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【ヒロセマン×大阪湾コウイカパターン】ベイトパターンで斬る大阪湾のブリジギング

ソルトワールド本誌で毎号、全国各地の旬のゲームを実践しているヒロセマンこと広瀬達樹さん。ブリジギングも得意中の得意分野であり、地元の大阪湾は年間を通して通うホームグラウンドだ。

そんなヒロセマンの大阪湾ブリジギングについて、過去の取材と最新のインタビューをもとに紐解いて紹介。今回は、ブリの大好物『コウイカパターン』についてお送りする。

ブリが偏食する大好物コウイカパターン

これも独特なパターンであるが、コウイカは大阪湾では有効なベイト。シーズンは10月から12月、タチウオパターンより少し早く始まる。エリアはタチウオパターンと同じく明石周辺がメインで、時合はイカが浮きやすい時。ガンガンに流れていた潮が緩むタイミングなどに、ばっちりハマるという。

「コウイカパターンが始まると、釣れたブリの腹が墨で真っ黒になるほど。ネットですくったときにイカを吐くこともありますし、ジグを外すときに口のなかが黒くなっていることもあります。偏食しだしたらコウイカばかりを食うという感じです。やはりイカは捕食しやすくて、美味しいんでしょうね」。

この時ばかりはジグもイワシ系でなく、ジグパラスローのような、コウイカを意識した小判型を多用するというヒロセマン。カラーもコウイカをイメージしやすいアカキン、レッドゴールドにヒットが集中するそうだ。

「これはもうヒット率が高いとか低いとかいうレベルではなく、選択肢はこれしかないという次元。ほかのカラーではバイト数が極端に減ってしまいます。完全なマッチザベイトで、本当にコウイカしか目に入っていないんだと思います」。

徹底的にボトムを攻略! 秋ブリが狂う最強ベイト

誘いのキモはボトムに絞って丁寧に狙うこと。

「着底したらボトムから3シャクリを目安にしゃくり上げて、極力フォールで食わせます。しゃくってヒラヒラ、しゃくってヒラヒラとやっていると、フォールするジグのテンションがフッと抜ける。そういうアタリが最も多いですね。慣れないうちはこのアタリを見逃しがちなので、フォール中は集中してください」。

▲「コウイカパターンではフォールするジグのテンションがフッと抜けるアタリが最も多いです。慣れないうちはこのアタリを見逃しがちなので、フォール中は集中してくださいね」

タックルはフルソリのようなトルクのあるロッドのほか、ジャイアントキリングのスロー系も適している。「フォールのアタリが取りやすく、ジグをしゃくりやすい」というのがその理由だ。

ラインはPE1.5号と、やや細めをチョイス。リーダーはフロロカーボンの40lbで、後述のタチウオパターンと変わらない。どちらもサワラが食ってくることがしばしばあり、その対策もあって、リーダーは細めより太めを選ぶほうが無難とのことだ。

なお、ヒロセマンがコウイカパターンに多用するのはジグパラスローの200gから300g。水深の割には重めだが、潮が速い時でも必ずボトムをとる釣りであるため、重いくらいのほうがいいという。むやみに重いものを選ぶのではなく、潮の速さによってちょうどいい重さを選ぶことが大切だ。

▲ジグはジグパラバーチカル スローピッチの200~300g。フックは前後ともにゾックのデュアルタイプ3/0をセット。ゾックは左からシングル、デュアル、タンデムの3種で各サイズを網羅。大型狙いに特化したパワータイプもある。

「ボトムを集中して攻めるコウイカパターンは根掛かりもしやすいのですが、ジグが軽すぎて着底が分からないと余計に根掛かりが多発してしまいます。そんなことも重めのジグを使う理由ですね」。

フックシステムはフロント、リアともにゾックのデュアル(地獄バリのタイプ)で、両方とも3/0をチョイス。タチウオパターンのロングジグに比べてジグ自体のシルエットが短くなるので、ハリがあまり大きすぎるとリーダーを拾うトラブルが出てしまうからだ。

TACKLE

●コウイカパターンのタックル例
ロッド:フルソリB64M ジャイアントキリングGXJ-B66/5SJ
リール:スパルタンMX IC 150HL
ライン:PE弾丸ブレイドX8 マルチ1.5号
ショックリーダー:フロロカーボン40lb
※フルソリは2019年10月にリニューアル

【この記事は2019年10月現在の情報です】

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2022年01月06日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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