イサキをジグで狙う! 新スタイルのスーパーライトジギングは三重県・志摩沖から始まった【後編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年08月12日
スーパーライトジギング発祥の海、志摩沖。前編では、この海を地元とする中村豪さんに開拓の歴史を紹介してもらったが、後編では、志摩沖の概要と、今後の夢について語ってもらった。
新スタイルのスーパーライトジギングは三重県・志摩沖から始まった【前編】はこちら>>>
志摩沖の概要と今後の可能性
さて、志摩沖スーパーライトジギングの拠点となるのが、前出の「ワンステップ」がある和具港だ。
このすぐ沖合には大島と小島といった島があり、その周辺には浅瀬が広がっている。取材時は台風の影響により行けるポイントが制限されてしまったが、さらに沖合にも広大なイサキポイントが広がっている。
また、ここは黒潮の分流の影響を受けるので、比較的水色がいいのも特徴だ。時期的には、5月からお盆頃までがよいそうである。このエリアが、志摩沖のひとつ目のスーパーライトジギングフィールドといえる。
ちなみに中村さんによると、このエリアにはもうひとつスーパーライトジギングフィールドがあり、それは大王崎を越えて10マイルほど北に上がったところだという。
つまり、大王崎の西と東というわけだが、これらはそれほど距離的に離れていないにもかかわらず、シーズンは1ヵ月ほど、そして釣れる魚も異なるという。
たとえば、大王崎から西のエリアではアカハタがよくヒットするのだが、東側はアカハタはまったく釣れないというのだ。岬の西と東では、それだけ水質や生息する魚の種類が異なるのである。
ただ、中村さんによると、そのどちらでもイサキはヒットするという。
「そう考えると、イサキに関していえば、この付近ではどこでも可能性があると考えています。実際、さらに南の和歌山県の勝浦沖や田辺沖でもイサキは釣れました。実は、キーワードは”ベイト”なんです。とくに田辺沖は、冬場でもベイトがたくさんいて、ハマチなどがガバガバとボイルしていることがあります。それが何日か続くと、冬場でもイサキが釣れることがあります。ただ逆に、何日かボイルがない日が続いてしまうと、イサキは釣れなくなってしまいます。それでイサキが釣れるメカニズムというものが、最近ようやく分かってきたんです」
このように考えると、これはイサキだけに限らず、他の魚にもいえることではないか、と中村さんは言う。
「マダイがジグで釣れるのは、やはりベイト絡みなんです。そう考えると、大アジやチヌなどもおもしろいかもしれません。アジはスーパーライトのメインターゲットにすれば面白いと思いますよ。今後、スーパーライトジギングが全国で流行し、新たなエリアが増えてくると、それに伴って新たな発見がどんどん出てくると思います。スーパーライトの未開拓エリアは本当にたくさんあるので、それが凄く楽しみです。もちろん、自分でも積極的に各地に足を運んで釣りをし、いろんなことを研究していきたいと思っています」
スーパーライトは志摩から、全国へ。この流れは、これからも変わらないのだ。
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写真:中村 豪
写真と文:滝 徹也
取材協力:ONE-STEP(三重県・和具港)
http://www.shima.mctv.ne.jp/~kazushi1/
TEL.090-7697-0575
製品情報:サンライン
http://www.varivas.co.jp
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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