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石川・羽咋沖のスーパーライトジギング+タイラバ【後編】

昨今のオフショアの人気カテゴリーであるスーパーライトジギング&タイラバ。ビギナーでも釣りが成立し、釣果も手堅く、オフショアルアーの第一歩として世界中の人が楽しみはじめている釣りだ。

今回は、両方のタックルを持参して北陸へ釣行。能登半島の付け根でシーバス、マダイなど10魚種を釣ることができた釣り模様を前後編で紹介。後編の今回は、その釣果から石川・羽咋沖での釣りの楽しみをお伝えする。

シーバスを皮切りに10魚種。念願のマダイも来た!

そんなことを予想しながらの釣りのスタートであったが、意外にもファーストヒットは私のタイラバに。いきなりグッドシェイプのシーバスをキャッチした。60gのタングステンヘッドを使用し、早く落としスッと巻き上げている途中のバイトだった。ウエイトを重くして、先に落とすことを意識したことが功を奏したのかもしれない。しかし、タイラバと言われるだけに、マダイ以外の魚はどんなに大きくてもゲスト扱いになってしまいがちで反省したい。

アングラー側の価値観は人それぞれ違うが、マダイ以外の魚も、その性格を想像しながらパーツを組み換えて狙うと面白いと思う。私は色々な国でタイラバを体験したが、タイラバが世界中の魚を魅了することは間違いないと言える。

その後は同行メンバーのジャックアイジグ(ハヤブサ)にシーバス、カサゴ、シマフグ、アジ、メバルと続く。しかし思った以上に潮が動かず苦戦。1時間ほどで見切り、水深75mまで落としレンジを深くする。

するとすぐさま私のタイラバに反応があった。タイゲームTZスパイラルリミテッドC71Lが持つ細身フルソリッドの表現力&曲がりで、小さいながらもマダイであると判断できた。ハヤブサフリースライドTG125gでのキャッチだ。マダイは絶望と聞いていただけに、小さくても最高に嬉しい一匹である。

▲タイゲームTZスパイラルリミテッドC71Lでマダイをキャッチ。タイラバはハヤブサフリースライドTG125g。難しいと聞いていただけに、小さくても最高に嬉しい一匹だ。

相手は貴重なマダイなので、厳しいときもそうでない時も「1日1枚」をテーマにしている。2枚にして再現性を確かめることができたら最高! という目標にしておけば心に余裕ができ、新たなヒットパターンを試すことができる。それが新しい挑戦へのきっかけになる。

このスポットで私は、水深があり125gで落下回数を増やしたのが良かったのか? その後もタイラバにキダイ、カサゴ、クロソイが連続ヒット。タフなのか、ジグもタイラバもショートバイトが多かったこの日。タイラバもネクタイ&スカートのボリュームを下げ、ようやくヒットしていた印象だ。

同行したスタッフは私の釣りを見て〝釣れる〞と信用し? タイラバにスイッチ。この日最大となるナイスプロポーションのマダイを仕留めた。タイラバ初体験でもバランスの取れたタックルが決まれば大鯛をキャッチできる。スーパーライトジギングもタイラバも、タックルセッティングが大切だ。

スーパーライトジギングは、ソルティーシェィプダッシュのスーパーライトジギングモデルを同行メンバーが使用。操作性&パワー重視のチューブラーモデルと、細身のフルソリッドタイプをラインナップ。スーパーライトジギングだけでなく、タフタイムのタイジギング用としても併用できる。2019年秋には松中氏監修の、ベイトのフルソリッドモデルも追加。ディープゾーンや細かい誘いなど、新しい攻めを可能にするモデルだ。

▲松中奏詩キャプテンもアジ、メバル、カサゴなど多彩な釣果を達成。

落として巻く(時にチョイ投げ)というシンプルな動作ゆえに、使用するタックルのバランスはとくに意識してほしい。その水深まで届けるためのウエイトを持つジグ&タイラバ→フックサイズ(軸・太さ)→ラインを大量に流しても巻きアワセでフックアップできるリールギア比→フックが刺せる&ファイトを吸収できるロッド…そんな順番でタックルを組んでいく。

投げる動作がある他の釣りも同じことが言えるのだが、そこまで気が付かないことが多い。バーチカルゲームらしい悩みの連続。バラシやノラないなど、多く悩んでいる方も多いだろう。そんな方はここに書いたことを読み返して欲しい。カンタンなことで解決することも多い。

この日に関していうならば、マダイ、メバル、シーバス、シマフグ、アジ、カサゴ、クロソイ、チダイ、アイナメ、キジハタと10種目を達成し、恵まれた海だということを再認識。マダイはタイラバにのみ反応し、このフィールドにおけるタイラバシーズンの幕開けとなった。

▲スタッフの飯澤氏はタイラバ初体験で大鯛をキャッチし場を盛り上げた。タックルバランスさえ決まれば初回から誰にでもチャンスが巡ってくる。

▲クロソイもグッドサイズが上がった。

▲筆者はシーバス、マダイ、アイナメ、クロソイ、チダイなどをタイラバでキャッチ。
▲予想に反してファーストヒットはタイラバ。しかもシーバスだった。フリースライドTG60gのオレンジを使用。右は“なおちん”こと井上直美さんがジグで釣り上げたシーバス。

ロックフィッシュ&シーバスに関しては、スーパーライトジギングが効率よく魚を誘った。魚の状態に合わせたタックルセレクトの差を体感できた。

スーパーライトジギングもタイラバも、まずは落として着底を感じ、巻くことだけでとりあえずは釣りが成立する。この日もこの釣り初体験のスタッフが、純粋に魚を釣り楽しんでいた。そのくらいシンプルでわかりやすい釣り。様々な魚を魅了し女性、お子さんでも始めることができる釣り。揺れる船に乗ってルアーフィッシングを楽しむ、その第一歩としてオススメできる釣りで、現に世界中の人が楽しみはじめている。

スーパーライトジギング&タイラバともに、家族・友達を誘ってワイワイ楽しんで欲しい…。日本海の夕焼けと仲間たちを見ながらそう思った。

TACKLE

●松中キャプテンのタックル
ロッド:SALTYSHAPE DASH SLJ/S6500FSL(テイルウォーク)
リール:スピニングC3000
ライン:POWEREYE 0.6号 200m(エイテック)
リーダー:シーガープレミアムマックス4号(クレハ)
メタルジグ:ジャックアイジグ40~60g(ハヤブサ)

●中村宗彦のタックル
ロッド:TAIGAME TZ C71Lスパイラルリミテッド(テイルウォーク)
リール:ELAN SW VTN 73R(テイルウォーク)
ライン:POWEREYE 0.8号 300m(エイテック)
リーダー:ディティールプレミアムプロハリス5号(サンヨーナイロン)
タイラバ:フリースライドTG90、125g(ハヤブサ)
フック:T・R・B リングアシストサイズM(イチカワフィッシング)

【この記事は2020年2月現在の情報です】

石川・羽咋沖のスーパーライトジギング+タイラバ【前編】はこちら>>>

石川・羽咋沖のスーパーライトジギング+タイラバ【前編】

石川・羽咋沖のスーパーライトジギング+タイラバ【前編】

2021年11月08日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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