
海洋廃棄プラスチックでパンク修理 チューブレスタイヤ用プラグキット|CLEVER STANDARD

Bicycle Club編集部
- 2025年05月07日
MTBカルチャーの本場・アメリカと台湾で10年以上を過ごした市川智也氏が手がける日本発ブランド「Clever Standard(クレバースタンダード)」。彼のアイデアから生まれた『Anchor Stack Net DIY(アンカー スタック ネットDIY)』は、チューブレスタイヤ専用のパンク修理キット。アルミ製プラグのほか海洋廃棄プラスチックを使用したエコ素材バージョンも展開される。組み立ても楽しめる“プラモデル式”パッケージでこの2025年春から日本でも発売となる。
プラグを抜かないので確実にパンク修理ができる

「ベーコン」とは、チューブレスタイヤのパンク修理に使用される細長いゴム製のプラグのこと。見た目がベーコン(豚バラ肉)に似ていることから、そう呼ばれている。
このベーコンは、タイヤに空いた小さな穴に差し込むことで、内部のシーラントとともに空気漏れを防ぐ役割を果たす。通常は粘着性のあるゴム素材でできており、柔軟かつ密着性が高いため、穴にしっかりと食い込んで気密性を確保する。
Clever Standardの「Anchor Stack Net DIY」では、このベーコンを専用アンカーに通して使用。アンカーとともにタイヤ内部に残り、引き抜かれにくい構造になっているのが特徴である。また、コンパクトに収納でき、必要最小限の装備でも現場で即修理が可能だ。
Clever Standard Anchor Stack Net DIY
4500円
このClever Standardのツールは、台湾でリサイクル漁網由来のナイロンとガラス繊維を使って成形されており、強度と剛性を両立している。各パーツが組み合わさる構造はまるで“大人のレゴ”。サイクリスト心をくすぐるギミックが詰まっている。本体の内部には、アンカー、ベーコン、バルブコア、ミッシングリンクを収納できる。
チューブレスタイヤのパンク、プラグで修理する方法
チューブレスタイヤはパンクしてもシーラントで自然に塞がることが多いが、大きな穴にはプラグ(ベーコンストリップ)を使った修理が有効だ。ここでは、Clever Standardのアンカースタックネットを使った実践的な手順を紹介する。
準備するもの
- アンカースタックネット(Clever Standard製)
- プラグ(ベーコンストリップ)
- CO2ボンベまたは携帯ポンプ
- 必要に応じてタイヤレバー
手順①:ベーコンをアンカーに通して準備
まず、キットに付属しているアンカー(ロケットプラグ)にベーコンを通し、修理ツール本体に装着しておく。事前に準備しておくことで、現場での作業がスムーズに進む。
手順②:パンク箇所にプラグを押し込む
エア漏れしている穴を探し、アンカーごとベーコンをパンク穴に押し込む。このとき、力を入れてしっかりと差し込むことで、内部でベーコンが密着し、空気漏れを止める。
手順③:アンカーを残してツールを抜く
プラグ挿入後、ツールを引き抜くとアンカーとベーコンがタイヤ内部に残る。これが内側から穴をふさぎ、シーラントとともに密封を完成させる。
手順④:エアを再充填して完了
CO2ボンベやポンプでタイヤに空気を再充填する。空気漏れがないことを確認し、必要であればベーコンの余った部分をカットする。
使用後のポイント
この修理方法は応急処置として非常に優れており、レースやトレイルライド中のトラブルに対応できる。Clever Standardのプラスチック製アンカーは丁寧に扱えば再利用も可能で、アルミ製のアップグレードパーツも用意されている。
動画での使用例はこちら
問い合わせ:www.clever.bike
- BRAND :
- Bicycle Club
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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