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プロのパワーをダイレクトに伝えるSIDIシューズの秘密

クリストファー・フルームが使うことで知られるイタリアを代表するシューズブランド、SIDI。

じつはプロ選手のなかでもトップ選手のシューズはオーダーシューズだってご存知だろうか?

今回はイタリア北部、ヴェネト州のマゼールにあるSIDI(シディ)の本社工場を訪れてみた。

どうやってシューズが作られていくかを見ていこう。

 

SIDIの生産拠点はイタリアの本社工場とルーマニア工場だが、最終的なQC(品質管理)はすべてこのイタリアの本社工場で行われている。

オーダーにも対応できる職人による手作業

シューズのベースはミシンの手縫いから始まる

縫い終えたアッパーを整形し、形を立体的に仕上げていく

ラスト(足型)にあわせてフラットなアッパーを、3Dに整形していく

機械により引っ張りながら、丸めるように仕上げていく

SIDIは自転車のみならず、モーターサイクル用のシューズも同じラインで生産している。サイクリング用シューズもモーターサイクル用シューズも作業は同じ要領だ

要所では機械化もされているが、職人の手による作業が大きい。

これがクリストファー・フルームのラストだ。この足型にあわせてオーダーでシューズが作られていく。

登山シューズから始まったSIDIの歴史

社長のディーノ・シゴノーリは青年時代にプロレーサーを目指す自転車乗りだった。その後、家業であるシューズづくりの道へ進み、登山やスキーブーツの製造をてがけていたが、好きだった自転車用のシューズを作り始めた。

当時はトークリップの時代、クリートの代わりにシュープレートと呼ばれる金具でシューズがペダルからずれないようにしていた。ただ、シュープレートは革製のソールに直接釘で取り付けていたため微調整するためにいちいち釘を抜き必要があった。そこでディーノさんが考えたのがソールに金属プレートをつけ、ネジでシュープレートを動かすという仕組みだ。この後、ビンディングペダルの時代が到来し、クリートをネジ止めして微調整するのがスタンダードになった

シュープレートをネジ止めすることを考えたディーノ社長。その先見性がいまのSIDIを築き上げた

当時はソールにシュープレートを釘で固定するのがスタンダードだったが、ディーノ氏がネジ止めできるシュープレートを発明した

初期の頃の作っていた登山用ブーツ

新しくなったワイヤー2カーボン 44800円(税抜)
日本人にあったラストを使うことで、多くのユーザーの足に合う人気のモデル。ショットと並ぶ最上位モデルの双璧をなしている。

左は新しくなったワイヤー2。右が前作ワイヤー。センターにあ新たに配置されたテクノ3プッシュで足を固定する

足の変形を防ぐヒールカップ。ライダーのパワーを受け止める人気のテクノロジーだ。ワイヤー2では足首のホールド部分を細くすることで足首の自由度を高くしている。甲高のユーザーの多い日本人にはウレシイアップデートを施している。

問い合わせ先 日直商会 フカヤ

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