ルアー接続にスナップは使う?【ソルトワールド基礎講座】
SALT WORLD 編集部
- 2020年12月16日
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皆さんは釣りの際、スナップという接続金具を使いますか? スナップはあると非常に便利で、ルアーフィッシングはもちろん、沖釣りの仕掛けやオモリの連結など、いろいろなところに使われています。ではいったい、スナップを使うことでどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。今回はシーバスをはじめとしたライトゲームを念頭に、そんなことを考えてみたいと思います。
スナップの功罪1 メリット
スナップを使う一番のメリットは、ルアーや仕掛けの交換をいつでもワンタッチで確実・簡単に行える点です。そのため、仕掛けやルアーのタイプ、色などを面倒がらずに小まめにチェンジしてすることができ、ひいてはそれが釣果UPにつながることもあります。
二番目のメリットは、特にルアー釣りの場合、ルアーの動きの自由度を確保できるということ。ラインをきっちり締めて使うよりも、アクションが生きるケースが多いことです。
他にもスナップを付けることでルアーのバランスや浮き加減を調整したり、スナップがリーダーの代わりとなって魚の歯からラインを守るなど、副産物的なメリットも生まれます。
スナップの功罪2 デメリット
デメリットはメリットの裏返しでもありますが、
- ルアー交換のたびにいちいち結ばなくて良い代わりに一度結んだらそのままということが多く、結び目の劣化によるバラシやブレイクが起こること
- 装着後にしっかり閉じるのを怠るとルアーや仕掛けが外れてしまうこと
- 適切なサイズを選ばないとかえってルアーの動きを損なったり、強度が足りなかったりすること
などです。また小型軽量のルアーの場合は、スナップを付けることでバランスが崩れ、動きが変わってしまうこともあるので要注意です。
なおスナップを使いたくない、あるいは釣行先でスナップを切らしてしまったときなどは、ループノットで結ぶことをお勧めします。
スナップ使用上の注意点
こうしたことからスナップを使う際は、①ルアーのサイズに合ったものを選ぶこと。②ルアー装着後はフックを確実に閉じること。③ポイントの移動中やランチタイムなどを利用して結び変えること。④何度も開閉してワイヤーが開いたり、変形したりしたスナップは交換すること、などを心がけると良いでしょう。
またルアーの場合、最初からスナップやスプリットリングが付いているものもありますが、これらにスナップを併用するのはアリでしょうか。これはケースバイケースですが、ルアーの動きの自由度はスプリットリングで満たされているので、それが目的であればスナップを使う必要はありません。それぞれが極端に大きかったり、重かったりしない限りは併用しても問題ありませんが、併用することでロッドワークがルアーに伝わりにくい場合は、どちらかひとつにするほうが無難です。
ただしスナップとスナップの2連結は強度低下のほかにゴミなどが絡みやすくなるので避けたほうが良いでしょう。
スナップの種類
スナップにはサイズやワイヤーの強度のほか、フック部の形状が異なるものやスイベル(ヨリモドシ)がセットされたものなど、多くの種類があります。
また、スプリットリングとスナップの機能をドッキングした製品も人気。スナップよりコンパクトで、スプリットリングより簡単にルアーを装着できる点が特徴です。
スナップにはメリットもデメリットもありますが、ナブラを前に素早くルアーをチェンジしたいときや、朝夕の暗い時間帯などのようにラインを結びにくい状況では非常に重宝します。上記のような点に注意して適切に活用してください。
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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