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自転車を雨から守るカバーが医療用ガウンに! 

自転車を風雨から守る「自転車カバー」の素材を使って医療用ガウンの製造が作られている。もともとは自転車を電車で運ぶ際に活躍する輪行袋を製造するオーストリッチの製造元アズマ産業(東京・足立区)が、その縫製技術を使てナイロン素材を使い医療用ガウンの製造を行っていたが、「使い捨ての医療用ガウンはできないか?」と神奈川県の小田原医師会の方からの相談を受け、「自転車用カバー」の素材を使い。使い捨てのガウンを製造、さらに主要取引先企業の協力のもと寄付することになった。

医療用ガウンを作ったら、「使い捨てがなくて困っている」と要望された

こちらはリユースできる医療用ガウン。ロード220輪行袋の生地で出来ており、まだまだ検討の余地はあるが、問い合わせをもらっているという。(写真は初期のサンプル)

アズマ産業では当初、リユース可能な医療用ガウンの製造を公表したところ、いろいろな医療関係の方から連絡があったという。

「主流の使い捨て医療用ガウンはコロナウイルス感染症患者に応対している医療機関に優先されるため、一般的な歯科や耳鼻科にはなかなか回ってこないそうです。そうした医療関係の方から多くの問い合わせがあり、すでに納品させていただいています。弊社のガウンは洗って使うそうです。そんな中、小田原市の医師会の方から使い捨て医療ガウンはできないのか? と問い合わせがあったんです」とアズマ産業の伊美哲也社長。

自転車用カバーの素材を使って使い捨てガウンを製造、寄付へ

自転車カバーの素材で医療用使い捨てガウンが作られた。

「コロナウイルス感染症患者の治療を行っている小田原市の病院で、医療用ガウンが届かず大変困っているという旨の連絡をもらいました。こうした病院では使い捨てのガウンを使うことが必須となるため、弊社の製品では結局お役に立てずとなりました」そこで、なんとかならないだろうか? とアズマ産業では生地在庫をあたったところ、使えそうな生地があり、生産工程も多少省き、防水のガウンをコストを下げて作ることができた。
そこで使われたのが自転車を保管するときに使うエステル製の自転車カバーだった。
「それでも弊社一社ではコスト負担も大きく、さすがに難しい状況でした。そこでおもな取引先、代理店の7社にこの件を話したところ、各社から二つ返事でご協力していただけることになりました」
その後、東産業では5月19日に小田原医師会に寄付する旨を連絡し、製造を開始。5月27日には120着、さらに5月29日に230着、計350着の寄付をすることができたという。
自転車用品の素材が、いま形を変えて小田原の医療現場で活躍している

寄付した使い捨ての医療用ガウン。取引先各社、東商会、岩井商会、カワシマサイクルサプライ、城東輪業社、野口商会、フカヤ、ミズタニ自転車(敬称略、五十音順)の協力がなくては医療現場に、350着もの使い捨てガウンを届けることはできなかったとアズマ産業伊美社長。

問い合わせ:アズマ産業株式会社
www.ostrich-az.com

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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