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超多彩な魚種が魅力! 豊穣の海、九州・玄界灘をスーパーライトジギングで攻略【前編】

九州玄界灘と聞けば、多くのアングラーはヒラマサキャスティングなど大型青物ゲームを想像するに違いない。だがここは、豊穣の海。実にたくさんの種類の魚たちが生息している。そんな玄界灘を、多様な魚種が狙えるスーパーライトジギングで攻略したら……。そこには驚きの結果が待っていた!

▲スーパーライトジギングだけを行うために玄界灘を訪れることはあまりない。だがやってみると、とんでもない結果か待っていた!

豊穣の海・玄界灘なんと40魚種が登場!

九州北部に広がる玄界灘。
玄界灘とひと口に言っても、そのエリアは実に広大で、そこに生息する魚たちの種類も実に豊富である。

ソルトワールド本誌をご覧になっているアングラーのみなさんにとっては、ここはスーパーライトジギングというよりは、ヒラマサのキャスティングゲームや冬場はブリジギングの超一級フィールドといったように、国内屈指のビッグゲームフィールドとして馴染みが深いかもしれない。

したがって、この海ではスーパーライトジギングはそれだけを行うというよりも、ヒラマサキャスティングの潮待ち時など、何か他の釣り物のサブ的に行うといったイメージなのではないだろうか。

そんな玄界灘にあって、スーパーライトジギングだけで狙ってみたらどうなるか……? 2018年5月、ここ玄界灘を舞台に、スーパーライトジギングの講習会が開かれた。その講師としてこの釣りの第一人者たちが集結したのだ。まる3日間、スーパーライトジギングだけでここ玄界灘を攻略したのである。

この釣りの第一人者たちとは、スミス・中村豪さん、メロン屋工房・永井真人さん、ビート・大貝俊也さん、そしてさぁやこと蒼井さやさんの4名である。

▲サンライズで講師を務めたのは、スミスの中村豪さんと、メロン屋工房の永井真人さん。真ん中はご存じ田代誠一郎船長。永井さんは本命イサキを、中村さんは良型キジハタを同時ヒット。
▲講習会初日、進水したばかりの「勝吉丸」で講師を務めたのは、ビートの大貝俊也さんと、蒼井さやさん。真ん中は勝吉丸の吉村和也船長。この日、壱岐周りではマダイが好調だった。

玄界灘におけるスーパーライトジギングのターゲットは、ごく一部を列記してみただけでも、その代名詞的魚であるイサキはもちろん、青物ではヒラマサ、ワラサ・ブリ、カンパチ、カツオ、ハガツオ、スマ、サワラ、サバ。タイと名が付く魚種では、マダイ、ハナダイ、レンコダイ、アマダイ。根魚系でははアコウと呼ばれるキジハタ、超高級魚であるアラ(クエ)、マハタ、オオモンハタ、アオハタ、イヤゴハタ、カサゴ、ウッカリカサゴ、アヤメカサゴ。そしてヒラメ、コチなどと、とても書ききれない。

実際に本釣行では、それほどの魚たちが、本当に”次々と”という言葉がぴったりなほどにヒットしたのである。なんと40魚種であった。スーパーライトジギングというスタイルに、そして小型メタルジグの威力に、講習会参加者たちは「ここまで釣れるのか……」と驚きを隠せない様子だったのはいうまでもない。

まさにスーパーライトジギング恐るべし、であった。

TACKLE

永井タックルロッド:メロン屋工房・MSJ65ULS 、65LS(プロト)、65ULベイト(プロト)
リール:シマノ・ステラ4000、4000H、カルカッタコンクエスト200HG
ジグ:メロン屋工房・ウィークベイトショート40g、60g
ライン:YGKヨツアミ・ジグマンX8 0.6~0.8号
リーダー:フロロ4号
フック:メロン屋工房・アシストフックフィネスLJフックMサイズ、Sサイズ
スプリットリング:メロン屋工房・スプリットリングEX #2、#3

中村タックルロッド:スミス・HSJ-S64/2L、HSJ-S64/3L
リール:シマノ ・ステラ4000、C3000
ライン:サンライン・PEジガーULT4本組、8本組0.8号
リーダー:サンライン・ブラックストリーム3.5号
フック:がまかつ・ワーム329ハンガーHD1/0、2/0
ルアー:スミス・ウォブリン30~75g、CBチビマサムネ60g、メタルフォーカス60g
金物:スミス・スプリットリング#3

