海に寄り添い緑あふれる富岡町│福島県富岡町「復興探究フットパス」モニターツアー2024リポート
ランドネ 編集部
- SPONSORED
INDEX
忙しい毎日だからこそ、スイッチを切る時間も大切です。
ほどほどに、気ままに。「フットパス」は、そんなときにぴったりのアクティビティです。
2024年秋、福島県の富岡町で開かれた「復興探究フットパス」モニターツアーのようすをお届けします。
歩いて、眺めて、深呼吸。好きな町が増えていく。
「フットパス」とは、田園地帯や町並みなど、昔から地域に根付いている道を散策することを指します。山の中や観光スポットではなく、人々の暮らしが息づく場所をめぐりながら、その土地の風土や景観を味わうのが特徴。日常を少し離れて、ゆったりと歩くことで、その土地に親しみを感じ、まるでふるさとに帰ってきたような気分になれることが魅力です。一度歩いてみると、その町が自分にとって大切な場所に感じられるようになります。
▲ゲストは福島県出身の芸人なすびさん、キャンプコーディネーターのこいしゆうかさん、フォトグラファーの鈴木千花さん、アウトドアライターの岡田瑛穂さん
ありのままの町並みや自然のなかを歩く3~5kmのコース
今回は海辺の富岡町にあるフットパスを訪れました。このコースは2024年に誕生したばかりで、緑豊かな田園風景が見どころとなっています。フットパスには特別なルールがなく、歩く速さや立ち寄る場所は自由。より道も、アレンジも、ショートカットも歓迎。自由に歩いてみましょう!
歴史の深さと豊かな緑が広がる里山の情景を楽しむ
年間平均気温13.8℃の富岡町は、一年を通しておだやかな気候に恵まれており、積雪もめったにありません。その暮らしやすさから、多くの人が移り住み、現在では人口の半数以上が移住者だそうです。さらに、町内には70もの遺跡が点在しており、古くから人々が暮らしていた痕跡が色濃く残っています。足元をふと見ると、縄文土器のかけらが転がっていることも。持ち帰ることはできませんが、発見に胸を躍らせながら歩くのは、この町ならではの楽しみです。
▲生きているかのように躍動感のある大イチョウ。12月には全体が黄色に染まる。どれだけの年月、この町を見守ってきたのだろう
▲大イチョウの近くにたたずむ大山祇神社。地震で鳥居が少しゆがんだが地元の方が大切に守っている
▲植物に触れたり、香りをかいだり。参加者それぞれが五感で自然を味わった
▲不思議な果物「ポポー」をおやつにいただく。バナナとマンゴーが合わさったような味!
海辺の町でありながら、豊かな緑が楽しめるコースもあります。ゆるやかな坂道を上った先には、大きなイチョウの木が鎮座しており、その迫力ある姿が視界いっぱいに広がり、圧倒されます。また、色とりどりの花やハーブが植えられた畑もあり、華やかな景色に癒されるでしょう。この畑は地元の方が手入れをされているそうで、町を明るくし、訪れる人々を楽しませたいという心づかいが感じられるのもうれしいですね。さらに進むと、針葉樹の間から木漏れ日が注ぐ小径に出ます。葉が風に揺れる音を聞きながら、心がほぐれていくのを感じることでしょう。歴史と自然、人のぬくもりが交差する富岡町で、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
▲緑に覆われている防空壕を発見。のぞいたり、声を響かせてみたり。昔の人々の暮らしに思いをはせる。自然に溶けこんで、車では気づかないものも歩くことで見つけられる
▲昼食は、富岡町の方々手作りの豚汁と、町民のおなじみ「さくら屋」のお弁当。ボリューム満点
富岡町を歩いてみて
キャンプコーディネーター・こいしゆうかさん
イラストレーター・漫画家としても活躍。書籍『そうだ、キャンプいこう!』などを刊行し、女性目線のキャンプスタイルを提案している。「歩いて見て聞くことで、好奇心が刺激されれますね。地元の方に町の逸話や歴史を教わりながら歩くのが楽しく、知識も広がりました。紹介してもらった富岡産のワインも飲んでみたいです!」
*
フォトグラファー・鈴木千花さん
世界一周の旅や開発教育活動を経て、翻訳家としても活躍。アウトドアブランドのアンバサダー、一児の母としての顔ももつ。「フットパスは初体験でした。ありのままの道をのんびりと、おしゃべりも楽しみながら歩けました。なにげない風景のなかをゆったり歩くことってぜいたくですね。自分の町や他エリアの小径も歩いてみたくなります!」
*
アウトドアライター・岡田瑛穂さん
山岳雑誌やキャンプ、旅行、歴史メディアなどで幅広く活動。全国各地を旅しながら取材を行い、その魅力を発信。富山県出身。「山歩きほど負担がなく、道端に咲く花など小さな発見を楽しむ余裕があり◎でした。気ままに歩くからこそ小さな発見も思い出になりますね。地元の方おすすめの富岡町産米粉を使ったバウムクーヘンをお土産に買って帰りました」
*
「新しい土地を知る良い機会になりました。地元の食との出会いもうれしいです!」ハトザンさん
*
「初めての場所を歩くワクワクを満喫。人との交流も◎でした!」すももさん
*
「サイクリングや登山とはまた違う、新しい旅のカタチを発見できました」よーこさん
福島フットパスとは?
福島県内に点在するウォーキングコース。福島第一原子力発電所の事故で避難を余儀なくされた12 市町村が対象。地域活性化を目的に、2022年度から少しずつコースを広げている。震災前とあとの景色が混ざり合う場所を歩くことで、地域の魅力や復興の歩みを直に感じられる。
SHARE
PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。