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REEBOK DMX RUN 10(リーボック/ディーエムエックス ラン 10)1997|ランニングシューズの礎を築いた“名作”たち

DMXをランニングシューズに初採用

ユニット内の空気移動が抜群のクッションを生む!

1997年はナイキのエアマックスやリーボックのインスタポンプフューリーといった人気モデルの激しい争奪戦が繰り広げられたハイテクスニーカーブームが、足数ベースで前年をピークに落ち着き始めた頃。そんな時代にリーボックから新たなテクノロジーを採用したランニングシューズがリリースされた。

それがDMX ラン10。モデル名にあるDMXとは、リーボック独自のムービングエアテクノロジーによる衝撃吸収反発システムであり、アウトソールに格納されたチャンバー(空気室)内部の空気が、着地から蹴り出しまでの間に前後に移動することで、衝撃吸収反発を行うクッショニングテクノロジーだ。

この機能のオリジナルはリーボックの開発ではなく、エナジェアという会社が開発した、その名もエナジェアというネーミングのシステムで、アウトソールにチャンバーを内蔵するのではなく、アウトソールを凸型に成形することで空気室を作り上げていた。このエナジェアは、コンフォートというウォーキングシューズに初搭載され、アメリカでも日本でも、ある一定の足数を売り上げた。

それ以降、この空気移動による衝撃吸収反発テクノロジーは、ダイナミッククッショニング、DMXと名を変えてウォーキング、ハイキングシューズに搭載され、リーボックを代表するテクノロジーとして確固たる地位を築くことになる。

いまは亡きアレクサンダー・マックイーンも愛用

そして1997年、このDMXはさらなるステップアップを迎える。従来は空気室がカカト部に一つ、前足部に一つの計2個から構成されていたが、衝撃吸収反発性を高め、安定性を追求するためにカカト部分に5個、前足部にも5個のチェンバーを配したDMX 10ユニットを発表。ランニングシューズのDMX ラン 10に初搭載されたのである。

当初、DMX 2000と呼ばれたこのユニットは、空気容量の大幅増加により、衝撃吸収反発性が向上。ウォーキング用ユニットとは異なり、アウトソールの端まで及ぶ形状のために安定性も高かった。これらの優れたパフォーマンス性能により、ランナーからの評判も高かったDMX ラン10だが、その人気はストリートシーンにも及ぶ。

1997年といえば、ナイキが初のフルレングスビジブルエアユニットを搭載したエアマックス’97を発表し、前作で落とした人気を取り戻すことに成功していたが、DMX ラン10は瞬間的にはこのエアマックス’97といい勝負をしていた。その例が、いまは亡き天才ファッションデザイナーのアレクサンダー・マックイーンがプライベートでオリジナルカラーのグリーンを愛用し、ランウェイの最後の挨拶の場面でもこのランニングシューズを履いていたこと。

その後もDMX ラン10は、オリジナルカラーに続いてリリースされたさまざまなカラーもスニーカーフリークから注目を集めた。そしてバリエーションとして前足部のクッション性よりも屈曲性を重視したDMX 6ユニット搭載のDMX ラン 6や、NBAのスーパースター、アレン・アイバーソンのシグネチャーモデルであるアンサーにDMX 10ユニットが採用されるなど、DMXはそれまで同社を代表するクッショニングテクノロジーに君臨していたヘクサライトの地位を完全に奪うこととなった。

column

2018年、DMXを新たな解釈でアップデートしたDMX フュージョンが登場。DMX ラン10と異なり、DMXユニットはミッドソール内部に埋め込まれている。

REEBOK(リーボック)を歴史や名作、テクノロジーから振り返る|ランニングシューズブランド名鑑

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2020年03月18日

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RUNNING style 編集部

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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。

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