イタリアンロードバイク「ピナレロ」からNEWプリンス、パリなど登場|PINARELLO
Bicycle Club編集部
- 2020年07月19日
ピナレロが2021年モデルのラインナップを発表した。レーシングモデルの「プリンスシリーズ」が「ドグマF12シリーズ」のテクノロジーを受け継いでモデルチェンジしたほか、あらゆるサイクリストが楽しめるエアロロードとして全く新しいジオメトリーで再構築された「パリ」、ディスクブレーキ専用となったグランフォンドモデル「アングリルディスク」がニューモデルとして登場した。各モデルの特徴を紹介する。
プリンスFX/プリンス
ドグマF12のテクノロジーを受け継ぐレーシングモデル
プリンスシリーズは、ドグマの弟分に当たるレーシングモデルで、2021年モデルではフレーム素材にT900 3Kカーボンを採用して剛性感が高いプリンスFXディスクとT700 UDカーボンを採用してややマイルドな乗り味を実現したプリンスディスクの2種類をラインナップする。両モデルで共通の金型を使っており、見た目は同じだが、完成車のパーツアッセンブルやカラーラインナップが異なる。
いずれのモデルもピナレロドグマF12で培ったさまざまなテクノロジーを継承。ヘッドチューブやフロントフォークのデザインを改良してヘッドまわりの整流効果をアップ。ディスクブレーキモデルではケーブルのフル内装化も実現することで、ハンドルまわりの空力性能を大きく向上させている。
さらにリムブレーキ時代から長年培ってきた左右非対称のアシンメトリックデザインのフレームは、さまざまな体格のライダーに同じ乗り味を提供できるようにしつつ、ディスクブレーキに対応させるためジオメトリーをはじめフレーム全体の設計から見直し。キャリパーが搭載されるダウンチューブの反ドライブ側によりボリュームを持たせ、よりアシンメトリックなデザインになった。フレームサイズも8種類用意され、体格の異なるあらゆるライダーが定評のある優れたハンドリングと乗り味を享受し、最適なポジションを得られるようになった。
一方、ダウンチューブのボリュームを少し抑えたり、チェーンステーのボリュームを旧モデルと比べて増やしてドグマF12のデザインを受け継ぎながらカーボンの積層をコントロールするなど、ドグマより乗り心地をマイルドにする工夫も。ピュアレースからホビーライドまで幅広いサイクリストのニーズに応える1台に進化した。
プリンスFXディスク
フレームセット:46万9000円(税別・以下同)
シマノ・アルテグラDi2ディスクブレーキ仕様完成車:68万9000円
シマノ・アルテグラ機械式変速ディスクブレーキ仕様完成車:58万9000円
※完成車は追加料金を支払って好みのホイールにアップグレードできる「ホイールアップグレードプログラム」も利用可能
プリンスFXディスク レッド
プリンスFXディスク ブラックオンブラック
プリンスFXディスク グレー
SPEC
マテリアル:High Strength Carbon T900 3K TiCR ケーブルフル内装
フロントフォーク:ONDATM with ForkFlap High Strength Carbon T900 3K
ボトムブラケット:イタリアン 最大タイヤサイズ:700 x 28C
サイズ:43, 46, 49, 51.5, 53, 54.5, 56, 58(C-C)
※ PRINCE FX DISK フレームセットには前後スルーアクスル、フルカーボン専用シートポスト付属
プリンスディスク
フレームセット:36万9000円
カンパニョーロ・コーラスディスクブレーキ仕様完成車:63万9000円
シマノ・アルテグラディスクブレーキ仕様完成車:48万9000円
シマノ・105ディスクブレーキ仕様完成車:43万9000円
※完成車は追加料金を支払って好みのホイールにアップグレードできる「ホイールアップグレードプログラム」も利用可能
プリンスディスク ブルースティール
プリンスディスク レッド
プリンスディスク ブラックオンブラック
SPEC
マテリアル:High Strength Carbon T700 UD TiCR ケーブルフル内装
フロントフォーク:ONDATM with ForkFlap High Strength Carbon T700
ボトムブラケット:イタリアン 最大タイヤサイズ:700 x 28C
サイズ:43, 46, 49, 51.5, 53, 54.5, 56, 58(C-C)
※ PRINCE DISK フレームセットには前後スルーアクスル、フルカーボン専用シートポスト付属
プリンス(リムブレーキ仕様)
シマノ・105リムブレーキ仕様完成車:38万9000円
※ホイールアップグレードプログラムに対応
プリンス レッド
「プリンス」ジオメトリー
パリ
ロングライドやグラベルもこなす
マルチなミドルレンジモデル
ピナレロの歴史を支えてきたモデルのひとつであるパリ。2021年モデルでは、ショートリーチかつスタックの高い新しいコンフォートジオメトリーを採用し、エアロロードとエンデュランスロードの要素を融合したバイクになっているのが特徴だ。
この新しいジオメトリーはライダーのポジションの自由度を高くし、肩や背中回りの負担を低減することに貢献。サイズ展開は9種類で、各サイズでフォークのレークやトレイル量を最適化することで、あらゆる体型のライダーが優れた乗り味とハンドリングを味わえるようになっている。
フレーム素材は高強度で適度な剛性感を実現するT600UDカーボンを採用し、フォークフラップ付きのオンダフォークをはじめプリンスなどと同様の空力性能向上のためのデザインを取り入れている。もちろんピナレロのバイクらしい優れたハンドリングも受け継いでおり、誰もが扱いやすいバイクに仕上がっている。
電動・機械式の両変速に対応するシンク2やDi2のジャンクションをスマートに搭載できるEリンクも搭載し、将来的な電動変速へのアップグレードも容易。最大700×30Cタイヤに対応し、ロングライドやエンデューロ、グラベルライド、ヒルクライムなど、さまざまな用途をカバーするマルチな1台だ。
パリディスク
シマノ・105ミックスディスクブレーキ仕様完成車:33万9000円
※ホイールアップグレードプログラムに対応
パリ グレースティール
パリ ブルースティール
パリ レッド
SPEC
マテリアル:High Strength Carbon T600 UD
フロントフォーク:ONDATM with ForkFlap High Strength Carbon T600
ボトムブラケット:イタリアン 最大タイヤサイズ:700 x 30C
サイズ:43, 46, 49, 51.5, 53, 54.5, 56, 58(C-C)
※詳細はカワシマサイクルサプライWEBサイトを確認ください。
「パリ」ジオメトリー
アングリルディスク
油圧式ディスクブレーキを標準装備したグランフォンドモデル
アングリルは、フレーム素材に適度な剛性感をもたらすT600UDカーボンを採用したロングライドに最適なグランフォンドモデル。長めのホイールベースで優れた直進安定性を実現し、弓なりに湾曲したセンチュリーライドシートステーを採用して高い衝撃吸収性を実現するなど、「快適に速く遠くまで行く」ことを最重要視した設計だ。
2021年モデルではシマノ・ティアグラの油圧式ディスクブレーキを標準装備。軽いレバーの引きと安定した制動力でより安全・快適にロングライドを楽しめるようになっている。
アングリルディスク
シマノ・ティアグラディスクブレーキ仕様完成車:25万9000円
アングリルディスク ブラックオンブラック
アングリルディスク ブルースティール
問:ピナレロジャパン
http://www.pinarello.jp/
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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