はじめて女子が挑む! 北の地獄と呼ばれる自転車レース「パリ~ルーベ」
Bicycle Club編集部
- 2020年05月06日
UCI(世界自転車競技連合)が変更したウィメンズワールドツアーレースのカレンダーを公表、あたらに女性版のパリ~ルーベが追加されることを発表した。これはUCIとASO(ツール・ド・フランスなどの運営会社)が合意したことで成立、2020 UCI ウィメンズワールドツアーにこの新しいモニュメントレースが追加されることは最大のニュースといえる。
※メインカットは2019年のリエージュ-バストーニュ-リエージュの覇者、アンナ・ファンデルブレゲ PHOTO:ASO/Thomas MAHEUX
パリ~ルーベの女子版について詳細は決まっていないが男子と同時開催
別名ではクラシックの女王とも呼ばれるパリ~ルーベ。PHOTO:ASO/Pauline Ballet
パリ~ルーベは石畳の過酷なコースを走ることから「北の地獄」と呼ばれ、例年であれば4月上旬に男子のみで開催されてきた。スタートはパリといいながらも、パリから100㎞ほど離れたコンピエーニュからスタートし、ベルギー国境近くのルーベにある自転車競技場がゴールになる。雨の日は泥で滑りやすい路面が選手たちの行く手を阻み、乾いていても砂ぼこりが選手たちの視界を奪うため、落車が多発する危険なレースでもある。
まだ、主催者A.S.O.はレースの距離、スタートラインなどについて、具体的な情報は確定していないが女子ロードレースの新たな一歩といえる。
シャンゼリゼではなく、ツールの初日に女子レースを開催
写真はラ・フレーシュ・ワロンヌフェム Photo:ASO/Thomas MAHEUX
さらに。8月29日のラ・クルス・バイ・ル・ツール・ド・フランスは、今回ツール・ド・フランスの第1ステージと同じルートを走ることになった。つまり。107回目のツール・ド・フランスのキックオフは女性ということになる。じつはこのレース、例年であれば、ツール・ド・フランスの最終日にシャンゼリゼ通りで開催されているものだった。
このほか通常、春のスケジュールの一部であるアルデンヌクラシックは秋に開催。9月30日にフレッシュヴァロンヌを皮切りに、10月4日にリエージュ-バストーニュ-リエージュ、10日にアムステルゴールドレース レディース、11日にヘント~ウェヴェルヘム フランダースフィールズ、18日にロンド・ファン・フラーンデレン、20日にAGブルージュ〜デパンヌと名レースが連続で開催され、このあと25日がパリ~ルーベとほぼ男子の日程と重なることになる。
9月はジロ・デ・イタリア・インターナショナルフェミナ
さらに世界選手権へと続き、10月は北のクラシックが続く
UCIは過密スケジュールを柔軟にこなせるようにルールを変更。ウィメンズワールドツアーレースについて、ライダーの最大数を5人に減らすことができる(通常6人または7人)。1チームの定員を減らすことで、主催者はより多くのチームを招待できるようになる(通常は最大24チームに対して最大26チームまで可能)。
国際自転車連盟WEBサイト
https://www.uci.org/
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