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【シクロクロス世界選手権】現地から日本代表チーム直前レポート

2月1日-2日にスイスのチューリッヒで開催されるシクロクロス世界選手権。その直前情報を現地からレポートする。コースはフラットな空軍基地の一部に土手のような盛り土がされている箇所をキャンバーとして使用し、それぞれ形状の異なるフライオーバーの多さが目を引いた。現地は例年にない温かさとのことで、前日までの雨を吸ったデューベンドルフ空軍基地の地面は、重たい泥質となった。レース当日の天候によって、路面コンディションが様々なパターンで予想される。

その前夜の日本代表チームを訪ね、インタビューを行った。まだ多くの人々に知られていない若い選手が中心なこともあり、ナショナルチームの三船雅彦監督には今回のセレクションの背景にある考え方もあわせて聞いた。

三船監督「国際舞台で活躍するメンバーを中心に選出」

競技レベルで見る場合、日本のシクロクロスは近年、あまりよくなっていないように思う。自分、辻浦選手、鈴木雷太選手がヨーロッパに挑戦していた時代が日本人が国際レベルの中で納めた実績のピークであったのではと思っている。世界的な選手レベルの変化という要素もあるかもしれないが、明らかに日本代表としてリザルトのレベルが低下している。

大学に進学し自転車と本業を両立したり国内レースのみをターゲットに実績を積むという選択肢として決して否定しないし、そのような選択をした場合に国内で一定レベルを保つためにその選手の人生としては大きな努力が必要であると思うが、かといって日本代表チームに選ぶのは、そのような道を歩む選手よりも、国際大会での結果をある程度出すことが期待できる選手を選びたいと考えている。ある程度というのは完走は当然、順位としては30位程度。

現在織田選手は自分が考えているレベルの最低限のところにいると考える。代表に若い選手しかいないということで色々な意見が出ているが、若いというだけではなく国際大会で良い結果の可能性がある、結果を伸ばせると考えた選手を選んだ結果となっている。国内の経験抱負な選手たちから若い選手が学ぶことは確かにあり、例えば先日の愛知牧場での代表トレーニングのような場で伝授するという機会を設けるようにした。

ホビーとしては盛況でも競技のトップレベルの成績はよくなっていない現在の状況を打開するためには、競技にすべてを打ち込むことを考えている選手たちを組織的にサポートし、そのやる気をより太いものにする手助けをし、家族の負担を軽減できるような方向で、JCFと協力して試みてゆきたいと考えている。また、競技レベルのシクロクロスで戦う選手の姿をうまく伝えることができればよいと考えている。海外で自分の腕一本で挑戦した経験のある自分がどこまで彼らにかかわってゆけるかはわからないが、自分の持っているものを次の世代に伝えて繋げてゆく。

レース直前に聞いた各選手のコメント

織田聖選手(男子アンダー23)

12月からオランダに滞在してオランダのナショナルレースやベルギーのビッグレースに参戦していた。今回のシクロクロスのヨーロッパ遠征は前回と比べてコースコンディションやタイム差の面で改善があった実感がある。
昨年春からフランスのアマチュアチームでロードレースに参戦したが、周囲がプロ契約を取れるかどうか将来が決まる年代で、ロードレースらしいチームプレーより、自分がよいリザルトを出すため必死で高速で走る。そのような中で走ることでスピードを維持できるようになった。必死な戦いの世界ではあるが、同じ集団になって逃げたりすると友達になれる。厳しい競争の世界ではあるが、自分の選んだものなので。
シクロクロスで走力を上げるためのロードレース参戦の必要性を言われていてその後日本でロードレースに参戦しJプロツアーを走ることになり、さらにフランスに行くことになるとは、その縁というのは本当にありがたいと思っている。今はロードレースにも欲が出てきて、走るからには勝ちたいと思っている。

特に語学の勉強はしないでフランスに出向いたが、周囲も基本的な言葉から教えてくれたり、Google翻訳を利用したりしてコミュニケーションが向上したと思う。中国のUCIシクロクロスの参戦も回数を重ねて、一緒に参戦するヨーロッパやほかの国の選手たちとよりスムーズに交流できるようになった。
今回の世界選ではスタート位置が2列目であり、自分のこれまで参戦してきた手ごたえからも完走はできると思っている。その中でよりよい結果を出しヨーロッパで走りたいという希望をもつ自分の今後の進路ににつなげてゆけると良いと思っている。

鈴木来人選手(男子ジュニア)

