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弱虫ペダルチーム活躍! JCX開幕でシクロクロスがシーズンイン|茨城クロス#取手

冬の自転車競技として知られるシクロクロス、その日本国内の最高峰レースシリーズである、JCXナショナルシリーズが開幕戦、「TREK CROCKET PRESENTS 取手ステージ」が10月25日、茨城県取手市で開幕した。この日の目玉となった最高カテゴリー、エリートのレースでは男子エリート(C1)は織田聖選手、女子エリート(L1)は唐見実代子選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝。さらにチームの監督を務める弱虫ペダルの原作者渡辺航先生もチームの応援、そして自身のカテゴリーのレースに参加してシクロクロスを楽しんだ。

テレビ取材を受ける弱虫ペダルサイクリングチーム監督の渡辺航先生 PHOTO:編集部

弱虫ペダル、織田、前田が1,2フィニッシュ
渡辺航監督を前に勝利

左から2位前田公平選手、1位織田聖選手、3位小坂光選手 PHOTO:織田達

男子エリートでは、今シーズンからU23からエリートになった織田聖選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)が積極的にしかけ、小坂光選手(宇都宮ブリッツェン)と前田公平選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)が追いかける展開となった。途中、前田選手が織田選手に追いつき、最後は織田選手が抜け出し優勝、2位に前田選手となり弱虫ペダルサイクリングチームがワンツフィニッシュを飾った。

さらに女子エリートでも唐見実世子選手が得意の直線の多い平坦のコースを脚力を生かして独走、この日は弱虫ペダルサイクリングチーム日和となった。

JCXシリーズは本来9戦の予定だったが、コロナ禍で野辺山、宇都宮のUCIレースが中止となり、全5戦で開催される。この翌週の11月1日には幕張クロスが開催となる。

L1で独走し優勝した唐見実世子選手 PHOTO:織田達

470人が参加した「TREK CROCKET PRESENTS 取手ステージ」

シクロクロスではコースが狭いため追い抜きが大変だ。そこでスタートダッシュが大切になる PHOTO:編集部

この日はJCXの開幕戦ということもあり、470人が出走。さらに感染対策をしたうえで、観戦も許されたため多くのファンが会場を訪れた。ここでは簡単にシクロクロスについて説明しよう。シクロクロスはいわゆる自転車版クロスカントリー版だ。歴史は古く、マウンテンバイクよりも歴史があるのがこのシクロクロス競技だ。なので、マウンテンバイクならばもっと簡単に走れるオフロードを、あえてレギュレーションで決められたドロップハンドル、さらにロードほどではないが33mm以下の幅の細いタイヤがついた自転車で走らないといけないなど、理不尽なルールも含めて楽しむのがこのシクロクロスの特徴だ。ちなみに「シクロ」はフランス語で自転車を示す。

コース脇でレースを観戦できるのもシクロクロスの魅力だ PHOTO:編集部

日本縦断ギネス記録の高岡亮寛さんも楽しむカテゴリー制度

今シーズンから再度シクロクロスにチャンレジする高岡亮寛さん(Roppongi Express )は新型ジャイアント・TCXアドヴァンスドで走る

シクロクロスの場合、実力別カテゴリーで細かく分かれており、参加者は自分のカテゴリーの範囲で楽しめるのもゲーム性がある。AJOCC(一般社団法人日本シクロクロス競技主催者協会)の実力別カテゴリーでいくと、男子はC4、C3、C2、C1、女子はL2、L1へと勝ち上がっていくことになる。

例えば、日本縦断のギネス記録をもつ高岡亮寛さんも今シーズンからシクロクロスに挑戦しているが。原則一番下のカテゴリーから昇格くしていく。高岡さんの場合、すでに今シーズン稲城クロスでC4からC3勝ち上がり、この取手のレースではC3に出場。2位でゴールし、C2へ昇格した。
※同カテゴリーに出走していた水上央渉さん(ブラウ・ブリッツェン)は年齢制限により昇格が見送られるため、2位の高岡さんが昇格。

マスターズカテゴリーに新たなランキング制度

この日マスターズM40で優勝した石川正道さん(Champion System Japan Test Team)と2位の筧五郎 (56)  PHOTO:編集部

さらに年齢別カテゴリーも充実しており、特にマスターズ35歳以上、40歳以上、50歳以上、60歳以上と細かく分かれており、自分のセグメントのなかで戦えるのも楽しいところだ。今シーズンからはJCXナショナルシリーズランキングのマスターズが改訂され、マスターズA(35歳から49歳)、マスターズB(50歳以上)ができ、より多くのライダーがシリーズランキングを楽しめるようになった。

バイシクルクラブ誌面や、NHKのBS1「チャリダー★」でおなじみの筧五郎さんもマスターズカテゴリーで日本チャンピオンを維持することを目標にしているひとりだ。筧五郎さん自身は40歳代の今シーズンのシクロクロスマスターズチャンピオンで、その兄、筧太一さんも50歳代のチャンピオンとして日々トレーニングを楽しんでいる。マスターズはまさにおっさんたちの生きがいなのだ。

レース会場にはかつての仲間が集まれるのも魅力だ。多くの選手を輩出したユキリンの元チームメンバーも久々のレース会場で集結。メンバーはSNEL CYCLOCROSS TEAM監督の諏訪孝浩さん、60歳オーバーながらC1で活躍する増田謙一さん、競技運営にもかかわる須藤大輔さんなど

ジュニアカテゴリーには時間制限もあり

男子ジュニア(17~18歳対象)についてもJCXランキングが実施される。左:C3で優勝した水上央渉さん(ブラウ・ブリッツェン)と右:U17で2位の長島 慧明さん( EXLUB Project)PHOTO:編集部

いっぽうジュニアカテゴリーでは選手の成長を考え、レース時間や昇格に制限が設けられており。さらにU17、U15、CK3(小学校6年生~5年生)、CK2(小学校4年生~3年生)、CK1(小学校2年生~1年生)と細かく設定されているので、老若男女問わず楽しめるようになっている。

冬に備えて感染症対策も

会場に入る前に事前にオンラインで健康記録を提出、さらに検温と手指消毒。さらにアプリの登録を推奨している PHOTO:編集部

シクロクロスの楽しみは参加するだけじゃなく観戦するところにもある。じつはシクロクロスの観戦するためだけに全国を行脚するファンもいる。今回、 「TREK CROCKET PRESENTS 取手ステージ」では観戦も許されたが、ほかの競技と同様に感染症対策を実施している。シクロクロスは冬場のスポーツなので、競技を継続していくためには感染症対策がポイントになる。健康状態チェックシートのお願いや、茨城県が独自におこなっているアプリ茨城県「いばらきアマビエちゃん」のダウンロードをお願いしている。

さらに、AJOCCとしては、コロナウイルスの感染状況にあわせた運営をしており、以下のような大会の開催指標を定めている。

AJOCC大会開催指標

日本国内において「緊急事態宣言」が発令されておらず、開催地が属する都道府県が「特定警戒都道府県」に指定されていない状態が、エントリー開始日から大会当日まで継続している場合、その大会をAJOCC公認シクロクロス大会(=カテゴリー昇格・ランキングポイントが有効となる大会)として実施します。

AJOCC WEBサイト
https://www.cyclocross.jp/

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PROFILE

山口

Bicycle Club / 編集長

山口

バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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