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映画「弱虫ペダル」公開記念 ! 自転車が“出てくるオススメ実写映画10選!

8月14日から自転車映画『弱虫ペダル』が劇場公開され、そのクオリティに注目する自転車ファン界隈。

ということで、UCI(国際自転車競技連合)公認代理人の山崎健一さんが、いち自転車マニア的視線から実写自転車映画について、「一言いわせてほしい」ということで、独断と偏見で自転車10大映画を紹介する。

「弱ぺ」に自転車実写映画の未来がかかっている!

思い起こせば、日本の実写自転車映画「シャカリキ!(2008)」から12年、久しぶりビッグスクリーンに登場した「弱虫ペダル」!!! 和製実写版自転車映画の決定版となるのか⁉ これがヒットしなければ今後100年間は同様の企画が一切通らなくなってしまうのか⁉ とにもかくにも秋葉原近くの映画館に自転車(ママチャリが好ましい)でレッツゴーなのである!

さてさて、前書きはこの辺にしておいて、今回は映画専門家でもなんでもない私が、独断と偏見で選んだ“自転車が出てくる映画”10選をお届けいたします!
なんでお前の好みなんか聞かなきゃいけないんだよ!?と思われる方が99.9%かも知れませんが(汗)、職業柄+個人的に映画好きなため(中学卒業アルバムに将来なりたい職業として書いたのは“映画監督”だったのだ!)、もう誰が何と言おうと、記事を書かせて頂いているという職権を乱用して、熱烈にオススメ自転車を紹介させて頂いちゃいます!喰らえっっ!

1「殺意の夏」(フランス/1983年)

大抵の女優さんには、役者人生の中で一度は圧倒的に美しく輝いている時期があるはず。例えば「時をかける少女」の原田知世、「ちはやふる」の広瀬すず、「燃えつきるまで」の小林ひとみ、「しとやかな獣」の若尾文子等(あとSanta Feの宮沢りえ!?)が個人的には思い浮かびます。
フランスを代表する女優であるイザベル・アジャーニにとっては、そのピークがこの映画に間違いない!とにかく圧倒的な妖艶さにひれ伏すしかなく、もうどうにでもしてくれ!と云いたくなってしまうのだ!
ストーリーをざっくりいうと、母をレイプされたアジャーニが、そのレイプ犯=実の父親を捜して復讐を企てるというサスペンス。
自転車ファン界隈にとってこの映画が重要なのは、彼女に翻弄される男性の中に自転車ロードレース選手がおり、劇中で1970年代のアマチュア自転車レースの場面が登場する事。つまりこの映画は、エディ・メルクス&ベルナール・イノー時代の貴重なフランス自転車アマチュア界の生の姿が見られる貴重な映像資料でもあるのだ!
ちなみにこの自転車選手役は、2011年に日本でもスマッシュヒットしたフランス映画「最強のふたり」で、車いすの大富豪役をやっていたフランソワ・クリュゼ。クリュゼがレースで逃げ切り優勝するシーン撮影では、クリュゼを実際のトップアマ選手プロトンの100m前に配置してゴールまで走らせるも、ゴール前に捕まってしまうほどの実力差が(まぁ当然かも)。そこで今度は300mの差にしたものまた追いつかれ、最後にはとうとう800mの距離差でやっと逃げ切り成功シーンが撮れたという笑い話も。オススメです!!

2「ニュー・ジャック・シティ」(アメリカ/1991年)

ニューヨークの麻薬取締官と、麻薬王の熾烈な戦いを描いたギャングもの映画。1991年当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったハードコア(ギャングスタ)系ラッパーのICE-T(アイスティー)が、悪人じゃなくて正義の取締官役を演じた上に主題歌まで歌った事も話題になり、全米で大ヒット。
超有名アフリカ系アメリカ人監督の息子であるマリオ・ヴァン・ピーブルズがメガホンを取っていたり、悪人のボスがこの映画をきっかけに名を上げるウェズリー・スナイプス(しかし後に脱税で収監)であったりと、ブラックカルチャー好きにはスルメイカの様な濃さを持った作品でもあります。
さてさて、この映画の自転車人にとっての肝は、 BMXで“階段ダウンヒル“を逃げる麻薬売人(クリス・ロック)を、ICE-Tが“脚(走り)”で猛チェイスするシーン。ICE-T自らが歌う「New Jack Hustler」をBGMにし、映画史に於ける自転車シーンの歴史に、新たな爪痕を残した映画であります。オススメだでメーン!!

