超多彩な魚種が魅力! 豊穣の海、九州・玄界灘をスーパーライトジギングで攻略【後編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年08月13日
前編に引き続き、豊穣の海、九州玄界灘をスーパーライトジギングで攻略! 今回の釣行の主役となった蒼井さやさん目線で、九州玄界灘でのスーパーライトジギングの本質や魅力、そして醍醐味を写真満載で紹介する。
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すべてはさぁやの言葉と表情が物語っている
さて、今回の釣行の主役となったのは、さぁやこと蒼井さやさんだった。
写真にあるように、イサキはもちろん、良型マダイやヒラメ、キジハタのダブル、そしてマハタなど、次々と高級魚を釣り上げたのだ。
そして最終日には、なんと本釣行イチとなる大物も釣り上げたのである。
「下から20mまで誘って来たときにヒットしました」
青物なのか、大型根魚なのか、それともサメなのか。そこそこサイズの青物のスレなのか? いろんな推測が飛び交い、多くのアングラーたちが見守るなか、壮絶なファイトが始まったのである。
その時間は10分、20分とアッという間に経過していく。そうなると、心配なのがラインとフックだ。
ラインは出たり入ったりを繰り返せばヨレが入り、その部分は徐々に摩耗して強度が落ちてくる。さぁやが使用しているPEの号数は、中村さんと同じく0.8号。細ければなおさらその傾向が顕著になる。同じ水深での長時間のやり取りを行うことは厳禁なのだ。
フックはブラックバスのワーム用フック。軽い力でもスムーズなフッキングを可能とし、万が一根掛かりしてもフックが伸びてくれるのでラインなどへのダメージが少ない。もちろん、環境にも優しい。
ただその半面、力を掛け過ぎてしまうと、フックが伸びてしまって魚がバレてしまう。ラインのことを考えれば少々強引に浮かせたいのだが、フックのことを考えれば慎重にファイトしなくてはならない。非常に繊細なやり取りが求められることとなった。
さぁやは絶妙なテンションを掛け続ける。だが、相手は相当サイズがいいようで、なかなか上がって来ない。
そして30分以上が経過した頃になって、ようやくではあるが少しずつ浮き始めた。それでもまだラインは出たり入ったりを繰り返す。
ついに青白い魚体が見えた。「もしかしてヒラマサ!?」という声が上がる。10㎏オーバーであることは間違いない。そして海面に姿を現したのは、なんとブリ。船上計測12㎏。40分にも及ぶ激闘は、さぁやに軍配が上がったのだった。
「ライトなタックルでイサキなどの魚を、テクニックを駆使して”狙って”掛ける楽しさ。そして、大きな魚がヒットしたら、テクニックを駆使して釣り上げる楽しさ。この両方の魅力を兼ね備えたゲーム性のある釣りは、このスーパーライトジギング以外にはありません」
スーパーライトジギングの本質や魅力、そして醍醐味は、さぁやのこの言葉に集約されている。そしてその楽しさや魅力は、何よりもさぁやの表情が物語っていた。
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写真と文/滝徹也
取材協力/勝吉丸(福岡県・岐志漁港) http://katsuyoshimaru.net
サンライズ(佐賀県・呼子港) http://www.geocities.jp/dbsyt296/
製品情報/スミス http://www.smith.jp
ビート beat http://www.beat-jigging.com
メロン屋工房 http://www.melon-ya.net/
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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