スペシャライズド「Roval」に新作! 速さと軽さを追求した2つのホイールが登場
Bicycle Club編集部
- 2020年06月04日
「SPECIALIZED(スペシャライズド)」から、新製品が登場。同社が手掛けるホイールシリーズ「Roval(ロヴァール)」に2つの新作ホイールが加わった。
今回ラインナップに加わったホイールは、ヒルクライムホイールの軽さ、エアロホイールの低い空気抵抗値、リムハイトの低いホイールのような安定したハンドリング性能を併せ持つ、真の万能で速い「Rapide CLXホイール」と、ヒルクライマーや軽さを追求するライダーにおすすめのRoval史上最軽量のクリンチャーホイール「Alpinist CLXホイール」の2種類だ。以下、プレスリリースより。
スピード狂の悪魔とヒルクライムの天使へ
ヒルクライムが何よりも好き、できる限り軽いバイクがもたらす走りを堪能したい、ありとあらゆるスプリントで勝たないと気が済まない、集団から抜け出すためにエアロで最速なバイクが欲しいなど、ライダーのタイプは人それぞれ。
あなたが山岳ルート好きのヒルクライマー、または高出力を維持したいオールラウンダーのどちらであろうと、Rovalはライダーのスピードを加速する新しいホイールを用意しました。
レース全般からKOMの最多記録狙い、さらには起伏や横風の有無にかかわらず仲間との競い合いを行いたいあなたには、Rapide CLXホイールが最適です。
世界でもっとも速いオールラウンドなホイールを目標に、ヒルクライムホイールの軽さ、エアロホイールの低い空気抵抗値、リムハイトの低いホイールのような安定したハンドリング性能を併せ持つ、真の万能で速いRapide CLXホイールを開発しました。
ヒルクライマーや軽さを追求するライダーには、Alpinist CLXホイールをどうぞ。このRoval史上最軽量のクリンチャーホイールは、強烈な加速感、驚くべき上りの速さ、バイクがまるで身体の下で消えたかのように思わせる軽さが特徴です。
確かな速さ「Rapide CLX」
Rovalは、世界でもっともオールラウンドなロードホイールを展開していると自負しています。Rapide CLXホイー
ルでは、UCI タイムトライアル世界選手権を独占したCLX 64の秀逸なエアロ性能と、ツール・ド・フランスの山岳賞受賞に貢献したCLX 32の軽さや優れた安定性を融合。
こうして、高い登坂性能、エアロホイール並みに低い空気抵抗値、横風の強さにかかわらず安心したハンドリング性能を備え、実際の環境下で最大限の速さを引き出すホイールセットが生まれました。
軽さは正義「Alpinist CLX」
Roval最軽量のAlpinist CLXホイールなら、山岳ルートを征し、起伏を平らに感じることができ、更にはイキイキとした軽快さをバイクに与えられます。パフォーマンスにとって最大の敵は重さであり、KOMの追求や山頂までのレースでは1グラム足りとも増えることは許されません。
こうして、高い登坂性能、エアロホイール並みに低い空気抵抗値、横風の強さにかかわらず安心したハンドリング性能を備え、実際の環境下で最大限の速さを引き出すホイールセットが生まれました。
安定性すなわちスピード
突風により車体がぐらつくと、大幅な失速につながることが判明。最悪の場合、転倒する恐れがあります。そこで、スピードアップのために突風によるぐらつきを減らすことを新たな開発の目標として設けました。RapideCLXホイールは、CLX50ホイールより25%安定性に優れています。
安定性の向上を目指す中で、人間の反応時間がエアロ性能やハンドリング性とどのような関連性を持つか調べました。人間の平均的な反応時間は1から1.5秒の間。突風が吹き終わった後にバイクの挙動を修正してしまうため、必ずぐらついてしまいます。速度が落ちてしまうのは、突風とはいつ吹くか予測できず、バイクがぐらつくと怖いと感じているからです。
この事実を踏まえ、エアロエンジニア達は急な横風による影響の軽減を目指しました。突風によるぐらつきのほとんどはフロントホイールで生じるため、フロントリムをリアより低めに設定。この形状から空気抵抗を抑えつつ、安定性を高めました。リアホイールは安定性への影響がはるかに少ないため、リムの形状を高めで狭く作り、空気抵抗の軽減に焦点を当てて最適化しました。この事実を踏まえ、エアロエンジニア達は急な横風による影響の軽減を目指しました。突風によるぐらつきのほとんどはフロントホイールで生じるため、フロントリムをリアより低めに設定。この形状から空気抵抗を抑えつつ、安定性を高めました。リアホイールは安定性への影響がはるかに少ないため、リムの形状を高めで狭く作り、空気抵抗の軽減に焦点を当てて最適化しました。以上から、このRapide CLXホイールセットは一般的な深さ65mmのディープホイールより空気抵抗が低く、急な横風を受けてもCLX50より25%安定性が優れています。その結果、想像以上の様々な環境下で、一層の自信を持ってさらに速く走れるようになります。
最小限となるよう製造
1248グラムのホイールセットを作るには、前後それぞれのホイールを1つのシステムとして捉える必要がありました。
エンジニアは、リム単体ではなくホイール全体を1つのシステムとして作ることで、リムやハブのデザイン、スポークのスペックやパターンといったあらゆる要素をコントロールできるようになります。その結果、既製品のコンポーネントに生じがちな性能のバラつきがなくなります。このバラつきがなくなると、Alpinist CLXホイールが必要な素材の量と種類を最適に用いることでき、設計通りの性能を発揮させることが可能です。
このような流れでデザインを行なったところ、重量を最小限に抑えると同時に、強度と耐久性を最大限高めることができました。例えば、Aero Flange ハブを設計し、スポークとニップルの仕様やパターンを決めたことで、それぞれのスポークとリムが交わる角度を把握できます。すると、ニップルに合わせた径の穴を、その角度で正確にリムに空けられます。こうすることで応力の発生を最小限に抑え、不要な素材を極力省き、耐久性を高められるのです。
