意外と知らない? 知っておきたい車道走行のルール【ロードバイクの乗り方】
FUNQ
- 2019年01月27日
INDEX
ロードバイクはクルマと同様に車道を走るのが基本。しかも、その左端を走ることになっている。
スピードやサイズ感が違うクルマと並走するので、ちょっとした心がけやコツが必要だ。
スマート走行術でより安全に
数十年前に比べて、車道を走行するロードバイクをよく目にするようになった。そのため、スポーツバイクは車道を走ることが一般的に知られるようになった。
クルマのほうの意識も変わってきている。また、自転車レーンの普及やテレビの報道により、車道の左端を通行することも多く知られるようになり、スポーツバイクの乗り手も左側走行があたりまえという意識が、かなり定着しつつある。
しかし、今まで自転車で車道を走ったことがないという人も少なからずいる。
ロードバイクにまたがり、初めて車道に出てみると、クルマと同じレーンを走ることに恐怖を感じるライダーはけっこう多い。
正しく交通ルールを知り、心がけや注意したいポイントを押さえておけば、その恐怖はかなり減少できる。
スマートな走行術を身につければ、さらに安全にロードバイクに乗れるようになるので、ぜひ知っておこう。
GUIDE 1
注意したい3つのポイント
車道を走る際に注意しておきたい3つのポイントがある。
1つめは「左折巻き込み」。ロードバイクが車道の左端を直進していると、並走していたクルマが左折をしようとして、巻き込まれるというパターンがある。
できるだけクルマと並走せず、運転手に認識してもらえるようにしよう。
2つめは「まわりをよく見て先を予測する」。クルマや歩行者が次はどう動きたいか?を予測できれば、接触事故を未然に防げるはずだ。
3つめは「状況把握は必ず目視で」。ロードバイクに乗り慣れてきたら、障害物を避けたり、停車する前には必ず振り返って、後方を目視で確認しよう。
GUIDE 2
ロードバイクは車道走行が基本
歩道と車道しかない道では車道の左端を走るのが基本だ。
歩道は自転車通行可の標識がある場合は走れるが、あくまでも歩行者優先。自転車専用レーンがある場合はそのレーンを走る。
自転車レーンは車道に敷かれているので、クルマと同じ進行方向を守る。構造物などで仕切られた自転車道や自転車専用道路は交互通行可能なので、注意して走行する必要がある。
自転車に関係する道路標識も多い。運転免許をもっている人はもちろん、もっていない人も改めて確認して覚えておこう
後方確認は首をひねって、肩越しに後ろを見るのがコツ。ロードバイクに乗り慣れていないと身体ごと振り返ってしまい、バイクがフラつくので危険。乗り慣れるまではミラーを使うのもオススメだ
GUIDE 3
基本のハンドサイン
減速
右の手のひらを開いて、腕を下ろし、ワキを少し開く。人差し指で地面を指せば、障害物や落下物ありのサイン。
停車
右の手のひらを広げて手の甲を背中に当てる。グー、パーと繰り返して減速させてから、手のひらを広げると親切。
右折
右の手のひらを伸ばし、右真横に腕を伸ばす。後方を目視で確認したあと、二段階右折が基本となる。
左折
右の手のひらを上に伸ばして、腕を真横に上げる。左腕を真横に伸ばしても左折のサインとなる。
COLUMN
通過時は車間とドア開けに注意!
駐停車中のクルマは、クルマの右から避けるのが基本。クルマの左側から避けるのは危険だ。
避ける前に後方確認をして、右腕を横に出し(右へ車線を変更する意思表示)、走行中のクルマに注意しながら通過しよう。
また、駐停車中のクルマは乗降する可能性がある。ドアが開くことも予測して余裕をもって通過しよう。
運転席やサイドミラーなどでアイコンタクトをとれる場合もある。通過後はすみやかに左側に戻り、走行しよう。
運転手が気付かずにドアを開け、接触する危険性もあるので要注意。後方からクルマが来ているときなど、通過が難しい場合は、ムリせずに減速・一時停止する余裕ももっておきたい
ILLUST:田中斉
(出典:『大人のロードバイク教科書』)
- BRAND :
- Bicycle Club
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