BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

【パパ大津留のフォトエッセイ】長崎県・男女群島 カンパチに憑りつかれた男たち【前編】

大型カンパチを求めて、実績のある地・男女群島へ。パパ大津留と、「冥途の土産ツアー」と題してパパに50kg級をキャッチしてもらいたいと願う男たちがチャレンジした。メンバーは皆、カンパチジギング好きであり諦めず、常に全力でしゃくり続けるハートを持つアングラー。そしてパパも悪天候の中、老体に鞭を打ち、探り続けた。そんなレジェンドアングラーパパ大津留が綴る、フォトエッセイ前編。

速いスピードでジグをしゃくる。これが私のジギングスタイル。

カンパチジギングは面白い。私の中では、メタルジグを動かすジギングというスポーツフィッシングの中では、そのカンパチの暴力的なワーは最大級と思っている。ただ、この意見は、人によって多少の異論はあるだろうか。

何故なら、このジギングという釣りには、多くのテクニックが存在し、それぞれの魚種でその面白さや魅力が違う。なので、ジギングと一括りにせず、私のジギングの中では、と断わりを入れておく。

私のジギングスタイル、それは時によって変える事もあるが、その基本は、速めで振り幅の大きいワンピッチジャークだ。それは、ベイトタックルであれ、スピニングタックルであれ、ギア比の違いから巻きスピードは変わるが、基本的にスタイルは変わらない。スローピッチもやる事はあるが、どうもあのスピードだと間が持たない。ようするに、私はジグをスローで動かす釣りが下手という事になる。

▲パパのジギングの基本は、小細工せずに休まず、速いスピードで重いジグをしゃくるスタイル。老体が軋むのも頷ける。諦めない心が重要だということだ。

基本的にぶきっちょな私だから、効率的とか、手練とか、その釣りに対する論理が薄いのだろう。更に、この年齢になっても体力消耗スタイルで、昔から若い連中には「魚を釣りたかったら休むな! ルアーをガンガン動かせ!」などなど、あまり技術的な裏付けを話す事はない。

しかし、八丈島を中心にこれだけ長いこと釣りをやってきた訳で、特にヘビーワークなこのカンパチジギングに関しては、速く一定のリズムを持ったジャーク、それを力いっぱい休まずにやり続ける。それが何よりも結果に繋がる、そんな思いが大きい。

▲狙うは大型カンパチ。パパに釣ってほしいという思いを皆が持ち訪れたが、そう簡単にはいかない。少しでも可能性を上げるには、休まずしゃくり続けることだ。

そして、同じスタイルでカンパチのジギングに執着しているアングラーは何人かいるが、その中で今回の釣行で同行した加藤雄得氏(以下敬称略)は、特別かもしれない。

彼は、八丈島に毎年、数回は訪れて一緒にジギングもする。その小細工の無いパワー全開なワンピッチジャークは圧倒的だ。そして、確実に結果も残すが、悔しい思いも多く経験しているだろうか。それだけ、このジギングの楽しさも、難しさも、多く知っている。そして私同様、カンパチに憑りつかれた男の一人だ。

その彼は、数年前から私のカンパチジギングをコーディネートしてくれている。「パパ~、50kgのカンパチだ! 冥途の土産ツアーだ! 50kgを釣ろう」なのだが、しかし何時もコンディションには恵まれないのも、この2人だ。

アメリカ・ノースキャロライナのウィルミントン、そこの大型カンパチ狙いでは、2回ともに沖には出られず、1回目は20~30mで300~400gのジグを振りまくる馬鹿さ加減。更に2回目は、沖に出ることもできず、ホテルで宴会ばかり。そんな釣行だった。

▲今回の釣行は「パパの冥途の土産ツアー」と題して、加藤雄得が企画したもの。自身も大物狙いのカンパチジギングを数多く経験するアングラー。パパと同様、カンパチへの想いは強い。

当然、2回も続けた冥途の土産ツアーだが、その土産は持ち帰ることは出来ていない。そして、今回は3度目の正直だろうか。あの裸足の船長の「サンライズ」で、憧れの男女群島だ。昨年も泳がせ釣りと一緒にカンパチジギングをしたが、今回はジギングオンリーの冥途の土産ツアーとなった。

私の冥途への旅、それを見届けるのは、この加藤と、前回も一緒だった黒岩寛志、本誌編集長の大本もカメラマンとして同行。そしてそれに田代誠一郎船長。まあ介錯人としては申し分ないだろう。

▲お世話になったのは、人気船のサンライズ新海。お馴染み、田代誠一郎船長が操船。パパに釣ってほしいと、田代船長も強く想っている。

【この記事は2021年7月現在の情報です】

【パパ大津留のフォトエッセイ】長崎県・男女群島 カンパチに憑りつかれた男たち【後編】はこちら>>>

【パパ大津留のフォトエッセイ】長崎県・男女群島 カンパチに憑りつかれた男たち【後編】

【パパ大津留のフォトエッセイ】長崎県・男女群島 カンパチに憑りつかれた男たち【後編】

2021年09月29日

出典

SHARE

PROFILE

SALT WORLD 編集部

SALT WORLD 編集部

近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

SALT WORLD 編集部の記事一覧

近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

SALT WORLD 編集部の記事一覧

No more pages to load