春の開幕自転車レース「ミラノ~サンレモ」が異例の真夏の8月8日に開催へ
Bicycle Club編集部
- 2020年07月23日
本来であれば春のシーズン最初のレースとなるイタリアの有名なロードレース「ミラノ~サンレモ」が、8月8日(土)に開催される。291㎞というプロ選手をもってしても距離が長いことで有名なレース、それを真夏に行うというのだからなかなかハードな展開になりそうだ。昨年ジュリアン・アラフィリップ(フランス/ドゥクーニンク・クイックステップ)が小集団スプリントを制し、優勝している。
開催に先駆け7月22日主催者RCSスポーツがバーテのヴィットリア本社で開催へ向けたプレゼンテーションを開催した。
当初は通過する自治体が難色を示していた
左から:RCSスポーツセールスディレクター、Matteo Mursia氏。 RCS SportサイクリングディレクターのMauro Vegni氏、ヴィットリアグループの新社長兼CEOのStijn Vriends氏
最近まで地元紙の報道では、このミラノ~サンレモが通過する自治体が、コロナウイルス対策をしながら警備することに懸念を示しており、開催がどうなるか危ぶまれていた。今回、無事に従来通りのコースで行われることが発表された。これでヨーロッパでもレース再開できるめどが立ってきたようだ。
モニュメントと呼ばれる特別なクラシックレースとして人気のあるだけに、人が集まってしまうのだろう。
今回でミラノ~サンレモは111めとなり、コースはミラノのカステッロ広場をスタート、サンレモにゴールする291㎞を走る。
RCSスポーツサイクリングディレクターのマウロ・ベニー氏コメント
「私たちは、3月に開催するときに比べよりも多くの課題に直面していますが、この地域の対応は、国がスポーツを通じて再スタートするための強力なシグナルになると確信しています。昨年の優勝者であるアラフィリップ、ニバリ、ビビアーニ、サガン、ユアン、ガビリアなどのスプリンター、そして若手のマチュー・ファンデルプール、ワウト・ファンアールトなど素晴らしいサイクリングチャンピオンが参加予定です。各国でこのクラシックモニュメントレースが放送され、何百万人もの観客が見ることになります。今年は、スケジュールが変更されたにもかかわらず、世界で最も人気のあるサイクリングレースの1つが、伝説となった成功と知名度を持つと確信しています」とコメントしている。
カレブ・ユアン選手コメント
「私はレースを3回走っただけですが、2018年に2位になったときのことを非常によく覚えています。そのときミラノのは非常に寒くて雨が降っていたのですが、海岸に到着したときはいい天気でした。うまくいけば、今年はうまくいけば勝つことができるでしょう」
フェルナンド・ガビリア選手コメント
「ミラノ~サンレモは、私が非常に好きで、勝ちたいレースです。レースの状況は非常に激しい展開となるため、多くのライダーに勝つチャンスがあります。コロンビアからヨーロッパに戻ったばかりですが、今はヨーロッパで8月8日に向けてトレーニングをしています。そしてミラノ~サンレモに加えて、今シーズンの私の最大の目標はジロ・デ。イタリアになるでしょう」
110年間変わらない291㎞の長距離レース
ミラノ~サンレモは、過去110年間、ミラノとリビエラディポネンテを結ぶ古典的なルートをたどる。パヴィア、オバダ、パッソデルトゥルキーノを経由して、ジェノヴァヴォルトリに向かいます。ここから西に向かい、ヴァラッツェ、サヴォーナ、アルベンガ、インペリア、サンロレンツォアルマーレを通り、カポメレ、カポチェルボ、カポベルタの後、ペロトンは2つの上り坂、チプレッサとポッジオを上る。
チプレッサは長さが約5.6kmで、勾配は4.1%
ポッジオは長さ約3.7㎞、3.7%の勾配
大会公式WEBサイト
milanosanremo.it
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。