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TOUR OF JAPAN インサイドレポート vol.1

今年も堺ステージで開幕した、NTNプレゼンツ ツアー・オブ・ジャパン2018(UCIアジアツアー2.1)。日本最大の国際ロードレース、各ステージのレース結果は既報のとおりだが、ここでは現場で見た注目選手たち、大会の様子などをレースレポートとは少し違った視点からお伝えしていく。

日本最大、8日間連続で行われる国際ステージレース

ツアーオブジャパンは、世界最大の自転車競技イベントであるツール・ド・フランスに代表されるような、ステージレース形式の国内最大のロードレース。今年で21回目を迎えた歴史ある大会で、大阪から東京までの8日間、総走行距離764kmを16チーム(各6名、計94名)が争う。

日本の自然豊かなコースを走るメイン集団(いなべステージにて)

選手とファンとの距離が近いことも、ロードレースの魅力の一つ

一昨年、ファビアン・カンチェラーラは引退インタビューのときに言っていた。

「他のメジャースポーツでは、なかなか選手に近づいたり、一緒に記念撮影をしたりすることができない。しかし、サイクルロードレースは競技の特性上、沿道で間近に選手たちの走る姿を見ることができる。スタート地点やゴール地点で選手たちと間近で会えるのも、このスポーツの魅力なのだ」

今ヨーロッパで活躍するトッププロたちも子供時代にプロ選手たちを間近に見て、ロードレースの世界へ入っていった選手たちが多い。歴史や文化の違いとも言えるが、日本もここ2~30年の歴史で、テレビ中継やレースを見る機会からプロに憧れる子供たちが増えてきている。

スタート前に、ファンとの記念撮影に応じるバーレーン・メリダ(いなべステージ)

引退間近のダミアーノ・クネゴの前には、サインや記念撮影を求めて大勢のファンが並んでいる

UCIワールドツアーチーム、バーレーン・メリダ 新城幸也は2年ぶりのTOJ凱旋

記者発表で紹介された6人だが、大会の目玉としては、世界のトップチーム、バーレーン・メリダの来日だ。なかでも、同チームの新城幸也は、2009年ブイグ・テレコムでプロ入り以来、ツール・ド・フランスに7回出場。ロンドン五輪とリオ五輪の日本代表選手、世界の大舞台で活躍する日本のトップ選手である。

グレガ・ボレは2014年ツアーオブジャパン総合2位の実績を持ち、総合優勝候補。それに対抗できるチームとして、NIPPO・ヴィーニファンティーニが最有力。昨年驚異のステージ3勝を挙げたマルコ・カノラ、山岳賞を獲得した初山翔、元ジロ・デ・イタリア王者のダミアーノ・クネゴを擁する。また、日本ナショナルチャンピオンとなった畑中勇介、昨年のジャパンカップで3位となった若手成長株の雨澤毅明にも注目したい。

前日記者発表に登場した注目の6選手。左から雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)、畑中勇介(チーム右京)、新城幸也、グレガ・ボレ(ともにバーレーン・メリダ)、マルコ・カノラ、初山翔(ともにNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)

バーレーン・メリダが格の違いを見せつけるか

堺ステージの前に行われたクリテリウムで順調な仕上がりを見せる新城幸也ら、バーレーン・メリダの選手たち。前半戦の模様は後日、チーム密着レポートでお伝えする。

開幕前日にバーレーン・メリダのハラルド・モルシャー監督と、昨年会っているマーケティングスタッフのピーター・チェンさんと話をし、昨年に続くチームカー同乗の機会をいただけた

バーレーン・メリダのハラルド・モルシャー監督とチームカー

元ジロ・デ・イタリア王者のダミアーノ・クネゴが来日

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニには、元ジロ・デ・イタリア王者のダミアーノ・クネゴの姿が。アムステルゴールドレースやロンバルディアのビッグレースを制するなど、一時代を築いた名選手だ。今年6月に引退するため、日本で最後の公式レースとなる。各ステージで大勢のファンがクネゴの雄姿を見に来ていた。

京都ステージではダミアーノ・クネゴと、昨年は逃げ切りで劇的なステージ優勝を飾ったマルコ・カノラが先頭に並んだ

今年も日本チームの活躍が期待できる

第2ステージの京都では、新城幸也を含むゴール前9人の逃げから、間隙をついてアタックした宇都宮ブリッツェン雨澤毅明が本人も予想外の大金星でステージ優勝を飾った。
また、若手主体の日本ナショナルチームから、草場啓吾が山岳賞を獲得するなど、若い選手たちが例年にない活躍ぶりを見せている。この大会でさらなる経験を積んで、新城幸也、別府史之らワールドツアー所属選手たちに続けるような、若い選手たちの成長にも期待したい。

ゴールスプリントの前に逃げを打った雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が、本人も予想外の逃げ切り勝利で大金星を挙げた

元宇都宮ブリッツェン監督でもある、大会ディレクターの栗村修さんが仕事の合間に激励。
思わず記念のツーショットを撮った。この時、本人はまだ優勝の実感が沸いていない様子

山岳賞を獲得した日本ナショナルチームの草場啓吾は、普段は日本大学の学生として学生連盟の大会をメインに活動している。はるかにペースが速いこのレースで逃げに乗り、山岳賞を獲得できたことで、さらなるステップアップを目指す。

バーレーン・メリダのグレガ・ボレが総合優勝に向けて好発進

京都ステージから総合リーダージャージを獲得したグレガ・ボレが前半戦かなり安定しており、第3ステージのいなべでは落車を負った新城幸也から強力なアシストも得て、総合リーダージャージをキープしている。総合優勝争いは、後半戦の富士山、修善寺が勝負どころとなる。

 

この後は、チーム バーレーン・メリダへの密着レポート、ダミアーノ・クネゴ引退前ラストレースの様子、後半戦で活躍する選手たちの模様をお伝えしていく。乞うご期待。
TOUR OF JAPAN 2018
www.toj.co.jp/2018

TEXT & PHOTO :加藤 修(Shu Kato)
バイシクルクラブ本誌では、ファビアン・カンチェラーラやアルベルト・コンタドールの引退独占インタビューを執筆。国内UCIレースをはじめ、各地のローカルレースを取材する。一方、日本でサイクリングを人気スポーツにしていくために、女子サイクリングアカデミー「High Ambition Womens」を手がけ、若い選手たちやホビーサイクリストたちの活動PRやサポートをしている。

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