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電気を使わず暖をとる方法/今月のレシピ【ジンジャーキャンディー】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#21

キャンプの道具や知識には、防災に役立つものがたくさんあります。でも、いくら優れた道具を揃えても、電源や水道のないストイックなキャンプ経験があっても、災害時には全く経験したことのないさまざまな問題が襲いかかってくるでしょう。予期せぬ事態を目の前にしたとき、道具や知識がいつものように使えないかもしれません。

そんな悔しい思いをしないために、災害時に役立つ情報やすぐに使える収納方法など、ちょっとしたヒントを知っておくとあなたの知識や道具がもしもの時にぐっと頼もしいものになってくれるはずです。

この連載では、無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱するCAMMOCの防災士資格を持つメンバーから、アウトドア好きの皆さんへ、もしもの時に役立つ情報とレシピをお届けします。

寒い季節に停電したらどうする?

暖房やこたつなどが欠かせないほど寒いこの季節に、地震や停電が起きたら、あなたはどうしますか?電気がなくても寒さから身を守るアイテムや術をご紹介します。

以前紹介した、低体温症についての記事も合わせてご参照ください。

電気を使わず暖をとる方法

ストーブ

石油・ガス・薪・アルコールなど、器具に合わせた燃料を燃やして熱を発生させるストーブ。室内やテント内など閉ざされた空間の中で使用する際は、かならず窓を開けて換気を行なうこと。でないと一酸化炭素中毒を引き起こし、最悪の場合死に至るケースもあります。

一酸化炭素は無色透明で無臭のため、濃度を検知しアラームが鳴る「一酸化炭素チェッカー」を併用し安全にストーブで暖をとりましょう。

カイロ

使い捨てカイロはコンビニなどで手軽に購入でき、使用後は除湿・脱臭剤として活用できます。

繰り返し使えるカイロは種類が豊富で、オイル式や充電式、液体型、豆や玄米など天然素材のカイロなど。充電や電子レンジで温めるタイプは電気を必要とするため、停電時を想定し使い捨てタイプと合わせて備蓄しておくと安心です。

【体温調節できる場所を知っておこう】

・身体の3首→首、手首、足首
・首のうしろ、尾てい骨、わきの下
※この部分を、寒い時は温め、暑い時は冷やせば効率よく体温調節ができます。

貼るカイロの場合は、貼りやすい以下の場所がおすすめです。
※低温やけどに注意しましょう。

  • 肩甲骨の間
  • おへその下辺り
  • 足の裏

湯たんぽ

金属や陶器、プラスチックなどの容器にお湯を入れて温める湯たんぽ。直火可能なものであれば、ストーブの天板や焚火で温め専用ケースに入れて使えますが、どちらにせよ火傷には注意が必要です。

【ペットボトルで作る簡易湯たんぽ】

用意するもの▶ペットボトル、水、タオル、ゴム(ペットボトルカバーも可)

➀60度のお湯を用意する
目安:沸騰し始め泡が立ち始めたくらい、または沸騰したお湯と水を1:1で混ぜたもの
➁ペットボトルの8分目までお湯を入れ蓋をする
➂タオルで包み、ゴムで止めたら完成
※ペットボトルの耐熱性は50度程度、耐熱ペットボトルは80度程度です。

レイヤリング

冬の登山でも重要となる重ね着(レイヤリング)。より効率的に寒さをしのぐために、3層の重ね着ポイントを知っておきましょう。

①ベースレイヤー

いちばん最初に着用する、いわゆる肌着。汗を素早く吸収し、拡散蒸発させることが重要です。(機能例:吸汗速乾性、防臭性、抗菌機能、保温性)

※肌に直接触れる部分が濡れていると低体温症のリスクが高まるため、ベースレイヤーは複数枚常備しておきましょう。

➁ミドルレイヤー

保温性の確保が重要となる中間着。襟付きのものであれば保温力も高まり、汗処理機能の高い素材と薄手のフリースの2枚を組み合わせるのも効果的です。(機能例:保温性、ストレッチ性、透湿性)

※中間着にビニールカッパを取り入れると、サウナスーツのように暖かくなります。動くと汗をかいて逆に冷えてしまうので、待機時にご活用ください。

➂アウターレイヤー

風や雨、雪などから体を守るアウター。少し余裕のあるサイズを選ぶと、重ね着をしても締め付けることなく、中に空気が入ることで保温力もアップします。(機能例:防風性、防水性、防寒性)

※ウィンタースポーツをする方は、スキー・スノーボードウエアをアウターレイヤーとして活用できます。

寒いうちに実践しよう!

人間が生き延びるために必要とする「サバイバル3の法則」に、人は“適切な体温が維持できないと3時間しか生きられない”とあります。低体温症(#16参照)にならないように、ぜひ寒いいまのうちに、外出時やキャンプ、登山でどれかひとつでも実践しておきましょう。

今月のレシピ/ジンジャーキャンディー

ショウガと砂糖だけで簡単に作れるサクサクとしたジンジャーキャンディー。少し食べるだけで体もポカポカに。ちょっとお疲れのとき、風邪をひきそうだなぁと感じたとき、おやつの代わりなどに。そのまま食べても、紅茶やお茶にいれて楽しむのもおすすめです。

材料

ショウガ…大1個(100g程度)
砂糖(今回は甜菜糖を使用)…50g

作り方

①ショウガを薄くスライスする
②鍋で3回茹でこぼし、アク抜きをする
③フライパンにショウガと砂糖を入れ、ショウガがひたるくらいの水を入れて中火にかける
④水気がなくなるまで焦げないように気をつけながらかき混ぜ、砂糖が白く泡立ってきたら火からおろす
⑤クッキングシート などに重ならないようにならべ、表面が乾いたら完成

クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)

左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」をテーマに地球の未来を創造するクリエイターズユニット。トータル撮影コーディネートやコンサルティング、キャンプをとおして自然と身につく知恵や道具でできる防災法「SDGs防災キャンプ」の提案を行なっている。アウトドアやフードロス、防災などの観点からドライフードに注目し、初著書「うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード(山と溪谷社)」全国書店にて絶賛発売中。

https://cammoc.com
www.instagram.com/cammoc

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PROFILE

キャンモック

キャンモック

「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/

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