春の名物「フランドル一周レース」がヴァーチャルで開催! リオ金メダリストが勝利
Bicycle Club編集部
- 2020年04月06日
4月5日、春のクラシックの名物レース。ロンド・ファン・フラーンデレン(フランドル一周レース)がロックダウンエディション、つまりヴァーチャルレースとして開催され、リオオリンピックの金メダリスト、グレッグ・ファンアーヴェルマート(CCCチームC/ベルギー)が優勝した。
実況もあり迫力も! 自転車は究極のEスポーツかも
選手たちが走っている家やジムの様子が映るのも新鮮な光景だ
コースは実際のロンド・ファン・フラーンデレンの最後の32 kmを、バーチャル空間にそのまま再現したもの。バーチャル空間はBKOOLのアプリを使って開催されたが、街並みや観客の再現度も高く。画面も切り替えがあったり、選手の走っている家が見えたりとEスポーツの可能性を感じさせるものだ。
参加したのは8チームから13人のライダーが参加。19年の覇者アルベルト・ベッティオル(EFプロサイクリング/イタリア )なども参加した
バーチャル空間とはいえミュール(激坂)は存在
短縮コースなので、スタートからいきなりクライスベルクの登頂が待ち受ける。このレースの特徴はブランドル地方のミュール(激坂)とパヴェ(石畳)だ、厳しいコースが選手たちに襲い掛かる。ただし、ヴァーチャル空間なのでパヴェの路面の凹凸は関係ない、とはいえミュールの傾斜はリアルに反映されるので、パワーが勝負を分けることになる。
レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ/ベルギー)が飛び出す。これを2019年フランダースツアーの優勝者であるアルベルト・ベッティオル(EFプロサイクリング/イタリア )、トーマス・デヘント(ロット・スーダル/ベルギー)とニコラス・ロッシュ(チーム・サンウェブ/アイルランド)ら追いかけて先頭集団を形成。
いっぽうこれを追いかけるのはオリバー・ナーセン(AG2Rラモンディアール/ベルギー)とファンアーヴェルマート(チームCCC/ベルギー)といったメンバー。名物坂の一つオウデクワレモントへの手前で、6人のライダーが合流しメイングループを形成した。そしこからパーテルベルグでファンアーヴェルマートが抜け出し、逃げ切って見事に優勝を飾った。
選手たちは走り終えると、家族と喜び合ったり、飲み物をもらったりと。いつもは見せない顔をみることができた。もちろんだが表彰台もバーチャル。もちろん本物のレースがベストだが、いまの状況が続くなかでは今後もこうしたバーチャルレースの取り組みが、我々にも選手にも楽しみとなる。そういう意味では期待できる結果となった。
独走するアヴェルマート。リオオリンピックで金メダルのほか、2017年にはパリ~ルーベで優勝。このレース、ロンドでは2位になっている
優勝したファンアーヴェルマートはゴールすると、すぐに妻と子供たちに囲まれた自宅で喜び合っていたが、ステイホームだからこそ選手たちの素顔が見られた。
公式リザルトもこうして画面に出るなど。テレビ中継顔負けの番組構成となった。
レース動画はこちらから Flanders Classics 音声注意
レースのWEBサイト
https://www.rondevanvlaanderen.be/
じつは同じーチャルコースを走ることができる
BKOOLのシステムを使うと、このバーチャルコースを自宅のホームトレーナーで走ることもできる。このロンド・ファン・フラーンデレンのほかヘント〜ウェヴェルヘムやドワーズ・ドール・フラーンデレンも用意されている。
BKOOLに関する問い合わせ:ポディウム
http://www.podium.co.jp/bkool/
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