GIANT(ジャイアント)・TCR アドバンスド SL ゼロ ディスクを動画で解説|ニューモデルインプレッション
管洋介
- 2020年05月17日
軽量ロードバイク、GIANT・TCR ADVANCED SL 0 DISC(ジャイアント・TCR アドバンスド SL ゼロ ディスク)。ここではその試乗インプレッションのの詳細をお届けする。乗ったときの軽さ、ペダリング時のフィーリングについてアヴェントゥーラサイクリング管洋介さんが解説します。
TCR アドバンスド SL ゼロ ディスクの
踏み抜けのよさと上っていける理由は?
ペダリング時の力を入れたとき、さらにダンシングやコーナーリングなどのコントロール時の重心移動に対してキレがよく、つねに軽快な立ちまわりを演出してくれるバイク。トルクキャッチはクランク位置1時を軽いタッチでとらえ、2時から4時で踏み込んでいくパワーを駆動力として伝達する。ダウンチューブの硬さと後輪追従性に優れたジオメトリーが効いていて、BBウィップのバランスのいいねじれ剛性が5時あたりからスッとペダルを流してくれる。
これらを補完するのがカーボンスポーク採用で剛性が非常に高く軽量なカデックスホイールだ。オープン形状のフォークは接地感をしっかりと残しながらも、バイクをシャープに振れ、コーナーリング性能にも優れ理想のラインを描くことができる。アップダウンとタイトコーナーが続くシーンで大きなアドバンテージを生むバイクといえる。
フレームのみならずバイク全体で細かなライディングフィールに適応した高い剛性バランスと超軽量を実現している。ペダリング時の入力したときにダンシングやコーナーリングなどのコントロール時の重心移動に対してキレが良く、つねに軽快な立ち回りを演出してくれるのがSL0の第一印象でした。
踏んだときにクランク位置が1時で軽いタッチで踏み始め、2時‐4時で踏み込んでいくとパワーの駆動を明確に感じられます。これはダウンチューブのねじり剛性の高さと、チェーンステイが短かさによるものだと思います。そして、5時あたりからスッとペダルが抜けていく感触をうけますが、これはBBまわりの剛性が高く、ウイップが少ないために起こるようです。
このため左右の踏み換えが、素早くできるのでロードレースで求められる加減速にレスポンスよく反応できますね。
ジャイアント
TCR アドバンスド SL ゼロ ディスク
SPEC
価格 : 120万円 (税抜)
サイズ : 680 (XS)、710 (S)、740 (M)、770 (ML) mm
重量 : 6.6kg(740mm)
カラー : カーボン
フレーム:アドバンスドSLグレードコンポジット バリアントISP
フォーク:アドバンスドSLグレードコンポジット、フルコンポジットオーバードライブ2コラム
ハンドル:コンタクトSLRカーボン
ステム:コンタクトSLR OD2カーボン
コンポーネント:スラム・レッドEタップアクセス
ホイール:カデックス・42チューブレスディスク
タイヤ:カデックス・レースチューブレス700×25C
空力性能を高めるためにヘッドチューブをはじめとした箇所にカムテール形状を採用。また機械式コンポーネント用のケーブルルートは設けられず変速は電動専用となる。
シートチューブにタイヤを逃がすスペースを設け、リアセンター405mmを維持し32mm幅のタイヤを装着可能とした。この部分の大きさはフレームサイズによって異なる。
標準の25mm幅のタイヤから32mm幅のタイヤに変更した状態。シートステーとのクリアランスが十分確保されているのがわかる。
塗装が薄くなったクランプ部の径を最適化するため、3M社製のプロテクターシートが貼り付けられる。。
サドル高の調整幅を確保し、汎用性を高めるためクランプはスタンダード(左)に加えて、20mm長いロングタイプ(右)も用意した。
スタンダードタイプは軽さを追及してカーボン製のやぐらを使うことで、より軽くなっている。
ステムのハンドル固定ボルトを延長して取り付けるコンピューターマウントが付属する(コンピュータ、ライトは別売り)。
ジャイアント
TCR アドバンスド SL ディスク フレームセット
価格 : 36万円 (税抜)
サイズ : 680 (XS)、710 (S)、740 (M)、770 (ML) mm
重量 : FRAME / 770g(710mm)、FORK / 340g
カラー : マットクリソコラ
※TCR ADVANCED SL DISC フレームは電動コンポーネント専用設計
問:ジャイアント
https://www.giant.co.jp/
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