ライド前の1分でできる! 安全に走るためのセルフチェック【ロードバイクの乗り方】
FUNQ
- 2019年02月09日
INDEX
「ホイールがゆるんでいて転んでしまった!」 こんなミスをおかさないために、
走り出す前にチェックしておきたい4カ所のポイントを紹介する。
マメにチェックして重大なトラブルを避けよう
ロードバイクの走行前チェックにより、事故は未然に防ぐことができる。
輪行移動の多いライダーに多いのが、ハンドルまわりのネジのゆるみだ。
あとはホイールを交換して走行を楽しむシーンでうっかり忘れがちなのが、ブレーキの引きしろの調整不足。ブレーキが十分に制動しなくなるキケンも。
どちらも大きな事故につながるため、紹介する4つのチェック項目を、ライド前のルーティンに取り入れておきたい。
CHECK 1
前輪がきちんと入っているか
コントロールの要になる前輪の脱輪は、大きな事故につながる可能性も。
クイックレバーの締め付けは、いちばん最初にチェックしておきたい。
写真のようにハンドルの上から作業する。
しっかりとバイクを上体でホールドして、手の親指の付け根にレバーをかけ、少し力むぐらいのトルクで前輪を固定する。
ステムを持ち上げ
片手で前輪を回す
ブレーキキャリパーを上からのぞき、ホイールを空転させてホイールの振れを確認。同時にタイヤの状態、ハブまわりの異音も確認
CHECK 2
後輪がきちんと入っているか
後輪のチェックも行う。
前輪同様の手順でクイックレバーの締め込み、ハブやタイヤのチェックを行う。
まっすぐ車輪が入っていないと変速系のトラブルにつながるため、後輪固定後はチェーンステーのセンターに車輪が入っているかしっかりチェック。
また、クランクを回転させてチェーンのかみぐあいを確認する。
1⃣チェーンとギヤのかみぐあいをチェック
2⃣車輪がセンターに入っているかチェック
3⃣サドルに覆いかぶさりクイックを固定
CHECK 3
ハンドルまわりのチェック
トップチューブにまたがり、前輪を両脚ではさんでハンドルを左右に振ると、ステムのネジのゆるみをチェックできる。次にフロントブレーキをかけてバイクを前後にスライドさせ、ヘッドまわりのガタつきをチェックする。ブラケットに上から荷重をかけると、ハンドルの縦のゆるみもチェックできる。ゆるみがあると、段差などで突然ブラケットが下がる。
CHECK 4
ブレーキが効くか
最後にチェックしたいのが、前後のブレーキレバーの引きしろ。
繊細なコントロールが必要なブレーキタッチはいつも同じ感触に保っておきたい。
ブレーキシューの減り、ホイール交換後のリム幅の違いによりブレーキタッチは大きく変わる。
キャリパーブレーキの右端にあるレバーでも簡易的に調整できる。
Teacher
管洋介
AVENTURA CYCLING 代表
国内外で50ステージレースを経験してきた競技歴22年のベテランロード選手。バイシクルクラブではインプレッションやモデルのほか、ライディングアドバイスや連載も執筆。2017年よりアベントゥーラサイクリングを立ち上げ、自転車スクール講師としてイベントやコミュニティでのテクニカルコーチも務める。また、プロフォトグラファーとしても活躍する。
(出典:『大人のロードバイク教科書』)
- BRAND :
- Bicycle Club
SHARE