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アンバウンドグラベル200、「もう一つのツール」を走ったモートンが勝者に!

6月1日、アメリカ・カンザス州エンポリアで開催されたアンバウンドグラベル200、グラベルレースの中でも特に人気のある大会が開催、プロからアマチュアまで多くの参加者する人気イベントだ。日本からの参加選手も30人近くまで増え、今回、年代別M45-49のカテゴリーに参加した高岡亮寛さんが優勝するなど好成績を収めている。

200マイル、約320㎞のレース

アンバウンドグラベルは、2006年にアメリカのカンザス州で初めて開催されて以来、世界中から毎年多くのサイクリストが集まり、過酷なグラベルコースを走破することを目指している。この大会は、その過酷さと美しい景色で知られ、グラベルレース界では一大イベントとなっている。

なかでももっとも注目が集まるのが200マイル(約320㎞)で、このアンバウンドグラベル200はエリートカテゴリーがある。数日間の雨のない天候により、UNBOUNDでこれまでにない高速レースが展開され、男子レースの平均速度は35㎞/hを超え、女子は31㎞/hとなった。

また、昨年選手たちを苦しめた、「ピーナッツバターのようにへばりつく泥」はなく、晴天に恵まれたが、いっぽうで風が強く、選手たちは厳しいコンディションでの走行を強いられた。

前半にトビアス・コングスタッド(デンマーク)がアタックを仕掛け今回、UCIグラベル世界チャンピオンのマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)、さらにリオ五輪ロードチャンピオンのグレッグ・ヴァン・アーヴェルマート(ベルギー)、イアン・ボズウェル(アメリカ)などが追走グループを形成した。そのなかからさらに150マイル地点でチャド・ハガ(アメリカ)がアタック、それに追随したラクラン・モートンがアタック、モートンの2人がメイン集団から抜け出した。

最終的にはエンポリアでのスプリントをラクラン・モートンが9時間11分47秒で優勝、2位のチャド・ハガ選手とはわずか1秒の差だった。モートン選手の戦略と走力は非常に優れており、特に終盤のスプリント勝負での強さが際立った。そして後続はトビアス・コングスタッド選手で3分36秒遅れでゴールしている。

モートンの過去の偉業

モートンといえば2021年に『ALT TOUR(もう一つのツール)』と題して、全長5510km、獲得標高差は65,000mとツール・ド・フランスよりも過酷なコースを単独で走ったことで有名な選手。

通常のツール・ド・フランスではステージ間(フィニッシュ地点からスタート地点まで)の移動はバスやクルマ、時には飛行機を使うが、ラクランは全くの一人きりで走り続けた。風から身を守ってくれるチームメイトもいなければ、メカニックもおらず、休息日もない。アルプスやピレネーの山々に挑み続けたチャレンジングな選手だ。

エリート男子優勝者 ラクラン・モートンコメント

「今日のレースは多くの未知数があった。大きなグループだとコミュニケーションが難しく、グループ全体をうまく機能させるのが難しいことを知っていた。そのため、後ろのグループが本気で追わない限り、追いつかれることはないと分かっていた。町に戻ると、テクニカルな区間になるのは分かっていたが、過去に何度かこのフィニッシュを経験しており、その経験が役立った。正直言って、ここでの勝利はもう無理だと思っていた。レベルはますます高くなり、私は年を取っている。でも、今日は本当にうまくいってとても嬉しい。逆風の中で120マイルも単独で走り続けたのは、ただレースを全力で戦いたかったからだ。今日すべてを出し尽くすつもりだったし、実際にそれができた」

女子エリートは自転車歴数年のドイツのドクター

いっぽう女子エリートで優勝したのはローザ・クローサー。パンクトラブルでメイン集団から遅れたもののホイール交換、2分のギャップを単独で埋め、アンバウンドグラベル史上最大のスプリントフィニッシュを争い、SD-Worxのゲリーク・シュレールス(オランダ)とペイジ・オンウェラー(Trek-Driftless)を押さえて優勝した。

エリート女子優勝者 ローザ・クローサーコメント

「今日は本当に冒険的で、いろいろなことがあった。決定的な分岐点で前のグループに残れて嬉しかったけれど、最初の給水所の前に大きな岩に当たって転倒し、前輪がパンクしてしまった。幸いにもインサートを使用していたので、走り続けることができたが、他の選手たちは本当に強かったので非常に難しかった。前輪のピットストップをしてリーダーから2分ほど遅れたが、自分に『このギャップを埋めるために死んでもいい』と言い聞かせた。何とか戻れて、最後は自分のスプリント力を発揮できた。今日は完全に自分たちのレースを行うことができて本当に嬉しかったし、それを皆に見せたかった。これが初めてのUNBOUNDだった。私は数年前にサイクリングを始め、今もフルタイムの博士課程の学生としてサイクリングをパートタイムで続けている。まだ勝ったことが信じられない!」

高岡亮寛が優勝、多くの日本人選手が参加

写真は日本での練習時のもの 左から編集部坂本、高岡亮寛さん、森廣真奈さん

今回のアンバウンドグラベル200には多くの日本人選手が参加し、高岡亮寛さんがM45-49のカテゴリーで10時間35分15秒のタイムで優勝した。また、F40-49で森廣真奈さんが4位に入るなど好成績を収めている。

また、バイシクルクラブ編集部から参加した坂本大希がM34-39カテゴリーで19時間23分04秒でフィニッシュ、道を間違え340㎞を走り切った。現地からのレポートは改めて紹介する。

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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