあたっては、登山ガイドの渡辺佐智さん、Mtランドネ会員のペン銀さん、ランドネ編集部の山﨑、編集ライターの山賀の4人で、実際に山を登り下りしながら使い比べてみました。その結果わかったことは、同じトレッキングポールといっても使い心地がだいぶ違うということと、人によって好みや合う合わないがあること。
使い比べる中で、選ぶときのポイントになりそうだと感じたのは、おもに以下の6点です。
1. 収納方法
従来のシャフトを伸び縮みさせるタイプと、Z形に折りたためるタイプに大きく分かれます。折りたたみタイプはコンパクトになるためバックパック内にも収納可能。いっぽう、伸縮タイプは調整できる長さの幅が広いものが多く、救助時などの固定具としても使えるというメリットがあります。
2. 長さの調整方法
レバーを開閉することで固定するレバーロック式か、シャフトをひねって固定するスクリュー式がほとんど。レバーロック式は弱い力でも操作しやすいというメリットがあるのに対して、スクリュー式は見た目がすっきりしていて軽量化できるという利点があります。
3. 重さ
素材や作りなど、さまざまな要素によって決まります。軽量だと持ち運びときにラクなだけでなく、使用時に振りやすくもなります。
4. 丈夫さ
現在よく使われている素材はアルミとカーボンで、一般的にはアルミのほうが重いが丈夫、カーボンは軽さがあります。また、アルミは曲がっても折れることは少ないのに対して、カーボンは折れて使用できなくなる可能性があります。
5. グリップ
今回検証してみて、意外と重要だとわかったのが、グリップの握りやすさ。特に上から握ることになる下りのときに、使い勝手に差が感じられました。持ち方や手の大きさ、好みによっても違うので、実際に握り比べてみるのがおすすめです。
左からレキ・クレシダ/モンベル・アルパインポール カムロック ドライグリップ S/シナノ・FAST-115 カーボンW/フリーライト・FIZAN TREKKING COMPACT FREELIGHT model 158g/ブラックダイヤモンド・ウィメンズ ディスタンスカーボンFLZ
6. 価格
購入するとなったら、もちろん価格も重要な決め手になります。最初から値段が高くてもいいもの買いたいタイプと、まずはリーズナブルなものを使ってみて何が合うのかを見極めたいタイプに分かれます。
検証の末に、4人が気になったポールは…?
上の6つのポイントを踏まえて、5アイテムを使ってみてのそれぞれの感想は以下。ただ、道具の使いやすさは実物を触ってみないとわからないので、下記感想を参考に、アウトドアショップなどで実際に手にして比べてみて!
Mtランドネ会員 ペン銀さん
今は折りたたみ式のカーボンのポールを使っているんですが、かなり使い込んできたのと、外付けがしにくいので、そろそろ買い替えたいなと思っています。
今回使ってみた5アイテムの中では、グリップのなじみのよさなど総合点の高かったレキの「クレシダ」か、シンプルですごくコンパクトになるブラックダイヤモンドの「ウィメンズ ディスタンスカーボンFLZ」がいいなと思いました。グリップの長いシナノの「FAST-115 カーボンW」も気になりました。
ランドネ編集部 山﨑
私は自転車のハンドルのような持ち方でグリップを握るのと、手が小さいからか、グリップの好みが他の人たちとちょっと違っていました。
登りでも下りでもグリップが握りやすかったのと、振ったときに軽くてストレスがなかった、フリーライトの「FIZAN TREKKING COMPACT FREELIGHT model 158g」推しです。グリップの上部が多少滑りますが、グローブをすれば問題なし。グリップで言うと、次にモンベルの「アルパインポール カムロック ドライグリップS」が持ちやすかったです。みなさんが握りやすいと言っていたレキの「クレシダ」はグリップが大きいと感じました。
編集ライター 山賀
レキの伸縮タイプと折りたたみタイプを愛用してきたので、レキのグリップを握り慣れていて、どうしてもレキびいきになってしまいます。「クレシダ」はグリップの握りやすさ、レバーロックの使いやすさなどが進化していて、購買意欲をそそられます。アルミの伸縮タイプは1本しか持っていかないことも多いので、誰かと1本ずつ買いたい。
長期的に使ってみたいのは、フリーライトの「FIZAN TREKKING COMPACT FREELIGHT model 158g」。丈夫なアルミ素材ながら軽量なところと、見た目のかっこよさに惹かれますが、長く使い続けた場合の耐久性やメンテナンス性が気になります。
登山ガイド 渡辺佐智さん
初心者向けという意味では、買う人が何を望むのかにもよりますね。モンベルの「アルパインポール カムロック ドライグリップS」はコスパを求める人におすすめ。シナノの「FAST-115 カーボンW」はバランスがいいと感じました。フリーライトの「FIZAN TREKKING COMPACT FREELIGHT model 158g」はかっこいいですが、初心者には扱いが難しいかもしれないです。
個人的には、レキとブラックダイヤモンドは今まで使ってきたブランドなので、信頼感があります。「クレシダ」と「ウィメンズ ディスタンスカーボンFLZ」は方向性が違うので何を求めているかによりますが、私は短くして使いたいので、伸縮タイプのクレシダのほうが扱いやすかったですね。
- BRAND :
- ランドネ
- CREDIT :
- Photo/H.Kimoto 木本日菜乃 Text/S.Yamaga 山賀沙耶 Editorial/Randonnee ランドネ編集部
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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