ハブまでもがエアロ
RapideとAlpinist ホイールの両方に搭載されるAero Flange ハブは、強くて軽く、エアロなホイールの中心部を司ります。エアロ性能を最適化し、広めのブレース角度で強度を高めてスポーク重量を減らしたこのハブは、回転が非常に滑らかなシールドカートリッジベアリングと精度に定評があるDTスイスの新しEXP フリーハブメカニズムを用いています。
完璧になるまでテスト
デザインが良いだけでは完璧とは言えません。Rovalは、テストで一切の妥協を許さないことで知られています。風洞実験施設Win Tunnelで何日も過ごし、テストラボでは長時間実際よりも強い力を与えて耐久性、強度、剛性を厳しく評価します。実走テストでは、才能溢れるライダーが実世界の過酷な環境下でホイールの限界を探ります。世界チャンピオンやアシスト選手は、ワールドツアーでプロトタイプを試しています。これらの場でホイールの性能が実証されてから、ようやくあなたの元へと届けられるのです。
ラインナップ
ALPINIST CLX
価格:(F)120,000円、(R)170,000円
カラー:Satin Carbon/Gloss Black、Satin Carbon/White
重量:(F)562g、(R)686g
ヒルクライムなど上りの速さを重視するなら、とにかく軽いホイールこそが正義です。重量わずか562グラムのAlpinist CLXは、Roval史上最軽量のクリンチャーのフロントホイール(前後セットで1248グラム)。上りでの速さを求めるなら下りも速くあるべきとの考えから、正確なハンドリング性を実現し、ディスクブレーキが高い安心感を引き出しています。
内幅21mmのAlpinist CLXリムは、近年のワイドタイヤに合わせて最適化され、あらゆるコンディションで確かなハンドリングを可能にするサイドウォール形状を採用しています。高さ33mmの超軽量ロードリムは風洞施設での徹底的なテストに耐え抜き、軽快なヒルクライム性能とオールラウンドに使える走りを実現した一方で、よりディープなエアロリムよりも空力性能に優れています。
SPEC
リムタイプ:カーボンクリンチャー(チューブド)
リムの素材:カーボン
ブレーキ:ディスクブレーキ専用
リムの高さ:33㎜
リム幅(内幅):21㎜
スポークパターン:(F)ラジアル/2クロス(2:1)、(R)1クロス/2クロス(2:1)
スポークの本数:(F)21、(R)24
スポークの種類:DT Swiss エアロライトTヘッド
ニップルの種類:DTSwiss プロロック6角
ハブ:(F)Roval AeroFlange Disc、センターロック、シールドカートリッジベアリング、(R)Roval AeroFlange Disc、センターロック、シールドカートリッジベアリング、DT Swiss EXPインターナル、HGフリーハブ、142×12㎜スルーアクスル規格
組み立て方法:手組み
付属品:Rovalパッド入りホイールバッグ
※チューブレス非対応
※材料または製造上の構造欠陥に対して生涯保証付き
RAPIDE CLX
価格:(F)120,000円、(R)170,000円
カラー:Satin Carbon/Gloss Black、Satin Carbon/White
重量:(F)649g、(R)751g
Rapide CLXの開発では、実際の環境下でオールラウンドに最速のホイールを作ることを目標に設定しました。文字にするのは簡単ですが、実現はそう簡単には行きません。なぜならヒルクライムホイールの軽さとタイムトライアルホイールの空力性能を両立させ、しかも強い横風の中を突き進んでいける安定性まで与えなければならないからです。スペシャライズドには運よく、優秀なエンジニア、エアロの専門家、テストライダーが所属していて、自社風洞施設のWin Tunnelなど業界屈指の開発施設があります。
Rapide CLXのリム形状は前後でまったく異なります。これは、フロントホイールが最初に風に当たる部位であり、また横風による不安定な挙動の主な原因となるからであり、リアのリムより低くて太く作られています。そうしてできあがったのが、CLX 50より横風の影響を25%受けにくい、重さ649グラムのフロントホイールです。リアホイールがフロントより大幅にディープで細いのは、それがバイクの後端を担う部位であるがゆえ、リムハイトが高くても横風の影響をまったくと言っていいほど受けないためです。
SPEC
リムタイプ:カーボンクリンチャー(チューブド)
リムの素材:カーボン
ブレーキ:ディスクブレーキ専用
リムの高さ:(F)51㎜、(R)60㎜
リム幅:(F)内幅21㎜/外幅35㎜、(R)内幅21㎜/外幅30.7㎜
スポークパターン:(F)ラジアル/2クロス(2:1)、(R)1クロス/2クロス(2:1)
スポークの本数:(F)18、(R)24
スポークの種類:DT Swiss エアロライトTヘッド
ニップルの種類:DTSwiss プロロック6角
ハブ:(F)Roval AeroFlange Disc、センターロック、シールドカートリッジベアリング、(R)Roval AeroFlange Disc、センターロック、シールドカートリッジベアリング、DT Swiss EXPインターナル、HGフリーハブ、142×12㎜スルーアクスル規格
組み立て方法:手組み
付属品:Rovalパッド入りホイールバッグ
※チューブレス非対応
※材料または製造上の構造欠陥に対して生涯保証付き
問:スペシャライズド・ジャパン
https://www.specialized.com
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