2019年のニューモデルレポート! ジャイアント・ディファイがフルモデルチェンジ!
FUNQ
- 2018年09月27日
INDEX
次々にその姿を現しはじめた2019年モデルたち! 今期、ジャイアント・ディファイがフルモデルチェンジし登場した。
ジャイアントのオンロードシリーズのなかでも、快適性に特化した「ディファイ」。いまや主流となりつつあるディスクブレーキを2015年モデル100%採用したシリーズで、さらに普通のロードバイクの軽さはそのままに、走破性を高めている。まさにいいとこ取りのロードバイクだ。2019年はフルモデルチェンジを果たし、すでに完成されていたスペックをさらに磨き上げた。
最大の特徴は、乗り心地のよさを実現したDフューズハンドルバーだ。複雑な機構にすることなく、突き上げによる衝撃を緩和し、同時にスプリントにも十分耐える高剛性を両立。ワイドタイヤ(最大32C)対応、フラットマウントやスルーアクスルなど最新規格を取り入れながら、パフォーマンスを追求するコアライダーのためのスペックに仕上げた。
さらに、上位モデルのディファイアドバンスドプロでは、脚力を測れるパワーメーター「パワープロ」が搭載されている。パワープロはジャイアントのオリジナルのパワーメーターで、左右で独立した値が計測できるすぐれものだ。名実ともに、2019年最大の目玉となるだろう。
POINT1:取付角度で剛性が変わる! Dフューズハンドルバー
新開発のDフューズハンドルバーは、カーボン製SLRの同クラス対比で快適性を10%、スプリントなどでのハンドル引き上げ剛性を30%向上。しかもハンドル角度を±5度の範囲で調整して上部D型断面の角度を変え、剛性と快適性の微調整が可能だ。
POINT2:ライドシーンが広がるフレーム設計
新型では最大32Cのタイヤ幅に対応し、エアボリュームから得られるクッション性も考慮した設計に。パフォーマンスバイクでありながらフェンダーマウントも備え、ロングライドや街乗りでも活躍する。
POINT3:必要十分な剛性と新設計ジオメトリー
快適性を向上しつつも、BBまわりの剛性は前モデルとほぼ同じ数値を実現。タイヤ幅に比例して高くなるBBハイトは、前作から5㎜低くして設計を最適化した。ヘッドチューブ長も微調整している。
POINT4:ディファイの根幹技術Dフューズテクノロジー
2015年モデルからディファイに搭載されているDフューズは、前面が丸く後面が平らな独特のチューブ形状。振動吸収性を高めながらもコントロール性に優れ、TCX(シクロクロスモデル)では世界選手権優勝にも貢献したジャイアントのテクノロジーだ。新たなハンドルバーと合わせて、抜群の快適性を発揮。
POINT5:センサーも充実。ついにパワーメーターも
ジャイアントの定番となったチェーンステー内蔵型のスピード&ケイデンスセンサー、ライドセンスにも対応する。プレゼンテーションでお披露目された上位モデル、アドバンスドプロ(写真)にはパワーセンサーのパワープロも搭載。フレームからパーツ、アクセサリーまで、いよいよ完全パッケージを実現した。
ジャイアントが目指す次世代ディファイの方向性
今回2019年モデルが発表されたのは、周囲にガヴィア峠やステルヴィオ峠などを望むイタリアのサンタカテリーナ・ファルフルヴァ。その有名スキーリゾート街で行われたプレゼンテーションの後、長いヒルクライムやダウンヒル、砂利が浮いたコーナーや未舗装路を含むコースで、メディア向けのライドが開催された。
シニアグローバルロードカテゴリーマネージャーのニクソン・ファン氏によれば、今回のプロジェクトは「効率性と高性能を損なうことなく、疲労を最小限に抑えるために、より滑らかかつ洗練された乗り心地を実現することを重要視した」という。前作を凌ぐために大きな努力を費やしたが、結果としてより軽く、強いアイデンティティをもつ傑作が誕生した。
大注目のパワーセンサー「パワープロ」とは?
多大な開発期間を経て誕生した、100%ジャイアント製のデュアルサイドパワーメーター。左右独立したANT+方式とBLUETOOTH方式両方が使用できる。日本での取り扱いは未定だが、まだパワーメーターを使っていないユーザーに向けた製品として、多くのユーザーから注目されることはまちがいない。
【DATA】
●DEFY ADVANCED PRO 0(ディファイ アドバンスド プロ ゼロ)
価格:60万円(税抜)
フレーム:アドバンスドグレードコンポジットカーボン
フォーク:カーボン、1 1/2″-1 1/4″
サイズ:XS(410)、S(445)、M(480)、ML(515)
(出典:『BiCYCLE CLUB 2018年10月号 No.402[付録あり]』)
(ライター:千葉泰江)
SHARE