3 「JUNO/ジュノ」(アメリカ/2007年)

16歳の少女が妊娠してしまいドタバタが起こるものの、温かい家族や友人に支えられて成長していくという、若干尖った!?ハートフルコメディ。
監督はあの「ゴーストバスターズ」監督のアイヴァン・ライトマンを父に持つ、ジェイソン・ライトマン。主演のエレン・ペイジにとっても最高傑作の1つ&出世作となりました。
この映画の中でエレン・ペイジが乗るのが、ガーリーでもなんでもないながら、何となくキュートな赤いクロモリ(ハイテンかもしれない)ロードバイク。小柄なためシート高を最低に下げ、背中にアコースティックギターを背負いながら自転車に乗る姿が無敵レベルに愛らしく、まだ車には乗れない少女が自立に向けて藻掻く姿を象徴する道具として際立っています。もう「赤」以外のフレームの色は考えられないぐらい映画の絵にハマっていて、もうこれが青とかだったら映画台無しレベル(当社比)。オススメです!
ちなみに本作の監督であるジェイソンは、2021年公開の元祖ゴーストバスターズ映画続編「ゴーストバスターズ/アフターライフ」の監督(世襲!?)でもあり、そこでも少年達を自転車に跨がらせています。

4「シクロ」(フランス&ベトナム合作/1995)

あのビートたけし、じゃなくて北野武監督が映画「HANA-BI」で1998年に獲得したヴェネツィア国際映画祭「金獅子賞」を、1995年に獲得した話題作。
ベトナム最大の都市サイゴンで自転車タクシーを営む18歳の少年が、自転車を盗まれて窮地に陥り、已む無くやくざの道に進み、自らの姉をも巻き込んで・・というなかなか鬱々とした内容。まぁ「現実」ってこうだよな・・・と納得もさせられてしまう説得力のある作品。
監督はトラン・アン・ユンというベトナム系フランス人で、あの村上春樹の「ノルウェイの森」映画版でもメガホンをとった鬼才。汗と空気と匂い(&臭い)を撮るのが得意な監督で、観客は否応なしに映画の世界に連れていかれます。
予定調和なんて言葉は皆無のストーリーを堪能するなら、体力のある時がオススメです(汗)
映画自体は25年前に撮影されたものですが、今もアジア各国の地方都市ではバリバリ稼働中の自転車タクシー業映像は必見。そうそう!アジア映画ファンにとっては、あのトニー・レオン(恋する惑星)がシラっと重要な役で出ている点にも注目です。

5 「明日に向かって撃て!」(アメリカ/1969年)

主題歌「雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin’ on My Head)」があまりにも有名である、18世紀に実在した銀行強盗コンビ(ブッチ・キャシディ&サンダンス・キッド)を主人公にした大傑作。主演はポール・ニューマン&ロバート・レッドフォード。この二人の名前、若い方にはピンとこないかもですが、かつては日本的にはキムタク&織田裕二!?(古い!?)、欧米的にはブラッド・ピット&レオナルド・ディカプリオぐらいのパワーがあったビッグネーム。作品自体が大傑作なのは間違いないので、死ぬまでに観て!と言うにとどめますが、重要なのはポール・ニューマンの自転車スキルが半端ない事!(映像参照)。
どうせスタントマンがやってんだろ!と思われるでしょうが、これは全てニューマン本人のパフォーマンスなのです!その経緯は、担当スタントマンが自転車曲芸をあまり得意としておらず仕事を拒否。そこで、ニューマンが人肌を脱いだというわけです。ちなみに、映画の時代設定は1890年代。つまり自転車が発明されて市場に出始めたころであり、この時期に自転車に乗っていたニューマン演じるブッチ・キャシディは、かなり最先端を突っ走った男であったはず。

6 「E.T.」(アメリカ/1982年)

70年代の日本ではツーリングタイプのスケルトンフレームに、派手なデコレーションを施した自転車(昭和デコチャリ!?)が少年たちの間で大ブームとなりました。
そして同時期の北米の少年たちにとっては、それがシュウィン社のスティングレー(Schwinn Stingray)という小径車種であり、少年たちはこの機種に自分好みのデコレーションを思い思いに施していったのです。特に流行っていたのが、当時全米の少年たちのリスペクトを集めていた、バイクモトクロスのバイクを模した改造。つまりスティングレーのBMXバイクチューン!?である。
アメリカの少年たちが、どれだけBMXが好きかというと、もう70~80年代を舞台にしたアメリカ映画ではこれでもか!というぐらいBMX小僧達が出まくるわけで・・・
例えば、「ロストボーイズ」、「グーニーズ」、「ストレンジャー・シングス(TV)」、「イット:それが見えたら終わり(2017)」などなどなど。
その中でも、未だなおそのBMX描写の金字塔とされているのが、偏執的な演出で定評のスティーブン・スピルバーグが手掛けた映画「E.T.」に於けるBMXチェイスシーン。

