自転車で伊豆いちするならアップダウンを攻略せよ【サイクルボール・伊豆いち後編】
Bicycle Club編集部
- 2020年08月26日
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「サイクルボール-日本7大1 周制覇の旅-」の中でも最難関コースといわれるのが伊豆半島を一周する「伊豆いち」。そのうちの伊豆半島1周(伊豆いち)にtom’s cycling さんがチャレンジした。前編では第6チェックの道の駅下賀茂温泉湯の花までお届けしたが、今回後編では朝、弓ヶ浜で一泊してからスタートし、ゴールとなるメリダXベースを目指した。
前編はこちらへ
https://funq.jp/bicycle-club/article/621412/
2日目、120㎞で3000m近いアップダウンが待っている⁉
2日目は弓ヶ浜からスタート。ここから第7チェックポイントの石廊崎を目指す!
1日目は、鹿路庭峠(ろくろばとうげ、標高544m)を越えさえすれば、あとはアップダウンを乗り切ればよかった。ところが、2日目は伊豆半島特有のアップダウンが待っているため、気が付けば獲得標高3000mというじわじわ脚が削られるコースだ。
2日目、最初となる第7チェックポイント石廊崎オーシャンパークへ。伊豆半島の最南端ということで、テンションもあがってしまうが無理は禁物、脚を貯めながらゆっくり上っていこう。左手に石廊崎灯台の案内が見えたら県道を左折しよう。下っていくと灯台、そして海を望む絶景が待っている。
第7チェックポイントの石廊崎灯台は伊豆半島の最南端のビューポイント。
石廊崎を過ぎてから、地元カケルバイクの小野さんおススメのビューポイントが石廊崎・池の原ジオサイト、ユウスゲ公園。
多島海を望むオーシャンビューが待っている。なかなか自転車では来ることのできない、南伊豆ならではの光景を満喫できるコースだ。
港町→峠→港町の連続の合間に絶景のご褒美が待っている
国道136号は集落と集落を結ぶ道は険しい峠道になっているのが伊豆半島だ。その合間に絶景が待っている。
石廊崎の次は松崎にある第8チェックポイントの道の駅花の三聖苑を目指すが、ここからはアップダウンの連続となる。「上り返しで踏んでいければいいんですが、それができないとペースは上げられないですね」と品川さんがいうように、脚力の差が出やすいコースだ。
無理をせず、ちょっと抑えめのペースで走るのがポイントだ。ここからはそれぞれのペースでいくために先頭をいくウサギ班にメリダXベース品川真寛さん、榎本美帆さん、蠣崎藍道さん、そしてYOMIさん。カメ班に小野剣人さん、宮内佐季子さん、そしてYOPIさんに別れて走ることにする。
国道136号はマーガレットラインと呼ばれ、道路わきに彫刻が並んでいる。この中のひとつがまさにサイクルボールの女神像スタイルなのでぜひ探してみよう。
松崎の町並みを満喫し、お昼は堂ヶ島で
松崎町にはなまこ壁の町並みが残っている。四角い平瓦を並べ、漆喰で固める工法だ。国道136号からちょっと街の中に入るとあるので、寄り道してみよう。
松崎につくとようやくアップダウンがひと段落する。松崎の町から宇久須川沿いの道を走り、第8チェックポイントの道の駅花の三聖苑を目指す。春先ならば河津さくらが咲く名所として知られる場所だ。さらに先行していたウサギ班はここで松崎を見学して時間調整。なまこ壁と呼ばれる白壁が歴史を感じさせる。
1日で走り切ろうとするといくら健脚自慢でもこうした余裕はないので、ぜひ2日間で走ることをお勧めしたいところだ。
第8チェックポイントの道の駅花の三聖苑にあるチューブの自動販売機(サイクリスト応援自販機)。伊豆半島はサイクルラックや工具ポンプなどを有する、バイシクルピットも数多く用意されている。
バイシクルピットの詳細はこちら
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/cyclist/cycling/bicycle_pit/index.htm
西伊豆名物の塩かつおうどん。茹でたうどんに、西伊豆の伝統的な保存食である塩かつお、卵、ネギ、のり、ゴマなどを乗せて食べる。
お昼は第9チェックポイントの加山雄三ミュージアム /堂ヶ島マリンでは、名物の塩カツオうどんを戴く。暑さで塩気の抜けた身体には、冷たく塩気のあるうどんがたまらないおいしさだ。ここで、ウサギ班とカメ班といちど合流するが、YOPIさんのヒザが悲鳴をあげているのを、品川さんが元プロの技で、回復を試みる。残り70㎞を走り切れるのか? 品川さんの腕にかかっている。
前日、踏みすぎてしまいヒザを痛めてしまったYOPIさん。品川さんのケアで2日間を無事走り切ることができた。
土肥金山で桜餅を補給、あと3本上ればゴールだ!
