私が持っている唯一のスーパーレコード【西山自転車商会】
ニシヤマ
- 2021年01月27日
「自転車はスポーツではなくホビーと言い張る」いじってなんぼのレストア編集者の手記。
今回はカンパニョーロの旧型変速機のおはなし。
冬のマニアサイクリストあるある。天気予報で「今週末は寒波がやってきます」とアナウンスを聞くと「カンパ」という響きに過剰に反応してしまう。カンパ=イタリアの名門パーツブランド「カンパニョーロ」のことだ。
今季最強寒波とか聞くと「スーパーレコードかいな」とつぶやいてしまう。今冬は、とても寒さが身に染みる。自転車パーツでいうなら、まさにスーレコ級の寒さといえるかもしれない。
そう、スーパーレコードといえばカンパニョーロの最強グレードだ。
カンパニョーロのトップグレードメカは、グランスポルト→レコード→ヌーボレコード→スーパーレコード→Cレコード→レコードと変遷してきて、2008年にスーパーレコードの名が復活した。
今はレコードとスーパーレコードが同時にグループセットとしてあり、トップグレードのレコードを超えるスーパーな存在だ。
自転車を始めた中学生のころは、第一次スーレコの時代でめちゃくちゃ憧れた。今のスーレコはさらなる極みに到達してしまって、やはりいまだに手が出ない。
わがコレクションに唯一あるスーパーレコードは、下の写真にあるレバーだ。数年前これを手にすることで、スーパーレコード欲をささやかに満たした。
右シフターのアッセンブリースペアのみだが、E CSR100とあるようにSRがまごうことなきスーパーレコードの証である。ワイズロードの上野アサゾー店で買った。たしか1万3000円くらい。
これをどう使うかというと、ベローチェの10Sレバーと合体させて、アテナの11Sリアメカで動かす。レバーはベローチェに見えて中身はスーレコという羊の皮をかぶった狼と自慢したかった。というかエンジンが羊だから意味はないんだが。
そんな夢想をしているうちに、カンパニョーロのフラッグシップは12Sになって、13Sすらも登場し時代遅れに。見まわしてみると機械式というのも、上位グレードではもはやレアかもしれない。
リムブレーキ時代仕様で私が思う(手にできる)最高バイクをいつか作ろうとコツコツパーツを集めているが、まだ道半ば。早くしないとサイクリスト人生が終わってしまうぞ。
西山自転車商会の記事はコチラから。
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