ブリ、ヒラマサ、カンパチ 魚種豊かなフィールド 千葉・南房のジギング|Part 2
SALT WORLD 編集部
- 2021年12月19日
都心から車で約2時間。抜群のアクセスのよさを誇りながら、ワラサ・ブリはもちろん、30kgオーバーのヒラマサや10kgオーバーのカンパチをはじめ、根魚類など多くの魚たちが泳ぐ豊かな海がある。千葉県の南房だ。
ここでは、この海をホームフィールドのひとつとするルアーメーカー「ブルーブルー」の吉澤竜郎さんに攻略法を教えてもらい、全3回で紹介。Part 2では、布良沖エリアの青物ベストシーズンについて解説する。
複雑な潮の流れで、釣果が大きく変わってくる
布良沖は潮が速いということで、常に南から黒潮が直接当たっているようなイメージを持つ。
「ですが、本当のところはそうではありません。南房には黒潮の反転流が当たっているようです。というのも、外房では南から流れて来る潮を〝真潮〞と呼びますが、ここでは逆。北西から流れて来る潮を“真潮”と呼び、南から流れて来る潮を“逆潮”と呼びます。黒潮が当たっていても、当たり方によって釣果は大きく異なり、やはり“真潮”が当たっているときがいい釣果に結びつくことが多いように感じます」(吉澤さん)
▲激しい潮波の中でヒットさせたグッドコンディションのワラサ。潮が速く、激しい潮波が立つときほど青物はよいという。上潮が4ノット、5ノットでは底潮が動いていないことがあり、なんと上潮が7ノットで魚がよくヒットすることもあるという。ジグは、この海でメインにテストされた「エスナル」だ。
南房の青物ベストシーズンは春~初夏!
さて、布良沖のワラサ・ブリのシーズンはいつなのか。
「安定して釣れるのは、4月中旬から7月中旬頃までです。そのなかでとくにいいのが5月と6月でしょう。ただ、真冬でもヤリイカやサンマを追って入って来たときは好調に釣れることもあります。またこのタイミングのときはサイズがよく、8~10kgがヒットしています」と吉澤さんは言う。
▲南房・布良沖のワラサ・ブリは4月中旬から7月中旬頃までがシーズン。なかでも5月と6月がとくによいという。
ちなみに、布良沖のメインターゲットのひとつであるヒラマサについては
「外房と地理的に近いので、魚が入って来るタイミングは同じのように見えますが、実は微妙に異なってます。ヒラマサは外房が釣れているときはここ南房では釣れていなかったり、その逆もあったりします。外房でデカいヒラマサが上がっているときは、ここではそんなに大きな魚は出ていないなんていうこともあります。もちろん、その逆もあります。南房のヒラマサは秋から冬、とくに2~3月頃が一番いいように感じますが、ここ数年は開拓が進んだのか海が変わったのか定かではありませんが、初夏から真夏前にかけてと、秋にも好調でした」
夏は10kgオーバーが、そして秋はシイラやソウダガツオを追い回すような大マサがキャスティングでヒットしたそうだ。
「カンパチについては、夏場ワラサの釣果が落ちる頃に釣れるようになります。これが南房の大きな特徴です」
▲状況によってはもちろんプラグキャスティングも有効となる。と「ガチペン」等のプラグもぜひ持参しておこう。
【この記事は2019年10月現在の情報です】
ブリ、ヒラマサ、カンパチ 魚種豊かなフィールド 千葉・南房のジギング|Part 1はこちら>>>
ブリ、ヒラマサ、カンパチ 魚種豊かなフィールド 千葉・南房のジギング|Part 3はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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