釣り人なら誰もが気になる水中の世界
JP
- 2023年03月17日
釣りは、「ここは根のポイント」「ここは砂地」と、ある程度の想像をしながら行うものである。物心ついたころに、父親に釣りに連れて行ってもらったことをきっかけに、20年以上の釣り歴があるが、実際水中の世界をみたことがなかった。
約10年ほど前から、スタンドアップパドルボードに乗って沖に出た際に、時々水中眼鏡をつけて潜ることがあるが、せいぜい5mくらいの水深が限度であったため、兼ねてより水中の世界をより知ることができれば、自身の釣りもより充実するのではないか。と考えていた。
2年ほど前から、知人が水中ドローンの事業をスタートしたことにより、様々な水中の世界を見てきたことで、実際に自身の釣り方に変化が出てきた。
海底の地形や実際の魚の姿が確認できたため、自信を持って釣りのポイントを攻められるようになってきた。今回は、そんな水中の世界をご紹介させていただく。
水中ドローンの機体とはどんなものか?
今回使用した機体は、「CHASING m2」。有線の配線がついており、我々が使用している機体の長さは、200m、線の幅は1cm程。
釣り糸でも水深があると潮の抵抗をうけるのであるから、1cmの幅はかなりの抵抗をうけることとなる。そのため、操作にはかなりの経験を有する。
水深5mのところで、タコを発見。
タコは、一度針から外れても再度仕掛けに乗ってくることがある。そんなことから、「タコには痛覚はないのではないか。」と言われているが、実際、「脳が9個、心臓が3個ある」とも言われていることから、実際は賢い生き物ではないか。と思うのであるが、不思議な生き物である。
しかしながら、食べて絶品な生き物であることは間違いない。
ネンブツダイの群れを発見
釣りをしていると、ネンブツダイばかり釣れることがあり、「かなりの数が群れているのか!?」
などと考えて釣りをしていたが、実際に水中の世界を確認すると、数千ほどのネンブツダイの群れが見られた。
これだけの餌がいれば、活性が高い状況でも、フィッシュイーターがルアーに反応しないことがあることも納得である。
水中の世界は本当に面白い。長年釣りをしているが、想像していた水中の世界を水中ドローンで確認することで、より状況を知ることができたことにより、自身の釣りの組み立てなどが変わってきた。想像していたことから、可視化することで、確信に変わる部分も多かったことが要因である。
海底の探索なども危険がなく行うこともできるため、これまでダイバーが危険を犯して行ってきた作業なども安全に行うことができる。
知らない世界を観るワクワク感は、幾つになっても嬉しいものである。
撮影協力(水中映像):塚越技研
https://tsukakoshigiken.com/
お問い合わせ:info@tsukakoshigiken.com
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PROFILE
長年にわたり釣り業界のメディアに携わり、現在はフリーランスとして活動。時間ができれば釣りをはじめキャンプなどのアウトドアの趣味を楽しんでいる。 釣りは川釣りから海釣りまで、さまざまな釣りを経験してきたが、最近はブラックバスやスーパーライトフィッシング、マダイの一つテンヤといったジャンルを好んで釣行する、フリーランスアングラー。