世界遺産の島で釣り三昧! 小笠原諸島のジギング【PART3】
SALT WORLD 編集部
- 2021年12月31日
世界自然遺産にも登録されている小笠原諸島で、大物狙いのジギングについて解説。小笠原で漁師経験のある横島敏弘さんに、オススメのタックルや、良型を狙っていくためのテクニックをターゲットごとに紹介!
大型を狙いの道具とスローのタックル
私メインにスピニングタックルを多く使用しています。そしてロッドは300gから600gのジグをスピーディーに操作できる物を選んでいます。リールはダイワなら6000番クラス、シマノなら20000番クラスが良いでしょう。ラインはPE4号~5号をリールに巻けるだけ入れておきます。リーダーはフロロカーボンの80lb~100lbを状況によって使い分けるといいです。
ちなみに私は、ラインは3号、リーダー100lbを標準にしています。これは50lbタックルにこだわっているためです。
また、スロータックルはライトウエイトからヘビーウエイトまで数種類用意しておくと良いでしょう。時化で沖に出られない時にライトタックルがあると近場で遊ぶ事ができますし、ヘビータックルは潮が動かない時に深場で使用すると面白いです。
▲ジグは300g以上の重めのものを使用し、スピーディーに動かして探っていく。根がきついので、カンパチはボトムから離して食わせたい。
そして小笠原への釣行で気を付けなければいけないのが紫外線です。特にラインは品質の良い物を選ぶことをオススメします。
私はスピニングリールにはバリバスアバニ ジギング・パワーブレイドPE X8をセットし、スロータックルにはアバニ ジギング・スーパーコンダクターPE LS4をセットしています。
ジグはスピニングタックルにはスキルジグやツルジグ、ベイトタックルには2WAY SPIKYやスープレックスをチョイスしています。
カラーについてはグリーン系が年間を通して強いです。その他に夏場の高水温期にはシルバークローム系のカラーが良い結果が出ています。
カンパチは速い動きでボトムから離して食わす
私の場合はカンパチをメインターゲットにしていますので、スピーディーにジグにアクションをつける事を気に掛けています。特にディープでのベイトは、ムロアジやカワハギ類が多いので、ロング系のジグを大きく素早くアクションさせます。イメージとしては海中で小型のカンパチ(10kg前後)が食いきれない逃げるベイトを、大型カンパチが下から一気に食いに来るというイメージでジギングをしています。
▲シマアジもビッグサイズがジグにヒットしてくる。写真は2016年に釣り上げた13.7kg。
また、潮が動かない、ベイトが少ない等の状況の時には、ベイトタックルを使用しでカンパチが居るであろう水深帯を、長い時間ジグが通過するイメージでアクションを付けています。
小笠原は非常に水がクリアなので魚の力が強いのも特徴。そのため、なるべくボトムではなく、高い位置で食わせる様に心掛けています。ボトムでヒットさせてしまうと、ほとんどラインブレイクとなってしまい、そこにいる他の魚も釣れなくなってしまうので注意したいところです。
釣行時の荷物について
釣行時の荷物ですが、当日に船の手荷物預かりに預けて運ぶか、先に送っておく方法があります。
先に送る場合は、ゆうパックかヤマト運輸のヤマト便のみになります。送るタイミングは自分が釣行する船の一便前に荷物が乗るように出さなければなりません。都内ならば一便前のおがさわら丸の東京出港日の三日前には荷物を発送しておかないと間に合わなくなります。もしそれまでに手配が出来ない場合は、当日に手荷物で運ばないと、初日、二日目と現地でタックルが無いということになってしまいますので、釣行の際は島の船長と良く打ち合わせをして、教えてもらうと良いでしょう。
宿泊について
私の場合は父島への釣行の際は素泊まりの宿に宿泊し、夜は地元の飲食店で食事し、島の仲間達との時間を楽しんでいます。
また素泊まりであれば宿での夕食の時間を気にすることもなく、ゆっくりと夕方まで釣りをすることが出来ますし、飲食店も多いので夜の街に出歩くのも良いかと思います。
母島の場合は宿泊施設も飲食店も少ないので、船長にお願いして、宿も手配してもらったほうが良いでしょう。
▲父島から北側に位置する無人島群・ケータ列島へ船中泊で行く事も可能。決して快適とは言えないが、それでも価値のある釣行になるだろう。
【この記事は2017年2月現在の情報です】
※現在の新型コロナウイルスに対しての対策については、小笠原村公式ホームページ(https://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/)で内容確認の上、来島してください。
小笠原諸島のジギング【PART1】はこちら>>>
小笠原諸島のジギング【PART2】はこちら>>>
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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