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明治神宮外苑で自転車「学生選手権」開催!男子は慶応の川野、女子は日体の岩元が勝利

3月7日(日)、銀杏並木や神宮球場で有名な明治神宮外苑にて日本学生自転車競技連盟主催の「第15回明治神宮外苑大学クリテリウム 兼 第22回 全日本学生選手権クリテリウム大会」が開催され、男子は慶應義塾大学の川野碧己、女子は日本体育大学の岩元杏奈がそれぞれ優勝を飾った。
例年は日本学生自転車競技連盟のシリーズ戦であるロードレースカップシリーズの最終戦として開催されてきたが、今年は新型コロナウィルスの影響で全日本学生選手権クリテリウム大会としての開催となったレースをレポートする。

都心で開催される数少ないレース

国立競技場横を通過する選手たち

明治神宮外苑大学クリテリウムは2007年に第1回大会が開催され、降雪で中止となった大会を含めて今年で15回目の開催を迎えた。
これまで都心ではお台場で湾岸クリテリウムやシクロクロス東京等、明治神宮外苑大学クリテリウム以外にも自転車レースが開催されてきたが、本レースが開催された時点では都心で開催されるレースはツアー・オブ・ジャパン(以下、TOJ)の東京ステージと、明治神宮外苑大学クリテリウムのみとなっている。
さらに、2020年のTOJは新型コロナウィルスの影響で開催が見送られたため、第14回明治神宮外苑大学クリテリウム以来、1年ぶりの都心でのレースとなった。
また、ここ数年は4月~5月に開催されてきた全日本学生選手権クリテリウム大会だが、2020年は新型コロナウィルスの影響で開催が延期され、本大会での実施となった。

男子決勝は序盤から4人で逃げた慶応の川野が優勝

男子決勝での4人の先頭集団

男子は118名の選手がエントリーし、3組に分けての予選を実施。各組上位16名までが決勝に進み、48名での決勝となった。
決勝へは兒島直樹(日本大学)や、床井亮太(作新学院大学)、山本哲央(中央大学)、河野翔輝(早稲田大学)といったUCIコンチネンタルチームにも所属する選手や、中村龍吉(中央大学)や、宇佐美颯基(明治大学)、川野碧己(慶應義塾大学)らJプロツアー登録チームにも所属する選手、依田翔大(日本大学)や片桐東次郎(日本大学)、仮屋和駿(日本大学)、山田拓海(早稲田大学)ら実績のある選手達が進出。

男子決勝追走集団(左)との差を確認する先頭集団(右)
1周目から飛び出す選手が出る中、2周目の最終コーナーで落車が発生。山本、仮屋、宇佐美が若干抜ける形となり、さらに川野も追い付いて4名の先頭集団を形成。序盤はメイン集団に対して20秒程度の差をつける。
さらに鹿屋体育大学や法政大学、日本体育大学、日本大学の選手らが追走をかけ、その後ろから床井も追走をかけるが、先頭集団とは徐々に差が開いていく。

男子決勝での追走集団

先頭集団は約1分まで差をひろげ、逆に追走集団は足並みがうまく揃わずメイン集団との差が縮まっていく。
15周目でメイン集団は追走集団を吸収するが、先頭集団は変わらず差をキープ。
最後は若干タイム差を縮まるが、先頭集団はそのまま4名でのスプリントとなり、最終コーナーを3番手で通過した川野が山本、仮屋を捲って2020年度の全日本学生選手権クリテリウムおよび第15回明治神宮外苑大学クリテリウムを制した。

優勝した川野は「先頭集団を形成した他の3名の選手はレース前からマークしていた選手たちで、彼らが先行したタイミングで落車が発生したこともあり、タイム差ができる前に自分もジョインする形を取りました。追走集団については180度ターンで状況を確認し、ペースをうまくコントロールしていたので、追い付かれることはないと思っていました。シクロクロスをやっているのでスプリント力には自信があり、先頭集団の他の選手は独走力のある選手たちだったので、ラスト3kmあたりからのアタックに注意していました。(逃げ切りを確信してからは)メイン集団とのタイム差をひろげるよりも、いかに力を残すかにフォーカスしました。スプリントについては、予選の時に思ったよりもストレートが長く、向かい風もきついと感じたので、決勝では最後に向けて加速するイメージでスプリントしました。今シーズンは弱虫ペダルサイクリングチームでJプロツアーも走るので、学連のレースでもJプロツアーのレースでも成績を残してアンダー23のナショナルチームに選ばれるように頑張りたいです。」とコメント。

女子決勝は集団スプリントを制した岩元が優勝

女子決勝で飛び出す太郎田と小口

女子は12名の選手がエントリーし、決勝のみの開催となった。
レースは序盤、野寺梓(法政大学)と中川由理(日本大学)が逃げる形で展開するが、中間スプリントでばらけてしまい、メイン集団に吸収される。

女子決勝で逃げる中川と野寺

その後、太郎田水桜(法政大学)と小口加奈絵(日本体育大学)らの飛び出しで集団が活性化し、徐々にペースが上がっていく。
最終周回まで決定的な逃げは生まれず、最終周回の最終コーナーを曲がってすぐにスプリントを開始した岩元杏奈(日本体育大学)が圧倒的な力で2020年度の全日本学生選手権クリテリウムおよび第15回明治神宮外苑大学クリテリウムを制した。

女子決勝で優勝した岩元杏奈

優勝した岩元は「序盤の逃げは後半で捕まるだろうと考え、目に見える範囲で位置していました。最後は求めていた展開になったので、うまくスプリントできてよかったです。(ロードレースの実績はあるものの)クリテリウムはこの大会が初めてで、技術面とかで心配はありましたが、そこまで怖がらずに走ることができ、自分の展開に持ち込むことができてよかったです。昨年は大会が開催されずで大変なシーズンでしたが、今シーズンは開催されると思うので、一つ一つのレースを大事にして、一つでも多く優勝できるように頑張りたいです。」とコメント。

一般の部は規模を縮小して開催

明治神宮外苑大学クリテリウムは例年、学生のレース以外に一般のレースとしてタイムトライアルとマスターズのクリテリウムを開催していたが、本大会では新型コロナウィルスの影響で小中学生タイムトライアルのみ実施。
中学生の選手が6名中4名となる中、小学4年生の山口虎太郎 がトップタイムとなった。

小中学生タイムトライアルでトップタイムを出した山口虎太郎

リザルト

男子大学生決勝(1.5km/Lap×20Laps)

1位:川野碧己(慶應義塾大学) 45分44秒
2位:山本哲央(中央大学) +0秒
3位:仮屋和駿(日本大学) +0秒

中間スプリント賞

5周回完了時:宇佐美颯基(明治大学)
10周回完了時:川野碧己
15周回完了時:仮屋和駿

女子決勝(1.5km/Lap×10Laps)

1位:岩元杏奈(日本体育大学) 27分40秒
2位:成海綾香(鹿屋体育大学) +0秒
3位:石上夢乃(鹿屋体育大学) +0秒

中間スプリント賞

3,6周回完了時:中川由理(日本大学)

小中学生タイムトライアル(1km)

トップタイム:山口虎太郎 2分10秒26

 

レースに関する問い合わせ:日本学生自転車競技連盟
https://jicf.info/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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