
デローザ、新型「IDOL」発表 オーダーメイド感覚と戦略価格で“いまこそ”を実現|DE ROSA

Bicycle Club編集部
- 2025年06月27日
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DE ROSA(デローザ)の日本総代理店である日直商会(DE ROSA JAPAN)は2025年6月27日、同ブランドを代表するカーボンロードバイク「IDOL(アイドル)」のフルモデルチェンジとなる新型「IDOL 2026」を発表した。オーナーがフレームサイズからハンドル幅、ステム長に至るまで細かく仕様を選択できる独自の「THE CHOICE IS YOURS」システムを導入し、価格を抑えつつ装備を大幅に充実。「STYLISH & VALUE FOR MONEY」をコンセプトに掲げ、2026年1月よりデリバリーを開始する。
自分だけの一台を無駄なく 「THE CHOICE IS YOURS」
新型IDOLの最大の特徴は、購入時にオーナーが自身の体格やライディングスタイルに合わせて最適な一台を構築できる「THE CHOICE IS YOURS」システムだ。選択可能なのは「フレームサイズ(4展開)」「カラー(2色展開、フレーム販売では3色)」「コンポーネントグレード(シマノ105 Di2またはULTEGRA Di2)」に加え、フィッティングに大きく影響する「ハンドル幅(380mm, 400mm, 420mmの3種類)」と「ステム長(70mmから120mmまでの6種類)」の計5項目。これにより、完成車購入後にパーツ交換で追加費用が発生するリスクを低減し、最初から無駄なく理想のフィッティングと仕様のバイクを手にすることが可能になる。
クラスを超えた先進のコクピットと充実の足回り
完成車には、ミドルグレードながらハイエンドモデルに迫る先進的なコクピットを標準装備。VISION製のカーボン製エアロハンドルは、ロングライドでは振動吸収性に優れ快適性を、レースなどの高負荷走行では高剛性によるダイレクトな反応性を提供。ブレーキホースをステムとヘッドチューブ内にフル内装するFSA製のSMR-IIステムの採用は、空力性能の向上だけでなく、クリーンで美しい外観を実現し、クラスを超えた高いハンドリング性能にも貢献する。
ホイールには、イタリアのホイールブランドFULCRUM(フルクラム)の最新アルミリムモデル「SONIQ AL」を標準装備。リム内幅23mmのワイドリムは、近年トレンドとなっているエアボリュームの大きなタイヤ(標準は28C、最大34Cまで対応)との相性が良く、優れた走行安定性と快適性を提供する。2-WAY FITレディ仕様のため、クリンチャータイヤだけでなくチューブレスレディタイヤの運用も可能だ。さらに、より高性能な走りを求めるライダーのために、Campagnolo(カンパニョーロ)製のカーボンホイール「SHAMAL CARBON」および「SHAMAL DUAL PROFILE」への有料アップグレードオプションも用意されている。
昇華したIDOL独自のスタイルと最新フレームスペック
2007年の初代発表から18年の歴史を経て5代目となる新型IDOLは、その象徴的なデザインをさらに進化させた。初代から受け継がれる、トップチューブからシートステイへと滑らかにつながる優美な弓なりのアーチデザインは、新型でより洗練され、他のどのバイクにも似ていない唯一無二のフォルムを確立。その圧倒的な個性とデザインへの自信の表れとして、新型IDOLにはあえて「IDOL」の車名ロゴが表示されていない。近年のロードバイクデザインのトレンドである、トップチューブより低い位置から細く伸びるシートステイとは一線を画し、DE ROSAならではのアイデンティティを貫く姿勢を示している。
フレームは、最大34Cまでのタイヤクリアランスを確保し、多様な路面コンディションやライディングスタイルに対応。リアディレイラーハンガーには、SRAMが提唱するユニバーサル規格「UDH(Universal Derailleur Hanger)」を採用しており、万が一の際の入手性向上や、将来的なコンポーネントのアップグレードにも柔軟に対応できる最新スペックを備えている。フレーム単体重量は900g(メーカー公表値)と軽量性も追求している。
ファミリーの情熱が生んだ「新世代DE ROSA」
新型IDOLの開発は、創業者ウーゴ・デローザ氏が最後に監修した記念モデル「SETTANTA(セッタンタ)」の次に市場投入される重要なモデルとして位置づけられている。ウーゴ氏の三男であり現DE ROSA CEOのクリスティアーノ・デローザ氏が総指揮を執り、その長男でウーゴ氏の孫にあたるニコラス・デローザ氏がスタイリングやカラーリングデザインを主導。DE ROSAが公言してはばからない「ファミリー企業」としての強みを生かし、一丸となって情熱を注ぎ込み誕生した。
この開発背景からも、新型IDOLは「新世代DE ROSA」を象徴するモデルと言えるだろう。長年のDE ROSAファンが求める「イタリアの老舗」としての伝統や高級感は大切にしながらも、初めてDE ROSAに乗る新しいオーナーにも満足してもらえる斬新さと先進性を兼ね備えている。
DE ROSA IDOL
SHIMANO 105 Di2 12s 仕様完成車:748,000円(税込)
SHIMANO ULTEGRA Di2 12s 仕様完成車:836,000円(税込)
フレームセット:456,500円(税込)



- カラー:STEALTH、WHITE、PINK(PINKはフレーム販売のみ)
- サイズ:43, 46, 48, 51, 53(53はフレーム販売のみ)
- フレームセット付属品:フォーク、ヘッドセット、シートポスト、スルーアクスル
- ハンドル:VISION METRON AERO ACR カーボン(幅選択可: 380, 400, 420mm C-C)
- ステム:FSA NS SMR-II(長さ選択可: 70, 80, 90, 100, 110, 120mm)
- ホイール:FULCRUM SONIQ AL 2-WAY FIT ready C23 AFS
- タイヤ:VITTORIA RUBINO 700×28C
- サドル: selleITALIA Model X Super Flow Fec DE ROSA ロゴ入り
- フレーム重量:900g (単体、メーカー公表値)
- フォーク重量:385g (単体、メーカー公表値)
- 完成車重量:8.0kg (51サイズ、ULTEGRA Di2 12s 仕様、メーカー公表値)
- 納期:2026年1月(予定)
DE ROSA JAPANは「『いつかはDE ROSA』の憧れから、『いまこそDE ROSA』が現実に」と、新型IDOLの登場により、憧れのブランドがより身近になることをアピールしている。
問:DE ROSA JAPAN https://www.derosa.jp
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