江戸時代佐渡に続く第2の金の産出量を誇った土肥金山。
第10チェックポイントは土肥金山。ロケ日は真夏の真っ盛り、申し訳ないがカメラも曇るほどの暑さだ。で、ここでサポーターから桜葉餅をもらう。本来は松崎の銘菓だが、そこはお許しを。疲れ切った体に甘さと塩気がたまらないのだ。土肥金山をいよいよ残る大きな峠は3つを残すのみだ。
桜の名所、松崎は「桜葉餅」も有名。おもわず宮内さんもニンマリ。
眼下には御浜海水浴場きれいな砂浜が見える。そのさらに奥には進むべき峠道が見えている。
先をゆくウサギ班は快調にアップダウンを飛ばしていくが、さすがに脚自慢のTOMIさんもハイペースにお疲れ気味。下りは道幅も狭く、コーナーも多いので慎重に走ることにした。
いっぽうカメ班は途中ビーチでやすみながらライドを楽しんでリラックス。品川さんのケアも効いてきたのが、YOPIさんも止まることなく前を進む。
そして、第11チェックポイント道の駅くるら戸田で一休みしたら、いよいよラスボスともいえるピークを2本上るだけだ。戸田から煌めきの丘、そして井田と順調に進んでいく。
最後のトンネルを越えれば駿河湾を望む絶景が待っている!
この井田トンネルを越えればゴールしたも同然。下ってからは駿河湾沿いの平坦な道が待っている。大瀬崎からの絶景で思わず記念撮影。みなさんが行くときには富士山が見えるはず!
戸田トンネルを越え、下っていくと大瀬崎を望む絶景が待っている。
「ほんとは大瀬崎から駿河湾越しに富士山が見えるんですけどね」と地元カケルバイクの小野さんはいうが、ほぼ200㎞走ってきたメンバーには感激の光景だ。これさえ下ればあとは駿河湾沿いの平坦な道が続くだけだ。元気になたメンバーは第12チェックポイントNUMAZUサイクルステーション静浦東を一路目指して、ペダルを踏むだけだ。
大瀬崎からは海沿いの軽快に走れる道が続く。交通量も少なく、地元沼津でも人気のコースだ。
NUMAZUサイクルステーション静浦東の蠣崎さんはプロチームのメカニック経験ももつ。何かあれば簡単なメンテナンスも受けられる。
駿河湾沿いに走り、カケルバイクの小野さんが店長を務める「チェレステカフェ」の前を通れば、NUMAZUサイクルステーション静浦東はすぐだ。ここではバイクのメンテナンスが受けられる。残すはゴール地点、メリダXベースまで狩野川沿いに進むだけだ。途中、ちょっとした上りがあるので、余力は残しておこう。
大仁の城山が見えたらゴールのメリダXベースまですぐ
最後狩野川にかかる大門橋を渡るとゴールだ。奥に見えるのは大仁のランドマーク城山だ。
あとは狩野川沿いにメリダXベースを目指すだけだ。もう200㎞走ってきて脚は残っていないが、ゴールがまじかだとわかってくると元気になってくる。ただし、交通量が多くなるので気を付けて走ろう。
そして、狩野川を渡ればゴールのメリダXベースに到着だ。ここで最後のチェックインをすませば、サイクルボールをゲットしたことになる。
ついにゴール。決して楽ではないコースだけに走りきった充実感はたまらない。
完走認定カードをメリダXベースで受け取ろう!
