WIAWIS・CUL7【ニューモデルインプレッション】

注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は、2019年モデルでデビューした軽量ロードバイク、WIAWIS・CUL7。アーチェリーの世界で培ったカーボンテクノロジーの実力とは?

グラフェンを採用した超軽量ロードバイク

ウィアウィスはウィン&ウィン社がアーチェリーの世界で培ったカーボンテクノロジーを生かして韓国で興した自転車ブランド。ロード、トラック、MTB、BMXとジャンルを問わずに製品を総合的に展開する。2017年にはMTB世界選手権XCOでサビーヌ・スピッツが銀メダル、2018年にはアンドレ・シルヴァンがBMX世界選手権で金メダルを獲得し、技術力の高さを実証済み。
カル7は2019年モデルでデビューした軽量ロードバイクだ。フレーム重量はカタログ値で740g、さらに軽量な640gのカル6も展開。カル7はカル6の廉価版ではなく、UCI規則の車両重量6.8㎏の基準に対応しやすい重量としたモデルで、両車とも同じテクノロジーが使用される。
カル7のキーテクノロジーとなるのが、カーボンプリプレグにダイヤモンド以上に炭素どうしの結合が強いグラフェンを加えたことだ。これによりカーボンナノチューブよりも強度面に優れ振動吸収性も高めることに成功。さらにEPM工法とエポキシ樹脂にオキサゾリジノン構造を導入することで性能を高めた。
ホイールやハンドルなどのパーツでも軽量かつ耐久性や剛性に優れるオリジナルのカルマットを展開するウィアウィス。新興ながら、優れた技術力で今後さらに注目されるブランドだ。

ダウンチューブからBBにかけてハイボリュームとして、効率よくペダリングパワーを受け止める

ヘッドチューブの下ワンは1.5インチとしてハンドリング性能を高めた。ケーブル類はフレームに内装する

トップチューブからシートステーにかけては、垂直方向に薄くして振動吸収性を高めるとともに、水平方向の幅を広げることで横剛性を確保している 

310gの超軽量ストレートフォークを採用する

INFO
ウィアウィス・カル7
30万円(フレームセット/税抜)
■フレーム:カーボン ■コンポーネント:シマノ・アルテグラ ■ハンドル:カルマット・HB-CUL ■ステム:カルマット・ST-CUL SL ■シートポスト:カルマット・SP-CUL ■サドル:サンマルコ・FX ■ホイール:カルマット・CUL-R30 ■タイヤ:シュワルベ・プロワンHT ■サイズ:XXS、XS、S、M、L ■カラー:ブラック×レッド、ブラック×ミント ■試乗車重量:5.8㎏(S)

 

IMPRESSION

スペックどおりの軽さが生み出す強烈なクライミング性能が魅力

ペダルレスの実測値で5.8㎏の超軽量バイク。フレームだけでなく、カーボンチューブラーホイールや180gのカーボンハンドルなど、軽さにこだわったスペックの試乗車だ。それもデュラエースでなくアルテグラでこの数値を叩き出しているのだから恐れ入る。
走りにも数値どおりの強烈な軽さが感じられる。路面から浮いたように走る独特の接地感も相まって、目が覚めるほど印象的な立ちまわりの軽さが特徴だ。グラフェンを採用した超軽量高剛性のフレームは、踏み出したときのトルクのつかみが素早く、瞬間的にバイクが反応してくれる感覚がある。つまり登坂においてペダルへの反応がダイレクトにスピードにつながるため、ムダなトルクをかけずに高ケイデンスで上っていくことが可能だ。これはベストタイムを目指すヒルクライマーにとって非常に強い武器となる性能だといえる。
振りの軽さもフレッシュなシャープさを常に演出してくれる。平地の走行においては自重を感じさせない浮遊感で独特の巡航性能の高さが印象的だ。
このバイクの性能を最も生かせるのは、やはり圧倒的なヒルクライム性能を生かしたいレーサーだ。もっとハイトの高いホイールや、パワーメーターを取り付けても6.8㎏以下に収められる軽さはアドバンテージといえる。オーソドックスなバイクの走行感に飽きたユーザーには、飛び道具として刺激的な一台ともいえる。

IMPRESSION RIDER
管洋介
競技歴23年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168㎝

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問:ハスコ・エンタープライズ www.hasco.co.jp/wiawis
TEXT:猪俣健一/管洋介 PHOTO:猪俣健一
(出典:『BiCYCLE CLUB 2019年5月号』)

 
「ニューモデルインプレッション」の記事はコチラから。

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