世界遺産の島で釣り三昧! 小笠原諸島のジギング【PART2】
SALT WORLD 編集部
- 2021年12月31日
世界自然遺産にも登録されている小笠原諸島で、大物狙いのジギングについて解説。小笠原で漁師経験のある横島敏弘さんが、オススメのシーズンや、メインとなるサイズを紹介! 大型をキャッチしたいなら、釣行計画を立てる前にぜひチェックしておこう。
オススメのシーズン
「ベストシーズン」と言う言葉は解釈によって少し難しいのですが、私なりにオススメ出来るシーズンを紹介します。
凪が良い時期に釣行を予定するのなら6月が良いでしょう。ゴールデンウィークを過ぎると、小笠原は梅雨の時期に入ります。そして例年2~3週間程で梅雨が明けます。その後は太平洋高気圧が張り出し「油凪」と呼ばれるベタ凪の季節となるので、天候を重要視する方にはこの時期がベストとなります。
もう一つのベストシーズンは9月、10月の秋の大潮回りでしょう。魚が越冬に向けて比較的ディープで活発にエサを捕食する時期なので、数釣りとビッグワン狙いの両方を楽しめる時期です。ただ「台風」というリスクも伴うので注意が必要です(実際、私も何度も荷物だけ小笠原を往復した経験があります)。
そして最後に魚のサイズだけを考えたベストシーズンというと冬場の1月~3月となります。産卵で大型魚がディープに集まり荒喰いをする時期で、ビッグサイズのみにターゲットを絞って狙うことができます。私もこの時期に多くの大型カンパチを仕留めてきました。ですがこの時期の小笠原は時化が続き、沖に出られない日が続くことがあり、小笠原へは行けたが一日も船を出せないで帰って来るという大きなリスクを伴います。ハイリスクハイリターンのシーズンです。
10kgクラスの率は高い。その中に大型が混ざる
一般的に多いサイズは10kg前後のカンパチがメインとなります。その他に10kgオーバーのシマアジやヒラマサ、夏場の高水温期には10kg~30kgクラスのキハダやイソマグロがターゲットです。イソマグロは50kgオーバーの超大型も数多くキャッチされています。
▲カンパチのアベレージは10kg前後。だが、30kg、それ以上の大型も生息する。
▲イソマグロは50kgオーバーの超大型も数多くキャッチされている。
ちなみに私が冬場の時期に大型カンパチを狙う時は、常に30kgオーバーを想定して狙っています。また、80mよりシャローであれば、ツチホゼリやバラハタなど、100mより深いエリアではカンナギやホウキハタといった根魚もターゲットの一つです。200m以深の中深海をスロージギングで狙うと、オナガダイやキントキダイ等の高級魚も狙うことが可能です。
▲黒カッポレ、ギンガメアジ、キハダなどもターゲット。シャローであれば、ツチホゼリやバラハタ、100mより深いエリアならカンナギやホウキハタもヒットしてくる。
▲キントキも大型がいる。オナガダイもターゲットとなる。200m以深をスロージギングで探っていく。
【この記事は2017年2月現在の情報です】
※現在の新型コロナウイルスに対しての対策については、小笠原村公式ホームページ(https://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/)で内容確認の上、来島してください。
小笠原諸島のジギング【PART1】はこちら>>>
小笠原諸島のジギング【PART3】はこちら>>>
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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