大貝&さぁやタックルロッド:beat・プロパゲートBLX1+、プロパゲートBLX0、グース65T(チューブラー)
グース65S(ソリッド)
リール:シマノ・オシアコンクエスト300HG、シマノ・エクスセンスC3000MHG
ライン:PE0.6~0.8号
リーダー:4号
ルアー:beat・V-スケール45~80g、ベビージグレイ45~65g

PE0・8号を使い込むことの意味

そんな玄界灘であるから、スーパーライトジギングであっても、この海域では大型サイズの根魚や青物がヒットする可能性はかなり高い。実際に、大型青物などがヒットしている。それゆえ、タックルをより強く太くしたほうがいいのかといえば、そうではない。それではスーパーライトジギングではなくなってしまうからだ。

したがって、ここ玄界灘であっても、中村さんたちはいつもどおりのラインPE0・8号前後を使用する。

「スーパーライトジギングでは、場所によっては0.4号といった細いラインを使う方もいるかもしれませんし、逆に1.5号など太いラインを使う方もいるかもしれません。ここ玄界灘のようなエリアでは、ヒラマサやブリ、根魚ではアラ(クエ)など大型の魚がいます。そこでたとえば0.4号を使って、ヒットしてもこの魚は狙っていないので獲れなかった、切られてもいい、という考えは通用しません。逆に太くしてしまっては、それはスーパーライトとはいいにくくなってしまいます。せっかくの高いゲーム性が損なわれてしまいます。したがって私は、どのエリアに行っても最もバランスの優れた0.8号を使っています。そしてそれを使い込むことによって、ラインの限界を自分の体に染み込ませることができますので、ヒットした魚が大型であってもちゃんと獲ることができます」

▲ビートの大貝俊也さんは美しい体色の良型マダイ。「スーパーライトジギングは、スロー同様、肘の使い方が重要です」

同じ太さのラインを使い続けることは、他にもメリットがあるという。

「いつでもどこでも同じ感覚で釣ることとなるので、潮の抵抗の微妙な変化や小さなアタリなどが敏感に感じ取れるようになります。つまり、状況に対する自分の感覚が、よりいっそう研ぎ澄まされていきます」

スーパーライトだからこそ繊細さが必要であり、スーパーライトだからこそ大型魚がヒットする可能性も高く、そしてそれを獲るためのスキルが要求される。そためにラインは、スーパーライトジギングにおいては非常に重要な道具のひとつになっているのである。

▲イサキを狙って釣るためには、この青物たちのようなフィッシュイーターがキーワードとなる。右からヒラマサ、ワラサ、カンパチ。こんなサイズをスーパーライトタックルで上げるのだから、面白くないわけがない!
▲スローピッチのエキスパートでもある大貝さんだけあって、根魚はお手のもの! これはマハタ。
▲ジグをボトムまで着ければ面白いように根魚がヒットする。カサゴとキジハタのダブルだ。
▲良型のオオモンハタもヒット。玄界灘は本当に豊かだ。
▲グッドサイズのアマダイに中村さんもビックリ。狙って釣るのはどんな魚でも難しく、そして楽しい!
▲小林凛さんはアオハタ。シャクリのパターンや攻める場所により、ある程度の魚種の釣り分けが可能だ。
▲レンコダイ(キダイ)、イトヨリ、フエダイの仲間。大貝さんが持つのはなんとシキシマハナダイ。こんな魚もジグにヒットする。そしてワニゴチ。
▲青物のボイルを探し、その周辺でジギングを始めると、小型のヒラマサなどの青物にまじってイサキがヒットした。このボイルこそがイサキを狙って釣るキーワード。あれ、さぁやは…?(笑)

超多彩な魚種が魅力! 豊穣の海、九州・玄界灘をスーパーライトジギングで攻略【後編】はこちら>>>

超多彩な魚種が魅力! 豊穣の海、九州・玄界灘をスーパーライトジギングで攻略【後編】

超多彩な魚種が魅力! 豊穣の海、九州・玄界灘をスーパーライトジギングで攻略【後編】

2021年08月13日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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