BMC・TEAMMACHINE SERIES【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】
ハシケン
- 2020年09月23日
チームマシーン10年の変遷と進化の足跡
誕生から10年、4度のフルモデルチェンジによって進化を続けてきたチームマシーンSLR。
各世代の特徴と功績を振り返りながら、その進化の足跡を振り返っていく
COMPARISON 新旧モデル徹底比較
最先端の開発技術を備えた自社設備「インペックラボ」が誕生した2010年に初代SLR01がデビューし、2011年のツール・ド・フランスで一気に頂点を極めた。BMC初のフルカーボンモノコックフレームだった。
現在に通ずるショートシートバック設計を特徴とし、コンプライアンスを重視する設計思想は現在まで引き継がれる。
第2世代では、剛性、軽さ、快適性のベストバランスをコンピュータープログラムによって生み出すエーステクノロジーを導入。オリンピックでゴールドメダルを獲得するなど、万能モデルとして人気実力ともに不動の地位を築くことに成功する。
2017年には、ディスクブレーキモデルへと進化した第3世代。コクピットシステムのICSの採用により、インテグレーションが加速。BMCレーシングチームと一体となった開発は欠かせないものだった。
初代から10年がたち、生まれた第4世代の最新型SLR01は、エアロダイナミクス性能を融合するエースプラステクノロジーを新たに採用。ステム一体型の専用ハンドルも開発し、SLR01の節目の年に次世代をリードする最新鋭モデルへと生まれ変わった。
TEAMMACHINE SLR 01
TEAMMACHINE SLR 01
TEAMMACHINE SLR 01
TEAMMACHINE SLR 01 ONE
SECOND GRADE [セカンドグレード]
旗艦モデルSLR01のフルモデルチェンジに合わせてセカンドグレードのSLRも刷新。
最新のエースプラステクノロジーにより空力性能も磨いた実力派レーサーとして注目される
イメージを覆す高いレスポンスが魅力の新型SLR
結論を先に記すとき、それは極めてポジティブなインプレッションだ。完成車35万円(税抜)のSLRフォーは、かなり戦略的なパッケージで、魅力的なプライスと言える。かかりのいい反応性やステアリングの安定感など、走れば走るほど乗車前のイメージが覆っていった。バイク重量は8.3kgで、ミドルグレードとしては“中の上”といったところだが……。まさに実際の重さと走りの軽さは違うという言葉がピッタリだ。
この価格帯のモデルの多くは、足あたりのよさが評価されがちだが、それは痛快なレスポンスは薄いということでもある。この進化したSLR フォーは、SLR01同様に反応性が磨かれており、ダイレクトな加速性能に魅了される。スピードの緩急にも強く、起伏のあるコースも得意だ。
なお、ハンドルまわりはノーマルステムとハンドルなので、セッティングは容易だ。今回、ツライチにセットして走り出し、エアロポジションの取りやすさも確認できた。上り坂もフロント剛性に支えられたキビキビしたダンシングが印象的だった。
もし将来的にアップグレードの余地があるのなら、個人的にはドロップ量やサイズが好みのエアロハンドルをセットアップしたい。初めてのロードバイクとしては安くはないが、思い切って購入しても後悔はしないモデルだ。
BMC・TEAMMACHINE SLR FOUR Ver.2 2021
INFO
ビーエムシー/チームマシーン SLR フォー バージョン2 2021
完成車価格:35万円(税抜)
■フレーム:チームマシーンSLRカーボン
■フォーク:チームマシーンSLR01カーボン
■シートポスト:チームマシーンSLRカーボン
■コンポーネント:シマノ・105
■ハンドル:BMC・RAB 02
■ステム:BMC・RSM01
■サドル:フィジーク・アンタレス R7
■ホイール:マヴィック・オープン ディスク
■タイヤ:ヴィットリア・ザフィーロ(25mm)
■カラー:レーシング レッド&ブラッシュド シルバー
■サイズ:47、51、54
■試乗車実測重量:8.3kg(サイズ51・ペダルなし)
問:フタバ商店 http://e-ftb.co.jp
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