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カンパチのジギング ハイ&スローピッチで攻める沖縄県・与那国島【PART1】

ジギングを好むアングラーのなかには、カンパチに対して特別な思いを抱く人は少なくない。ヒットした後のスピード感とトルク。青物とは言うものの、まるで根魚のような根への執着。
まっしぐらに根へと向かい、アングラーをあざ笑うかのように翻弄する。そんなカンパチに魅せられたゼスタ代表、宇都宮基浩氏の釣行に同行した。(文中敬称略)

アングラーを拒む秋の与那国島

「一番好きな魚はカンパチですね。それを求めて南にはよく遠征に行きますが、この島は毎年必ず1、2回は訪れています」

そう話すのは、ゼスタ代表の宇都宮基浩だ。宇都宮は鹿児島県奄美大島やトカラ列島、小笠原諸島など、大型カンパチを求めて年に数回遠征。それほどカンパチに魅せられ情熱を注いでいる。そしてこの島とは、日本最西端の島・沖縄県与那国島のことである。

宇都宮が住む静岡県下田市から与那国島までは、単純計算でもなんと8時間以上。海外ならハワイあたりまで行けてしまう。小笠原ほどではないにしろ、時間的な距離は相当なものである。

「この島にはそれだけの時間をかけても来る価値と魅力があります。だから毎年ここまで来るんです。そしてここまで来ている以上、やはり狙いは最低でも20㎏。できれば40㎏クラスを獲りたいですね」

とはいえ、いくら与那国島でも近年では大型カンパチはそうは簡単には釣れなくなっている。ジギングで狙うアングラーはもちろんだが、泳がせ釣りで狙う釣り人も多くここを訪れる。与那国島まで来たからといって、そう簡単には獲らせてもらえないのだ。

▲船は与那国島の「太郎丸」。海野氏率いるフィッシングクラブ「オーシャンズ」と、鹿児島の「TROOPS」との釣行。みな「ゼスタ」のタックルやジグをこよなく愛するアングラーたちだ。

宇都宮が与那国島を訪れたのは2019年10月中旬だった。10月とはいえ沖縄はまだ夏の様相。Tシャツと短パンで過ごすことができる。だが、秋の気配は漂っていた。

連日北寄りの風が15m以上も吹き、不運なことになかなか出船できない。与那国島は小さな島。周囲はすべて海である。風を遮るものはなにもない。風が吹けば、その影響をまともに受けてしまうのだ。記者よりひと足早く島に入っていた宇都宮たちは、まともに釣りができない日が続いていた。

ようやく風が落ちたのが、記者が与那国島に入って3日目の午後だった。それでも風速は10m前後は吹いている。行けるポイントは限られ、風裏となる島の南側エリアのみである。当然のことながら、島から離れると風の影響は受ける。だから、本当に近場しか行くことができない。天気には勝てない。できる範囲内でやるしかないのだ。

だが、初日は時間がなさ過ぎた。海が悪い上に午後からの出船。まともに釣りすらさせてもらえなかった。

▲ようやく出船できた初日に上がったのは10㎏程度のイソマグロ。子供だ。

▲ハイピッチ使いの名手・榎本鉄平はフレア700gで極小カナガシラ。これはこれで凄い……。

▲ハイピッチをメインにスローピッチなどと、あの手この手で攻略を試みた。

▲記者が現地入りする前に出船できた日の釣果。鈴木英明は現地でアイノコと呼ばれるハチジョウアカムツ。

▲オーシャンズの岩井重樹はオナガダイ。

▲高橋大輔は良型イソマグロ。

▲ニュージグ「チャフ」では良型カツオも。

【この記事は2020年1月現在の情報です】
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カンパチのジギング ハイ&スローピッチで攻める沖縄県・与那国島【PART2】

カンパチのジギング ハイ&スローピッチで攻める沖縄県・与那国島【PART2】

2021年12月22日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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