スペシャライズドから新型XCレースマシン「NEW EPIC HARDTAIL」登場

Bicycle Club編集部

2019年08月07日

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スペシャライズドから、新製品が登場。時代を変えるXCレースマシン「NEW EPIC HARDTAIL」がラインナップに加わった。以下、プレスリリースより。

時代を変えるXCレースマシン

どの時代もXCレースは、最軽量のバイクをどこが作るかという軽量化の戦いでもありました。今回新たに登場したEpic HTは、現在まで市販されている中で最軽量のハードテールであるだけでなく、かつてないほど走破性が高く快適なXCレースバイクです。走破性が高いながらも快適、というのは最高峰のXC レースの場で同時に耳にする言葉ではありません。一つ名言できることは、ブレーキを常に掛け、あるいはコース上をボールのように弾かれながら進むようでは、表彰台に立つことなどできません。最速のバイクというのは、ただ最軽量であるだけでは足りないのです。

驚くほど高い走破性

現在のXCコースは、かつてないほど荒れて難しいセクションが多いため、新型Epic HTもそれに合わせて走破性を高めました。開発の第一歩はジオメトリーから。まずはスペシャライズドのトレイルバイクのジオメトリーに習い、ヘッドアングルを68.5度まで寝かせ、フォークのオフセットを縮め、リーチを伸ばし、すべてのフレームサイズに短めのステム（60から75mm）を搭載させました。これらの変更により、Epic HTは短いホイールベースを保ったまま軽快に操れるようになり、挙動を予測しやすくなりました。さらにライダーのポジションがバイクの中心になるため、コントロール性も向上しました。

XCバイクの範疇を超えた幅広い走りに対応

新型Epic HTのフレームではタイヤクリアランスを広げたため、より太くてボリュームの大きいタイヤのメリットを活かし、細いタイヤでは不安なセクションにも安心して挑めるようになりました。また、シートポスト径は30.9mmですので、長めのトラベルのドロッパーポストを搭載でき、バイクを大きく動かす必要のあるセクションでの操作性が高まっています。

快適に速く走れるようにするチューニング

身体が疲れてくると速く走れません。これは当たり前の事実ですが、これまでを振り返ってみると、超軽量のXCバイクのどれもが身体を容赦なく痛めつける走りをするものばかりでした。そこで新型Epic HTではより身体に優しく、かつ速く走れるよう、カーボンファイバーのレイアップとチューブ形状を調整しました。例えばシートステーは、直径を小さくして垂直方向のコンプライアンスを高め、路面からの突き上げを和らげてあります。また、新デザインのシートチューブは後方に向かって弓形に湾曲し、垂直方向のコンプライアンスがシートチューブ径の小さい旧モデルと同じです。このシートチューブデザインの恩恵は、ドロッパーシートポストを装着しても受けられます。

驚異的な軽さ

新型Epic HTは、走破性の高さと快適さに新基準を設けるバイクです。さらにフレームは、市販されているものの中で世界最軽量です。このフレームはあらゆる部位が最適化され、カーボンファイバーとレジンの配合を細かく調整し、専用形状の各層が余分な重なりを無くしています。さらに、リアエンドからはアルミ製インサートまでも取り除いてあります。こうして、フレーム重量わずか790グラムという驚くべき軽さを達成しました。（S-Worksモデル、Mサイズ）

シンプルで信頼性が高く、とにかくタフ

スーパーカーのメンテナンスが難しいのと同様に、各部を最高レベルに高めたレースマシンは不安定で、バランスを崩しやすく、維持と整備が大変と言われてきました。しかし、新しいEpic HTにはあてはまりません。新型Epic HTは、ワールドカップに照準を定めたレースマシンですが、整備する上での煩わしさはありません。独自規格のパーツを使用しておらず、当然、ボトムブラケットはねじ切り仕様です。実証済みで信頼性が高く、とにかくタフなパーツのみを採用しました。