
アンバウンドグラベル200マイルで大会新記録、320マイルで山本健一が28位|UNBOUND GRAVEL

Bicycle Club編集部
- 2025年06月01日
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2025年5月31日(土)、アメリカカンザス州エンポリアを舞台に「Life Time UNBOUND Gravel presented by Shimano」が開催され、第19回目となる今年も記録的な結果となった。男子エリート200マイルではワイルドカード出場のキャメロン・ジョーンズが23.49mphの平均速度でコースレコードを樹立し、8時間37分09秒でフィニッシュ。女子エリート200マイルではカロリーナ・ミゴン(PASレーシング、ポーランド)が平均速度20.12mphを記録し、10時間03分54秒で圧勝した。また、日本から男子エリート200マイルに出場したヴェロリアン松山の阿部嵩之が98位、320マイルに出場したトレイルランナーの山本健一が28位で完走している。
女子レース:ミゴンが独走で勝利、デッカーは総合首位タイへ
ミゴンは序盤からセシリー・デッカー、ローレン・スティーブンスとともにリードを築いたが、残り48マイルで単独アタックに成功。そのままエンポリアまで逃げ切った。
デッカーは8分35秒差の2位でフィニッシュし、2024年優勝者ロサ・クローサーらを抑えたソフィア・ゴメス・ビジャファーニェが3位に入った。デッカーはこの結果により、総合ランキングでビジャファーニェと並び首位となった。
男子レース:ジョーンズがパラウドを突き放して勝利
男子レースではジョーンズとスイスのシモン・パラウドがレース中盤で抜け出し、協調してリードを広げた。終盤に入り、パラウドの疲れを察知したジョーンズはラストの登りで決定的な差をつけて独走。42秒差で勝利を収めた。
この結果により、パラウドはグランプリ男子ランキングでブレンダン・ジョンストンと並び2位に浮上。ジョンストンは当日5位(グランプリ勢で3位)でフィニッシュした。キーガン・スウェンソンは全体7位、グランプリライダーとしては4位でゴールし、総合首位を守った。
また、200マイル男子では、ヴェロリアン松山の阿部嵩之が出場。11時間01分38秒で走破し、総合98位で完走した。
XLレースでも記録更新が続出
ロブ・ブリトンは17時間49分51秒でフィニッシュし、2024年の記録を2時間15分更新。ラクラン・モートンが2位に食い込んだ。女子ではヘザー・ジャクソンが20時間57分57秒で優勝し、従来の記録を1時間27分短縮。セレナ・ゴードンが2位となった。
日本からはトレイルランナーとしても知られる山本健一がXLレースに出場。24時間55分53秒でフィニッシュし、総合28位という快走を見せた。
優勝者コメント
200マイル
Karolina Migoń:
「2つ目のフィードゾーンまでは3人でしっかりローテーションしていましたが、ローレンが脱落し、セシリーも疲れているのを見て単独でアタックしました。勝てるとは思っていませんでしたが、全力で走りきりました」
Cameron Jones:
「安全に走る予定でしたが、走り出したら“行くしかない”と思ってアタックしました。シモンと抜け出してからは良い協調体制を築けたし、最後の登りで差をつけて独走。家族の前での初勝利は特別です。次はリードビルに向けて準備します」320マイル
Cecily Decker:
「最初のフィードゾーンでミスして脱水状態になってしまい、ゴールまで持たせるのが精一杯でした。でも結果には満足しています」
Simon Pellaud:
「強風のなか序盤から逃げる展開になりましたが、協調がなかったのは幸いでした。最後は補給ミスでエネルギー切れを起こし勝利を逃しましたが、楽しく走れました」
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