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ブリジギングのタックルセレクト|Part 3

いまやブリジギングと言ってもそのスタイルは多岐にわたる。分類の境界線は曖昧だが、いわゆるオーソドックスなジギングに対してライトジギング、スーパーライトジギング(マイクロジギング)のように、より軽量のジグやタックルを使うカテゴリーがあり、さらにはスロー系のジギングや電動ジギングといった釣りもある。

そんなカテゴリー別、エリア別の各論は他の記事に任せ、ここではロッド、リール、ジグなどについて、知っておくべき基礎知識を全3回で紹介。Part 3では、アシストフックの基本、そしてリーダーとの接続について解説する。

アシストフックのセッティング

アシストフックはハリの形状まで言及すると膨大なテーマとなってしまうため、ここではブリに適したワイドゲイブを使うという前提で、そのセッティング等について考えてみたい。

まず、アシストフックを結ぶ根付糸の長さについて。ショートジグならまだしも、ロングジグやセミロングジグでは根付糸を長くして、ボディの中央までカバーしたくなってしまうもの。しかし、結論から言うとこれは良し悪しだ。根付糸が長いとフォール中のフックがボディから離れすぎてしまい、かえってフッキングしにくいことがあるからだ。また、長い根付糸がリーダーに絡むなど、トラブルの原因にもなる。

例外はあるが、基本的にはジグ本体の三分の一程度の長さに抑えるのがベター。アシストフックを自作する際はその長さを目安にすればよいし、市販のアシストフックにも根付糸の長さが何種類か設定されているので、最適な長さを選ぶことができる。

▲アシストライン(根付糸)の長さはジグ本体の三分の一程度がベター。長さが選べる市販品もあり、アングラーにより細かな選択肢を与えてくれる。

次にアシストフックはフロントに付けるかリアに付けるか、あるいはその両方かということについて。これは人によって状況によって様々な解釈があるが、ブリジギングで共通するのは、フロントは必ず付けるということ。フロントのみというパターンはあっても、リアのみということはないと思って良い。

▲アシストフックはブリジギングではフロントが必須。フロントなしでリアのみのパターンは考えにくい。そのうえでリアフックをどうするかは決め付けず、ケースバイケースで判断すれば良い。

そのうえでリアフックを付けることのメリットは、フォールバイトを掛けやすいことや、魚がどこから食ってもフッキングの確率が上がること。単純にハリ数が増えることで、掛け損ないを防ぐことができる。

いっぽうデメリットは根掛かりの確率も上がってしまうことと、厳密にいえばハリの抵抗がジグの動きを抑制してしまうこと。エキスパートはそれを逆に利用して、ジグの暴れすぎを防ぐこともある。フロントを起点にして、状況に応じた使い分けをするのが望ましい。同様に、フロントとリアにそれぞれ何本のフックをセットするかというのも、掛かりやすさと刺さりやすさ、根掛かりの有無などを考慮して決めると良い。

「掛かり」と「刺さり」の二つのワードはよく使われるが、前者はバイトしてきた魚の口をハリ先が高確率で捉えることを優先したフック。ストレートポイントでハリ先が立ちやすい形状が「掛かり」の特徴だ。対して「刺さり」はとりあえず魚の口に掛けるのではなく、しっかり吸い込ませて口のなかの一番良いところに深く刺すという形状。そのためハリ先は若干カーブポイントになっているのが特徴だ。

ではハリをシングルでセットするのとダブルでセットするのとでは、どちらがフッキングしやすいのだろうか。「掛かり」の確率で言うなら1本より2本のほうが当然有利だ。しかしフックが2本ということはフッキングパワーが分散されるということでもあり、深く刺すにはそれなりの力が必要になる。

また、ハリ軸の太さも刺さりやすさに影響する。細軸のフックは刺さりやすいが、強引にファイトすると伸ばされることがあるほか、その細さゆえハリ穴を切り裂き、身切れによるバラシも起こりやすい。太軸はその逆で、貫通させるのに若干のパワーが必要だが、それを想定して強いタックルをチョイスすれば問題はなく、一度掛かってしまえば強度面の不安はない。

大切なのはフック、ラインの強度に合わせたタックルバランスを意識すること。ヘビーロッドに太いライン、ガチガチのドラグで細軸フックを使えば簡単に伸びてしまうし、その逆なら太いフックをブリのアゴに刺し貫くことはできないのだ。

ジグ&アシストフックとリーダーの接続

ロッド、リール、PEライン、ショックリーダーとセットし、ジグを選んだら、あとはジグを結んで投入するのみ! 結ぶ際にはほどけたり抜けたりしないようしっかり締め込むのはもちろんだが、リーダーをどこにどう結ぶのかで強度や手返しが変わってしまう。

最もシンプルなのはメタルジグのアイにリーダーを直接結ぶことだが、現在の主流は直結ではなく、ソリッドリングとスプリットリングを組み合わせるシステムである。

このシステムでは、ショックリーダーを結ぶのはジグ本体ではなくソリッドリング。スプリットリングはスナップの代わりとなり、ジグの交換をスムーズに行うことができる。スナップと違い、交換にはスプリットリングプライヤーが必要だが、強度的にははるかに強い。根魚やイサキなど小型魚をターゲットするシーンではスナップを多用するのもありだが、ブリ狙いである程度の強度を求めるなら、現状ではこのシステムが最強だろう。

接続の順番としては、まずショックリーダーがあり、次にソリッドリング、これにスプリットリングを入れ、ジグのアイに接続というのが基本。アシストフックはジグと同じようにスプリットリングに接続する。ジグを交換する際はリーダーとアシストフックはそのままで、ジグだけをチェンジすることができるので非常に簡単である。

なお、ジグの回転による糸ヨレが気になる場合は、ボールベアリングとソリッドリングを組み合わせたスイベル(ヨリモドシ)を選ぶのがベターだ。
▲リーダーとジグの接続は、ソリッドリングとスプリットリングを介して行う。ラインのヨレが心配なら左の写真のようにボールベアリングタイプのスイベルを使用するのも手だ。

以上がタックルについての基礎知識。適材適所のタックルを組んで思う存分デカブリと勝負してほしい。

【この記事は2019年10月現在の情報です】

ブリジギングのタックルセレクト|Part 1はこちら>>>

ブリジギングのタックルセレクト|Part 1

ブリジギングのタックルセレクト|Part 1

2021年12月10日

ブリジギングのタックルセレクト|Part 2はこちら>>>

ブリジギングのタックルセレクト|Part 2

ブリジギングのタックルセレクト|Part 2

2021年12月13日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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