この映画では、少年たちが友達になった宇宙人を、それを狙う政府の研究機関から守るためにBMXで逃げまくります(映像参照)。正に映画史上に残る自転車チェイスシーンと云っても過言ではありません。主観視点&ロングショットを多用した迫力あるチェイスシーンは、GoProなどが無い当時としては圧巻。
ところで我々日本人にとって外してはならないポイントは、主人公エリオットの友人の一人が、日本が世界に誇るKUWAHARA(桑原)のBMXに乗っている点!(ヘッドチューブに日の丸が!)
家族みんなで安心して観られる不朽の名作です!

7「アメリ」(フランス/2001年)

内容をシンプルに書くと、一風変わったフランス人女性の恋物語!?に尽きるんですが(笑)、パリ&フランス文化ファンにはバイブル的な作品。映画が日本で公開された当時はちょっとした「パリ(モンマルトル)ブーム」が起こり、“アメリの聖地巡礼“旅行ツアーが何個か組まれたりもしました。
この映画の中で、ちょっと変態!?なアメリがTVで“自転車レースに乱入してプロトンと走る馬”のシーンを観て、速攻ビデオで録画するシーンが出てきます。
これは長年“ツール・ド・フランスのシーンだ!”という風に古今東西の各所で語られて来たのですが・・・正しくは1997年の「クリテリウム・アンテルナショナル」での出来事だと言わせて頂きたいのだがっ!!!!!!(怒)

8 「マレーナ」(イタリア/2000年)

もうスタッフ陣がイタリア最強ナショナルチームとしか言いようがない布陣。
監督は「ニュー・シネマ・パラダイス」、「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ、音楽は「荒野の用心棒」のエンニオ・モリコーネ、主演は“イタリアの至宝“と称される絶世美女のモニカ・ベルッチ!!!イタリアの歴代自転車ロード選手で例えると、マルコ・パンターニ、マリオ・チポッリーニ、クラウディオ・キャプーチがまとまってしまったぐらいヤバい布陣なのだ!!!
ざっくりストーリーを言うと、第二次世界大戦で夫が戦死してモニカ・ベルッチが露頭に迷い・・と言うお話。戦後イタリアの悲哀をさわやかに!?残酷に描いた傑作です。
この映画の中では、ベルッチ扮する大人の女性に憧れ、羨望の眼差しを送りまくる少年達が、味のある自転車を乗り回しています。
とにもかくにも映像を見て頂きたいのですが、このシーン(マレーナを見て“反応“した)の後に青年が自分の自転車のサドルを下げたことは想像に難くない(逃げろっ!)。

9「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」(英仏米/2007年)

日本では欧米の志村けんとも称されるMr.ビーンものながら、ちょっとしたロードムービーであり、旅行者がパリから南仏・地中海を目指す際に確実に通る定番ルートを追体験させてくれる、お気楽ライトコメディ。
自転車ファンの我々にとっての注目シーンは、やはりMr.ビーンが実用自転車でトレーニングをするロード選手の集団と競う場面(笑)この映画は主にイギリスが製作した映画(仏独米と合作)ですが、やっぱりイギリス人にとっても“フランスというと自転車レース!“と考えているのが垣間見えて、うれしくなってきてしまいます。
ちなみに自転車とは全く関係のない話なのですが・・この映画の密かなアツアツポイントは・・・フランスの国民的超名優であるジャン・ロシュフォール(1930-2017)が、パリの駅(パリ・リヨン駅)にあるレストランのウェイター役で出演し、お客さんのMr.ビーンと対峙(対決!?)するシーン。日本に例えたら、志村けんがロバート・デ・ニーロや、トム・クルーズと共演を果たすレベルの破壊力なのだ!
更に語ると(汗)、本映画のテーマソングである1946年にシャルル・トレネが発表した「ラ・メール(la mer)」は、フランスで最も売れたシングル曲と言われており、この映画がどれだけフランスをリスペクトして作られたかがわかります。
全く気負わずに観られるコメディーながら、随所に唸る演出をぶっ込んだ傑作。オススメですっ!

