
100年を超える伝統を守り、進化を続けるベルギーのヘルメットブランド|LAZER

Bicycle Club編集部
- 2025年04月25日
1919年、自転車が国技ともいわれているベルギーで創業し、現在はシマノの一員でもある「LAZER(レイザー)」。購入から3年以内に事故によりヘルメットが破損した場合、希望小売価格の50%オフでヘルメットまたは同等品に交換する「クラッシュリプレイスメントプログラム」も設けている。ここではレイザーのヘルメットについて紹介していく。
衝撃吸収に優れる「KinetiCore」を日本人に合う快適なかぶり心地で
ベルギーといえば石畳に覆われた道を走破する過酷なクラシックレース、「ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・ド・フランドル)」が開催される。レイザーはそのクラシックレースが開催されるフランドル地方で誕生したヘルメットの老舗で、同国のサイクリストはもちろん、世界のプロチームからも愛されてきたブランドだ。サイクリストの頭部を守る保護機構「KinetiCore(キネティコア)」をはじめ、日本人の丸形の頭に合うAF(アジアンフィット)など、デザイン・快適性・安全性・技術の完璧な融合をポリシーにした同社の製品は、すべてベルギーで設計され世界50か国以上で販売されている。
TONIC KC AF/トニック キネティコア アジアンフィット
価格:12,100円(税込)
スマートなフォルムと快適性を兼ね備えたLAZERのエントリーモデル。エントリーモデルといっても上位モデルと同じくKinetiCoreを採用していて、頭部に対する高い保護性能を持ちながらも軽く、通気性に優れている。手ごろな価格で走行パフォーマンスを高めたいサイクリストにぴったりの一品で質感も高い。カラーバリエーションは6色を展開。
TONIC KC AF装着例。カラー:チタニウム、サイズ:M(55-59cm)
18個の通気口を備える。走行中に空気の流れを作り、汗をかいても涼しさを保ってくれる
KinetiCoreは、クルマのクランプル(クラッシャブル)ゾーンをヒントに開発。衝突した際にヘルメット内部凸凹状のインナーシェルが変形して衝撃を吸収する。回転衝撃も最小限に抑える工夫が施されている
フィット感は後部のダイヤルで調整可。ヘッドバスケットも上下に調整できる
SPEC
サイズ:S(52-56cm)、M(55-59cm)、L(58-61cm)
カラー:チタニウム、マットブルーブラック、マットブラック、ホワイト、コズミックベリー、アイスグレイ
重量:S(250g)、M(270g)、L(300g)
※コズミックベリーはSサイズの設定なし
Tonic KC AF
VENTO KC AF/ヴェント キネティコア アジアンフィット
価格:41,800円(税込)
プロライダーとの共同開発によるLAZER史上、最も速いヘルメット。ライダーがスプリントポジションを取り、ヘルメットの角度が15°になったときに最大限の空力性能を発揮するように設計され、先代モデルにあたるBullet2.0よりも空力性能を2.3%、冷却効果を5.4%向上させつつ、約90gの軽量化を達成。妥協のないつくりとなっている。
VENTO KC AF装着例。カラー:マットブラック。サイズ:M(55-59cm)
エアロ系ヘルメットながら高い通気性を確保。熱気を背面に効率的に排出する
フィット感の調整は新設計のスクロールシスを採用。ベルトの幅が広く滑り止め加工も施されているため操作性が高い
SPEC
サイズ:S(52-56cm)、M(55-59cm)、L(58-61cm)
カラー:マットブラック
重量:S(270g)、M(290g)、L(310g)
Vento KC AF
Z1 KC AF/ゼット1 キネティコア アジアンフィット
価格:36,300円
LAZERのハイエンドモデルであり、高い人気を誇るロングセラー。長らく愛されてきたデザインはそのままにアップデートを重ねていて、現行モデルはKinetiCoreの搭載に加えて、エアロダイナミクスや通気性を向上。軽量な抗菌ストラップや着脱が容易なバックルなどが奢られている。高レベルの安全性を実現しながら、重量も230g(Mサイズ)と軽い。
Z1 KC AF装着例。カラー:ハーバーグレイ。サイズ:S(52-56cm)
アップデートされたアドバンスドロールシスで調整システムが頭部全体に広がり、快適でしっとりとしたフィット感を得られる
SPEC
サイズ:S(52-56cm)、M(55-59cm)、L(58-61cm)
カラー:ハーバーグレイ、ホワイト、マットブラック、チタニウム、コズミックブルー、メタリックレッド
重量:S(240g)、M(230g)、L(280g)
Z1 KC AF
問:シマノ自転車お客様相談窓口
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- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
-
TEXT:タナカダン PHOTO:戸谷信博
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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