前回のデンマークの世界選では、無我夢中でわけがわからないままに終わってしまい、レースが終わってからようやく自分が代表選手であるという実感が湧いてきたというような状況であったが、今回の世界選ではよりレースに集中できている。愛知牧場での代表トレーニングがあったことでも、より事前に心構えができるようになった。
前回の世界選参戦後は世界選に出場したという自信からよりトレーニングに打ち込めるようになり名前を知られてサポートをしてもらえるスポンサーも多くなったこともあり、ロードシーズンも向上心をもってステップアップした走りで臨めるようになった。また、夏場に10年ぶりにMTBのレースも参戦した。ロードレースもかなり走ってきたが、ボンシャンスでの立場もロードレースを走りながらのオフロード系の選手ということになっていることもあり当面その方向性は続くと思う。自分の家がキャンプ場なので子供のころからいつもMTBで走れる環境だった。おかげてテクニックは身についたと思っているが、今後の課題としてはよく対戦する松本一成選手のようなパワーをつけたいと思っている。高校を卒業した後のことは、世界選が終わってからよく考えたい。
今回のコースは以前のルクセンブルク大会であったような難しさはないが、その分周囲の選手のスピードも上がることが予想され、また路面が湿るとかなり重たい泥になるので、どういう走りをするのか、機材のセッティングをどうするのか、さまざまな選択肢がある中で見極めてゆかなければならないという難しさはある。おそらくレースを走っている間も刻一刻条件が変化していくと思うが、走っていて楽しいコースでもあるので楽しんで走りたいと思う。

村上裕二郎選手(男子ジュニア)

中学生まではマウンテンバイクを楽しみ、兄がロードとマウンテンバイクで活躍していたこともあって自転車競技の名門松山工業高校に進むことができた。高校の自転車部ではロードとトラック競技に取り組んでいるが、ロードのインターハイで先頭と同一集団で2秒差ゴールの実績を出せたおかげでロードの強化指定選手になることができた。トラックはインターハイでは決勝進出した。

父親は自分たち兄弟に競技に必要な環境を整えてくれ、練習を強制したりプレッシャーをかけることは決してなく、競技上のことは部活の指導者に任せてきた。ただし英語は必ず勉強するようにとは言われてきた。兄は高1からマウンテンバイクで海外に出ていたため、英語が上手であるが、自分にとって初めての海外レースとなる今回の世界選手権で、必要性を痛感している。初日はかなり戸惑ったが、その後周囲の状況などから相手の意図を推測できるようになってきた。兄とはよく顔が似ているといわれるけれども自分は似ていないと思っているが、選手としてレース展開のタイプは異なり、兄は徐々に順位を上げてゆく走りをするが、自分はレース冒頭から攻撃的であるところは大きく異なると思う。シクロクロスはロードのオフシーズン競技として取り組んでいる。体調の波としては少し前のほうが好調だったが、今回の目標としては20位以内を目指している。

石田唯選手(女子ジュニア)

シクロクロスには父親が自転車競技をしていた関係で、小2で初めてロードレースに出場した。小4でシクロクロスに初出場したあと男子に勝てないのが悔しく中断していたが、中1でL3カテゴリーで出場したところ勝つことができて、その後カテゴリーを上げた。シクロクロスは関西のレース中心で、先日の愛知牧場が一番東のレースだった。
京都の自転車の強豪北桑田高校ではトラックとロードに取り組んでおり、トラックではインターハイ(2㎞個人追い抜き)の勝者として日韓戦やジャパントラックカップで国際大会を経験した。自分ではロード(昨年のインターハイ2位)をメインと考えている。渡部選手とは同じ強化指定選手で、お互いよいライバルである。長期的目標としてはロードで2024年のオリンピックを目指したい。

渡部春雅選手(女子ジュニア)

運動神経のよい兄を目標に子供のころから走ることが好きで自転車を始める前はトレランに取り組んできたことで、体力を鍛えることができた。自転車でも「走る」ことが得意だと思う。中3の時期は駅伝に取り組んでおり、高校進学先を選択する時は、陸上部があり、かつ自転車競技で一人部活の登録が可能な学校を探した。シクロクロスは2年前から参戦している。ロードレースはロードとTTのタイトルを持っている。よく特別なトレーニングをしているかと聞かれるが、そのようなことはない。またおっとりしている雰囲気から競技との関係で不思議であると指摘される。仏教系の高校にいるので周囲から「仏のよう」と言われるがレースの時は勝ちたい気持ちは強く持っている。石田唯選手とは同じ強化選手同士でレースの際はライバルとして勝負しているがレースを離れると一緒に遊んだりする。選手としてはテクニックより脚で勝負するタイプと思っているので、今回のコースは自分にはよかったと思っている。
女子のジュニアカテゴリーが始まったばかりで、順位の目標も見当が付けづらいがまた来年の世界選にも出場したいと思えるような走りをしたい。

※ なお時間の都合、赤松綾選手(女子エリート)のコメントは得られなかったが、改めてチャレンジしたい。

レーススケジュール

2月1日

11:00(日本時間19:00)女子ジュニア

13:00(日本時間21:00)男子U23

15:00(日本時間23:00)女子エリート

2月2日

13:00(日本時間21:00)女子U23

14:30(日本時間22:30)男子エリート

大会概要

大会名: シクロクロス世界選手権大会
開催日: 2020/02/01 〜 2020/02/02
カテゴリー:CX
開催地: スイス デューベンドルフ
https://dubendorf2020.ch/en/

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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