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「輪島沖のヒラマサ」北陸の海に新しい可能性を探る!【前編】

能登半島の北に位置する輪島市。その沖合約20㎞に存在する島群「七ツ島」。そこで狙うのはキャスティングでのヒラマサだ。輪島沖のキャスティングは約13年前からはじまり地元船長の大きな努力により、フィールドやスタイルも確立されつつある。タックルの進化もあいまって、獲れるサイズも年々大きくなっている。そんな輪島ヒラマサ狙いの釣行の模様とともに、その魅力をお伝えしたい。

大物の可能性を秘める輪島沖の海

輪島市は、能登半島の北に位置する。沖の海は北陸の中でも、キャスティングのヒラマサやジギングでのアラなど魚影が濃く、最近はルアーマンの注目度も上がってきている。

また、金沢から輪島間の自動車専用道路の無料化などで、車でのアクセスは年々良くなっているのも嬉しい点だ。輪島港から、南に車で約20分ほどにある、能登空港を利用すれば、遠方からでも気軽に釣行できる。

石川県輪島エリアのヒラマサキャスティングは、輪島市街の沖合約20㎞に位置する七つの島からなる島群「七ツ島」の周りがメインフィールドだ。ベイトの寄りやタイミングを見ながら、地磯周りや嫁礁灯台周辺の瀬も探っていくことが多い。

輪島沖のキャスティングは、約13年前から始まり、本格的なスタートからは約10年ほどだ。ポイント開拓、船の流し方、フォローの入れ方など、各船長さんが試行錯誤し続け、今ではフィールドやスタイルも確立されつつある。だが、まだまだポイントや狙い方は進化している最中で、これからの可能性の広がりも大きいと感じている。

フィールドのポテンシャルは非常に高く、アングラーもタックルも十数年前とでは大きく進化しているため、獲れるサイズが大幅にデカくなっている。タックルの進化といっても、ロッドやリールだけではなく、ルアー、フック、ライン、ラインシステムなど総合的に進化しているため、限界値も飛躍的に向上しており、これから更に大物が出る可能性も高いだろう。

ここでの大型が狙えるヒラマサキャスティングのシーズンは、4月末~6月末頃。そして9月末~12月初旬という感じだ。ポイントにもよるが、春はマイワシやトビウオがメインベイトで、秋はサヨリ、カマス、カタクチイワシ、アオリイカ、シイラ、ダツとベイトが豊富になる。

日本海側は九州などに比べると潮の干満差が少なく、風の向きや強さで釣果が変わる場合が多い。だが、ベタ凪の無風でもルアーの選択やアクションの違いで、ヒットに持ち込む事が可能なケースも多く、テクニカルな展開が多いのも面白い。

使用するルアーサイズに関しては、春は小さめの16~18㎝クラスが調子良く、秋は大きなベイトが多いのと深いポイントを流すことが多いため、20~24㎝クラスのルアーに高反応なことが多い。

船長の選択が当たり得た良型のヒラマサ

さて、コロナ渦も落ち着きはじめた初夏、私たちは遊漁船・諏訪丸の山中功船長と息子の雄飛若船長にお世話になり、輪島沖のヒラマサゲームに挑戦した。

1日目の天候は、曇りのち晴れ、東の風4~6mの予報だった。こちらのフィールドでは風向きも良いとはいえず、決していい状況とは言えない。メインベイトはマイワシで、ちらほら角トビ(ハマトビウオ)が見えていた。

午前4時の出航で七ツ島周辺に向かい、港から30分程度でポイントに到着。前日に大型のブリや10.3㎏のヒラマサが上がったポイントからスタートするも、小型のブリをキャッチできただけでヒラマサからの反応はなかった。

それからいくつもポイントを回り、スタートから6時間ほど経った頃、それまで冷たい風だったのが暖かい風に変わり、条件が少しだけ良くなったように感じた。このような条件の場合、出てくるヒラマサは大きいはずと船長達と会話をしていた矢先、ミヨシでキャストをしていた方に大型ヒラマサのバイト。惜しくもフックアップには繋がらなかったが、船上は当日の最初の明確なヒラマサのバイトに盛り上がる。

その数投後、トモで投げていた自分のルアーに着水後の数アクションで、水面が爆発するような激しいヒラマサのバイトがあった。ヒットルアーはRSTSUPPLY NEZUL180、ロッドはリップルフィッシャー・アクィラ ST85‐6。ヒット直後から瀬に向かい一直線に突っ込む。それを冷静にハンドドラグを使いながら、魚の頭をこちらに向ける。

その後もしつこく瀬に突っ込むも、ロッドをしっかりと曲げ込んでファイトをすると魚も浮き始め、無事ネットインさせられた。船上に上がったのは19.4㎏の良型ヒラマサだった。

船長の経験によるポイント選択がピタリとはまり釣らせてもらった一尾だ。

使用ロッドであるアクィラST85-6の特徴は、PE6号クラスのタックルの中で群を抜く軽さで、適度なハリを持ちつつ40g~100g のプラグが非常にキャストしやすく、ファイトも人を選ばない。

その後は、深場で角トビウオが捕食されるシーンが見えたり、マイワシを追うブリからのコンタクトはあったが追加できず、この日は終了した。

▲このヒラマサは19.4㎏あった。輪島沖の海のポテンシャルは高く、さらなる大物が期待できる。
▲二度目の諏訪丸での撮影釣行時に輪島沖でヒットした14.5㎏のヒラマサ。非常に渋い状況で、このヒラマサは早朝のローライト時にしっかりとルアーをステイさせてヒットに持ち込んだ。
▲ロッドはリップルフィッシャーのアクィラST85-6。オフショアのキャスティングロッドとしては非常に汎用度が高いモデルで、シャープなキャストフィールと操作性は初心者からベテランまでオススメできる。

▲チェイスのみでバイトに持ち込めない状況を打破し、弟の大和も小さいながらヒラマサをキャッチ。このテクニカルな攻防もヒラマサゲームの魅力だ。
▲渋い状況でもチャンスはある。私とほぼ同じタイミングで11㎏のヒラマサをヒットに持ち込んだ村井氏。

「輪島沖のヒラマサ」北陸の海に新しい可能性を探る!【後編】はこちら>>>

「輪島沖のヒラマサ」北陸の海に新しい可能性を探る!【後編】

「輪島沖のヒラマサ」北陸の海に新しい可能性を探る!【後編】

2021年12月27日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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