raphaが能登半島地震チャリティーライド、サイクリストが集まる意味
山口
- 2024年02月05日
サイクルアパレルブランド「Rapha(ラファ)」が1月27日東京・大阪、そして2月4日には名古屋で能登半島地震で被災した方のための義援金を集うチャリティーライドを行った。その背景にあるものはなにか? 編集部がライドに参加し、担当者にチャリティーライドにかける思いを聞いた。
能登半島地震 チャリティーライドに集まったサイクリスト
1月27日、東京・荒川の河口付近新砂リバーサイドステーションには50人弱のサイクリストたちが集まっていた。募集情報を見て集まったライダー、そしてRCC(ラファサイクリングクラブ)のメンバーだ。チャリティーライドの責任者、三井裕樹さんの説明があり、募金を集め各ライダーたちは点々とスタート、各々に目的地、岩淵水門を目指した。
イベントとしてはシンプルに走るだけだが、サイクリストたちの気持ちが荒川に集まったことにその意味があった。いま被災地に対してサイクリストとしてなにができるのか? 震災に対して同じ思う仲間がいたことを実感できたことは個々の参加者にとって大きかった。
RCCメンバーが感じている土地への思い
「ラファではいままで災害の度に各地でチャリティーイベントを開催してきた歴史があります。ラファの創設者サイモン・モットラムの息子が自閉症ということで『アンビシャス・アバウト・オーティズム(自閉症児のための国立基金)』など行ってきたんです」こう切り出したのは三井さん。
「日本でも東日本大震災でもチャリティーライドを開催しましたし、昨年は和歌山ではライドイベント『プレステージ 熊野』を開催しましたが、本来の大会予定日、6月に台風が接近、イベントは延期となり開催地は被害を受けました。そのかかわりのある土地に対して何かをしたいという思いからイベントでチャリティーをしました。ラファでは災害があるたびに各国でこうしたチャリティーライドを開催しています」
ラファではRCC(ラファサイクリングクラブ)という、ライドを目的としたクラブを組織しており、各地でライドリーダーと呼ばれる核となるメンバーが中心となって各地でクラブ活動をしている。こうした各地にいるメンバーはそれぞれの「土地」を自転車で走り、楽しんでいる。「それだけにメンバーの『土地』に対する感謝、思いは強いと思います」と三井さん。
「ラファと能登半島の関係は、2016年に開催した『ラファウィメンズプレステージ金沢』というイベント開催のみですが、日本全国で起こった災害は他人事じゃないと感じました。何かできないか、とうことで、 今回のチャリティーライドという形での開催にいたりました。もちろん復旧したら、能登半島に行くことで応援できればと思っています」
今回、ラファでは「能登半島地震チャリティライド」義援金を預かり、合計386,000円を日本赤十字社に寄付。その模様はラファのインスタグラムでも報告している。
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PROFILE
バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。