メリダXベースで完走認定証を受け取った。1日で走り切るツワモノは朝5~6時にスタートし、約12時間ほどでゴールするという。
ゴールしたらアプリでゴールしたころを示すとメリダXベースにて、完走を日程するカードがもらえる。メリダXベースの営業時間内(営業時間:9:00~18:00 現在コロナウイルス感染拡大防止のため短縮営業中 9:00~17:00)でのゴールが原則となる。ただし、時間外や休日の場合には、以下のフォームから申請可能だ。
詳細はサイクルボール公式WEBサイト
https://tour-de-nippon.jp/cycle-ball/izu-ichi/#others
メリダXベース
営業時間 | 9:00~18:00/年中無休(年末年始は除く) |
---|---|
住所 | 静岡県伊豆の国市田京195-2 IZU VILLAGE内 |
電話 | 0558-77-2727 |
駐車場 | 95台(無料) |
サービス | トイレ/サイクリングアカデミー(有料)/レンタルバイク利用者のみ温泉利用券配布 |
WEB | https://www.merida.jp/x-base/ |
今回走ったメンバー
今回のツアーでは、右から左へカケルバイク代表の小野剣人さん、富士ヒルクライム優勝者榎本美帆さん、シクロクロス元日本チャンピオン宮内佐季子さん、メリダXベース品川真寛さん、tom’s cyclingのお2人(TOMIさん、YOPIさん)、蠣崎藍道さん。さらに本誌山口というメンバーで走った。
南伊豆での宿泊について
過酷なコースとなる伊豆いちでは、約半分の地点「南伊豆」で宿泊プランを用意している。
(9/20~11/30)
部屋タイプ:基本相部屋。シングル利用可但しシングル利用の場合は1,500円の増額。
料金:お一人様7,850円(1泊2食付)~特別メニューの対応も可(別途相談)
お申込/お問合せ
WEBサイト
https://tour-de-nippon.jp/cycle-ball/izu-ichi/#others
問い合わせ:
電話:0558-62-0141
メール:wbs92133@mail.wbs.ne.jp
※メールの場合、送信して3日以上返信なき場合はお電話にてお問合せください。
サイクルボール~日本7大1周制覇の旅~
内容:サイクリングアプリ「ツール・ド」を使って日本7 大1 周コースの制覇を目指す
参加費:無料
期間:2020 年8 月1 日(土)~2021 年3 月28 日(日)
主催:一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン
共催:一般社団法人淡路島観光協会、公益財団法人浜松・浜名湖ツーリズムビューロー、御殿場市スポーツタウン推進連絡会、茨城県かすみがうら市、滋賀県守山市、一般社団法人美しい伊豆創造センター、福島市相馬市二本松市伊達市観光圏協議会
協賛:WINZONE(日本新薬株式会社)、マヴィックジャパン株式会社、AlterLock(株式会社ネクストスケープ)、株式会社きゅうべえ、ZuttoRide 株式会社、株式会社マルイ、株式会社ウエイブワン、おたふく手袋株式会社、ACTIVIKE、合同会社TRYCLE
伊豆いち特別協力:スルガ銀行
サイクリングアプリ「ツール・ド」とは
全国のおすすめサイクリングコースが検索でき、選んだコースマップをスマホで確認しながらサイクリングを楽しめる、サイクリング観光に特化したアプリです。当社サイクルステーションで開催したサイクリングイベントの53 コースも掲載しています。
一般社団法人美しい伊豆創造センターが共催。今回のPRツアーでは沼津市のサポートカーが同行した。
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