 10「自転車泥棒」(イタリア/1948年)

やはり自転車が出てくる映画を語るにあたって、これを語らないわけにはいかないのだ!
個人的にこの映画でイタリア人の熱くて人情味溢れる国民性を垣間見て、一気にイタリアの見方が変わった作品。
お話はと云うと、第二次世界大戦において、同盟を組んでいた日本と同じく敗戦国となったイタリアを舞台にした、ある親子の物語。2年間の失業の後にやっとこさ見つけたのが、雇い主から自転車が必須とされているビラ貼りの仕事。しかしお仕事中に自転車が盗まれてしまい、親子は泥棒探しを開始する・・しかし!!!?!・・・
あのその、映画内容に関しては余計なことは語りませんっ、とにかく素晴らしいの一言。
さて、自転車人としてのこの映画の楽しみ方は、偏に終戦直後のイタリアはローマの風景を生々しく垣間見る事が出来る事でしょうか。今から70年前にローマの街を走っていた自転車の姿&フレーム形状とか、ローマ市民の異様なほどのスーツ&ジャケット着用率(さすがファッションの本場)、そして多くの男性たちがセリエAサッカーの試合見るために自転車でスタジアムにやってくる姿など。
歴史的資料としても凄まじいほどのリッチさで、楽しめること請け合い!欧州ロードレース&スポーツに少しでも興味のある我々自転車人にとっては、かなりの発見がある大傑作となっております!オススメ!

あと、8月20日発売の「バイシクルクラブ」誌では、自転車ロードレース映画の不動の最高傑作である下記映画の事も過剰に熱く語っていますので、見てね!

バイシクルクラブ10月号はこちらで購入できます

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「le velo de Ghislain Lambert」(2001年/フランス&ベルギー合作)

(訳:ジスラン・ランベールの自転車)

映画「弱虫ペダル」 8月14日(金)全国公開(予告動画)

さてさて、これでもか!というぐらい独断と偏見で書きまくっちゃいましたが、とにもかくにも実写版「弱虫ペダル」が素晴らしい作品で有る事を祈るばかり!

「弱虫ペダル」の漫画は欧米諸国でも翻訳出版されているので、映画のクオリティさえよければ映画も全世界で大ヒット!なんてこともあり得る話!?
さぁ、日本から欧米に向けての自転車文化逆輸出を夢見て、映画「弱虫ペダル」を盛り上げようぜ!

作品概要

主演:永瀬廉(King & Prince)
出演:伊藤健太郎、橋本環奈、坂東龍汰、栁俊太郎、菅原健、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)・竜星涼 / 皆川猿時
原作:渡辺航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
監督:三木康一郎
脚本:板谷里乃・三木康一郎
主題歌:King & Prince「Key of Heart」(Johnnys’ Universe)
制作プロダクション:デジタル・フロンティア
協力:ワイズロード
製作:「弱虫ペダル」製作委員会
配給:松竹株式会社
制作スケジュール:2020年2月 クランクイン/8月上旬完成予定

ストーリー

主人公は、地元・千葉から秋葉原にママチャリで通う、運動が苦手で友達がいないアニメ好きの高校生・小野田坂道(永瀬廉)。あることをきっかけに、自転車競技部に入部することになった坂道は、自転車選手としての思わぬ才能を発揮することになる。坂道の良き仲間でライバルでもある今泉俊輔(伊藤健太郎)や、マネージャーの寒咲幹(橋本環奈)、同じ自転車競技部のメンバーとともに自分の限界や壁を越え、初めて出来た「仲間」とともに、レースで走る喜びを見出していくー。
誰かの為に頑張ったり、頑張る誰かを応援したりー。
あなたもきっと応援したくなる、誰かに想いを伝えたくなる、今年一番熱い青春ストーリー!

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/yowapeda-eiga/

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PROFILE

山崎健一

BiCYCLE CLUB / UCI公認選手代理人

山崎健一

UCI公認選手代理人&エキップアサダマネージャー。日本人選手の育成に尽力し、プロ選手からの人望も厚い。バイシクルクラブ本誌では連載「フ●ッキンジャップくらいわかるよ、コノヤロウっ!」を担当。

山崎健一の記事一覧

UCI公認選手代理人&エキップアサダマネージャー。日本人選手の育成に尽力し、プロ選手からの人望も厚い。バイシクルクラブ本誌では連載「フ●ッキンジャップくらいわかるよ、コノヤロウっ!」を担当。

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