暑い夏こそ「ハッカ油」その理由は?/今月のレシピ【チョコミントドリンク】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#26
キャンモック
- 2024年07月24日
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キャンプの道具や知識には、防災に役立つものがたくさんあります。でも、いくら優れた道具を揃えても、電源や水道のないストイックなキャンプ経験があっても、災害時には全く経験したことのないさまざまな問題が襲いかかってくるでしょう。予期せぬ事態を目の前にしたとき、道具や知識がいつものように使えないかもしれません。
そんな悔しい思いをしないために、災害時に役立つ情報やすぐに使える収納方法など、ちょっとしたヒントを知っておくとあなたの知識や道具がもしものときにぐっと頼もしいものになってくれるはずです。
この連載では、無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱するCAMMOCの防災士資格を持つメンバーから、アウトドア好きの皆さんへ、もしものときに役立つ情報とレシピをお届けします。
万能すぎる「ハッカ油」
今年の夏は全国的に危険な暑さが予想され、すでに40度近い気温を記録しています。同時に湿度も高く、体はベタベタ、部屋もなんだかジメっとしていませんか?
そんな蒸し暑い夏をさわやかに乗りきる1本のアイテム、「ハッカ油」を紹介します。
ハッカ油がおすすめな理由
抗菌・消臭・防虫・鎮痛・リラックス・調味料と多用途!
ハッカ油は、ミントの1種である“ハッカソウ”を乾燥させて抽出した植物油。メントール成分が含まれており、抗菌効果や消臭効果はもちろん、虫除けやリラックス効果もあります。
紅茶やお菓子の香料としても活用でき、今月のレシピにも使っているのでぜひ作ってみてくださいね。
暑い夏こそ使い時!
ハッカ油は1年中活躍しますが、メントールの“スーッ”とした清涼感が、身も心もスッキリ爽やかにしてくれるので暑い夏にぴったり!香りを嗅ぐだけでも体感温度を下げてくれ、網戸などにハッカスプレー(作り方は後半へ)を吹きかければ、爽やかな空気を取り入れながら同時に虫除けもできます。
ハッカ油を選ぶポイント
- 入浴剤や虫除けなど、肌に触れる使い方をする場合は「天然成分」が望ましい
- お菓子や紅茶など、食用として使う場合は「食品添加物」の表記をチェック
- 人体に触れず、消臭などの目的であれば「合成成分」もOK
~注意点~
※ハッカ油は刺激が強いため、肌に触れる場合などは水で薄めて少量からお試しください。
※ペットには有害となることがあるため、十分な注意が必要です。
ハッカ油の活用法5選
➀万能すぎる【ハッカスプレー】
これ1本で部屋中まるごと掃除ができます。トイレやキッチンなどニオイが気になるところや、生乾きの洗濯物、脱いだ靴、枕などに吹きかけて消臭効果も。お出かけ前にサッと身体に吹きかければ、虫除けにも◎
作り方
1.スプレーボトルに水50mlを入れて、ハッカ油を1~2滴たらす
2.よく振ってから吹きかける(使用期限1~2日)
※無水エタノールを加えると防腐効果もあり1週間ほど日持ちします
※ポリスチレン(PS)素材の容器は溶ける可能性があるためNG/ガラスやポリプロピレン(PP)素材はOK
➁家にあるもので【ハッカ剤】
ニオイが気になるトイレや靴箱などに、置くだけで消臭効果を発揮するハッカ剤。家にあるもので簡単に作れるのでぜひお試しください。
作り方
1.空容器にティッシュやコットンを入れて、ハッカ油を2~3滴たらす
2.ニオイが気になるところに置く
➂夏のお風呂に【ハッカ浴】
夏はシャワーですませがちですが、冷房で冷えきった体を芯から温めるのも大切。そんな時は浴槽にハッカ油を1〜2滴たらすだけで、温かいのに寒いという不思議な感覚が楽しめ湯上りもサッパリします。
桶に水をはって1滴たらして足水をしたり、手ぬぐいを濡らして首にかけるだけでもヒンヤリ度が持続し気持ちいいですよ。
④コップに1滴【マウスウォッシュ】
コップに水をいれてハッカ油を1滴たらしよく混ぜてください。これを口に含みクチュクチュとゆすいで吐き出したり、ガラガラペーとうがいをすることで口内もリフレッシュ!
アウトドアシーンや災害時、歯磨きができないという状況にも役立ちます。
⑤鎮痛や虫除けに【ハッカバーム】
肩こりや腰痛など、体の気になる箇所にぬるとスーッと痛みがやわらぐ感覚になるハッカバーム。リラックス効果や虫除けも同時に叶います。
作り方
1.空の容器に保湿クリーム(今回はニベア)を10gほど入れる
2.ハッカ油を3~5滴ほどたらして混ぜる
※保湿クリームはワセリンやボディクリーム、オイルなどでもOK
ハッカスプレーをアウトドアシーンに持っていこう!
夏のアウトドアシーンでは、虫に悩まされる人も多いはず。ハッカのにおいを嫌う虫は、蚊・アブ・ブヨ・ダニ・ハチ・ゴキブリ・コバエなどといわれています。
草むらや河原に行くときはとくに念入りにスプレーをして、万が一刺されてしまったときは、ハッカバームでケアしましょう。
まだまだあるハッカスプレーの役立つシーン
- 帽子の中にひと吹きすると、頭全体に清涼感が広がり虫除け効果も◎
- 気になる汗のニオイにふきかけたり、シャワーができない時は脇の下や足の裏などにたっぷり吹きかけ、拭き取るとサッパリ
- テントの入り口に吹きかけ、虫の侵入防止
- 生ゴミに吹きかけて、ニオイやコバエ対策
- 疲れた帰り道、運転中の集中力アップに
手作りのハッカスプレーの効果は長くて1〜2時間。ハッカの香りが薄くなってきたら、効果が切れてきた証拠です。たくさん作って持って行きましょう!
今月のレシピ【チョコミントドリンク】
チョコミント好きにはたまらない、甘いのにスーッと爽やかなチョコレートドリンク。ハッカ油があれば簡単に作れます。ただし入れすぎ注意!1滴以上は入れないように慎重に作ってみてください。
材料
純ココア…大さじ2
砂糖…大さじ1
お湯…50cc
牛乳…200cc
ハッカ油…1滴
氷…適量
ホイップクリーム…お好みで
ミントの葉…飾り用
作り方
①グラスに純ココア、砂糖を入れてお湯を注ぎよくかき混ぜる。
②牛乳を注ぎハッカ油を垂らしたらしっかりと混ぜ合わせる。
③氷を入れてホイップクリームやミントをトッピングしたらできあがり。
クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)
左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。アウトドア・フードロス・防災などの観点からドライフードに注目し、初著書「うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード(山と溪谷社)」全国書店にて絶賛発売中。
HP:https://cammoc.com
Instagram:www.instagram.com/cammoc
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PROFILE
キャンモック
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/
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