スペシャライズド、世界最軽量クラスのホイールとタイヤを同時発売｜SPECIALIZED

Bicycle Club編集部

2025年03月08日

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スペシャライズドは、クロスカントリー（XC）マウンテンバイク競技向けに設計された革新的な新製品を発表した。前後セットで重量わずか998gという驚異的な軽量化を実現した「Roval Control World Cup」ホイールと、用途別に最適化された2種類のタイヤ「Air Trak」および「Fast Trak」の同時発売となる。これらの製品は、ワールドカップで優勝するための性能を目指して開発されたものだ。

システムとして一体開発された革新的製品

スペシャライズドの今回の製品発表は、単なる個別製品の発売ではなく、タイヤとホイールを一体のシステムとして開発した点が特筆される。このアプローチにより、両製品が最適に連携し、軽量性、速さ、耐パンク性において最高レベルのパフォーマンスを実現している。特にRovalホイールとスペシャライズドタイヤの組み合わせにより、他に類を見ない相乗効果が生まれるという。

「Roval Control World Cup」―究極の軽量ホイール

新開発の「Roval Control World Cup」ホイールは、バルブとリムテープを含めても前後セットで重量わずか998gという驚異的な軽量化を達成している。革新的なリム構造を採用し、ねじり剛性、巻き上げ剛性、横剛性のすべてを最適化。路面状況に応じてリムが適度に変形しながらも、ペダリングパワーを効率的に伝達する特性を持つ。

世界チャンピオンのヴィクトル・コレツキー（スペシャライズドファクトリーレーシング、フランス）は、「このホイール開発に携われたのは素晴らしい経験でした。その加速感、スムースな走り、そして高い安心感には驚かされました。ただ速く感じるのではなく、実際に速いことが証明されました」とコメントしている。

徹底的な軽量化と強度の両立

新しいRovalホイールは、カーボンレイアップ（積層）の最適化により18の積層を減らし、36gの軽量化を実現。それでいて耐久性とパフォーマンスは向上している。また、20本のカーボンスポークは、従来のスチールスポークより1本あたり1.7g軽量で、強度は63%向上。チタン製スリーブとの組み合わせにより、さらに強度と耐久性を高めている。

リムテープとバルブについても9.6gの軽量化が図られており、細部に至るまで徹底した重量削減が行われている。