2024年10月29日、スイス・チューリッヒでUCI世界選手権ロードレー男子エリートが開催されスロベニアのタデイ・ポガチャル(チームUAE)が残り100㎞からの逃げて優勝した。自身にとってもスロベニアにとって初の世界チャンピオンタイトル獲得という偉業を達成した。いっぽう日本代表としt唯一の出場となった新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は落車に巻き込まれリタイヤを強いられた。
サポートカーを出せない日本チーム、新城は機材交換できずリタイヤ
今年のUCI世界選手権男子エリートロードレースは距離274km、総獲得標高4,470mという厳しいコースで行われた。ポガチャルは残り100km地点からアタックを仕掛け、ソロでゴールに到達し金メダルを獲得した。銀メダルはオーストラリアのベン・オコナー、そして3位の集団スプリントは前年のチャンピオンであるオランダのマチュー・ファン・デル・ポールが獲得した。
いっぽう新城は残り160㎞付近でメイン集団内で新城の前方の選手の急な進路変更により避け切れずに落車、バイクの破損と怪我を負い、リタイアとなった。
国別ランキングの関係で日本チームはチームカーを付けられないため、新城は代車交換のためフィーディングゾーンまで自力で戻る必要があった。しかし、破損したバイクはそこまで走れる状況ではなく、顔や膝から出血もあり、新城はリタイアを余儀なくされた。その後、新城は救護所で応急処置を受け、怪我の状況は膝、肩の打撲、右手と頬の擦過傷で、幸いにも骨折などはない。
新城幸也のコメント
応援ありがとうございました。レース本格的に動く前に落車でリタイアすることになって、悔しい思いしかありません。最初の1時間は逃げが決まらずに、ハイペースでレースが進んでいる中で、調子も良く順調に走れていました。集中して走っていたのですが、コーナーでインを付かれ、接触落車となりました。縁石に直撃したので、擦過傷はあまりありませんが、肩甲骨まわりの打撲と膝を強打し、チームカーもなかったので、代車もなく、車輪交換や歪んだサドル、レバーを直すのにも時間がかかり、走り始めて膝の痛みでペダルを漕ぎ続けられないと感じました。この悔しさはどこかのレースで晴らさなければなりません。少し休み、次のレースに向けてまたトレーニングに励みたいと思います。