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パヤオのキハダだけじゃない! 沖縄久米島はまさにライトゲーム天国【前編】

沖縄久米島といえば、我々釣り人にとっては「マグロ」という印象が強い。むしろそれだけを目的に訪れている人も実際は少なくないはずだ。だが、久米島の魅力はもちろんそれだけではない。沖縄の離島らしいのんびりとした雰囲気、美しいビーチ、そして食……といったように、実に盛りだくさん。そして、このスーパーライトジギングに関しては、まさにパラダイスとも言うべきライトルアーゲーム天国だった!

マグロだけじゃない! 久米島は魅力いっぱいの島!

沖縄本島から西に100㎞の東シナ海に位置する、人口およそ8000人、車で島を一周しても1時間もあれば十分に足りてしまうほどの小さな島、久米島。かつては〝球美の島”と呼ばれ、それは”琉球一美しい”という意味だといわれている。

沖縄本島から飛行機でたったの30分程度とアクセスがよい割には人口がそれほど多くはなく、大規模なリゾート開発も行われていないため、今なお海も山も豊かな自然が残されている。それゆえ、沖縄の離島らしいのんびりとした素朴な雰囲気をそこかしこに感じることができるだろう。

そんな沖縄県の久米島は、釣り人の間では「大型キハダが高確率で狙える島」「サイズさえ問わなければマグロが確実に釣れる島」といった、「マグロの島」というイメージが強い。

もちろんそれは大正解。実際、久米島を訪れる釣り人の9割以上が、マグロを求めてやって来るのだ。だが、ここは沖縄の離島。魅力はそれだけではない。釣り以外にも楽しめる観光スポットはもちろんあるし、沖縄らしい、そして久米島ならではのグルメもある。

釣りでは、これぞ沖縄という青い空と蒼い海のなか、いかにも南国らしいカラフルで多種多様な魚たちが、ライトタックルをグイグイ絞り込んで釣り人を癒やしてくれる。そう、ここ久米島でもスーパーライトジギングが楽しめるのだ。

▲インリーフのライトゲームを楽しませてくれる「大洋丸」遠藤大輔船長(携帯090-4376-6771)。パヤオ釣行も可能な船も昨年導入済み。インリーフもパヤオのキハダもお任せだ!

一級ポイント・トンバラ岩はSLJ天国だった!

久米島の周囲ではどこでもスーパーライトジギングが楽しめると言っても過言ではないのだが、それではあまりに漠然としすぎているので、大きく2つのエリアに分けて紹介してみたい。

ひとつは、島の南東側にある一級ポイント・トンバラ岩周辺。ここはキャスティングではGTが、そしてジギングではカンパチの実績が高く、かつてはパヤオまで行けないときやGT狙いの人気ポイントのひとつとして知られていた。

だが最近はあまり釣果が振るわず、久米島でも超有名ポイントゆえ日々漁師たちが狙っている関係もあり、遊漁としては攻めることはほとんどなくなってしまった。

ところが、スーパーライトジギングで攻めてみたところ、地元漁師が驚くほどの釣果となった。スーパーライトジギングは、漁師が日々攻めていてもそんなことお構いなし! というほどに次々と魚がヒットしたのだ。

ターゲットは、この撮影が久米島でのスーパーライトジギングとしては初チャレンジであったため正確なことはいえないが、外洋ゆえ大型魚の確率も高いようで、撮影時にヒットしたのはメインが鮮やかな色彩のバラハタ。このバラハタは大変美味で、沖縄では高級魚として扱われる魚だ。ただ、シガテラ毒を持つ個体もいるので、食べる際は注意が必要である。ヒットしたバラハタはサイズもよく、スーパーライトロッドをグイグイ絞り込んで実に楽しそう。最高のターゲットであった。

▲バラハタを次々とヒット&キャッチしていく中村豪さん。これには地元漁師も驚きだった。スーパーライトジギング恐るべし!
▲魚種が多彩な沖縄・久米島の海は、何がヒットするのか分からないという楽しみもある。

その他ヒットしたのは、カイワリの仲間、アオヤガラ、アカハタ、そしてシロダイなど。その他、ギンガメアジや沖縄で”アカジン”と呼ばれる超高級魚スジアラ、前出のカンパチなどの可能性も高い。

ここは外洋ゆえ大型魚も期待されるため、ラインは0.8号よりは1号を使用した方が安心。水深はンバラ岩周りは40~90mほどなので、ジグは150g前後が使いやすいだろう。

船は、パヤオ釣行で利用する遊漁船タイプをチャーターするのが一般的だ。

▲釣り人にとって、久米島といえばこのキハダ。魚影の濃さと実績は日本トップクラスだ。だが、ここは沖縄の離島。台風などによるシケで出船できないこともしばしば。そんなときスーパーライトジギングのタックルがあれば、沖縄らしい釣りが満喫できる!
▲高級魚であるシロダイ(右)は、沖縄では”シルイユー”と呼ばれ、刺身はもちろんマース煮などで大変美味! ”ハンゴーミーバイ”と呼ばれるアカハタ(左)は、一匹でご飯半合食べられるということからそう呼ばれる。

▲久米島周りの超一級ポイントであるトンバラ岩周辺のスーパーライトジギングでは、こちらも超高級魚・バラハタなどがヒット! さぁやは「なんで私のはこんなに小さいの?」。ほんの2時間程度の釣りだったが、大満足の結果だった。

Topic

久米島へのアクセス方法

本土から久米島へのアクセスは大きく2パターン。飛行機利用の場合は、夏のハイシーズンになれば羽田からは直行便が運行されるが、それ以外の季節や他の空港からは那覇経由となる。那覇から久米島まではプロペラ機でもたったの30分とアッという間だ。もうひとつの手段は船。那覇の泊港から、久米島直行または渡名喜島経由で一日2便フェリーが就航している。直行便で3時間前後、経由便で4時間程度の船旅だ(船の種類によって異なる)。

パヤオのキハダだけじゃない! 沖縄久米島はまさにライトゲーム天国【後編】はこちら>>>

パヤオのキハダだけじゃない! 沖縄久米島はまさにライトゲーム天国【後編】

パヤオのキハダだけじゃない! 沖縄久米島はまさにライトゲーム天国【後編】

2021年09月18日

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SALT WORLD 編集部

SALT WORLD 編集部

近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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