FACTOR・OSTRO VAM【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】
ハシケン
- 2021年03月14日
電動変速システム専用のディスクブレーキ設計により、ケーブルのフル内装化を実現。さらに、最新のカムテール形状のフレームに、独自のリバースフロー技術や超ワイドなフォーク設計を融合し、高い空力性能を獲得する。
いっぽうでオストロは、パリ〜ルーベのようなタフコンディションでもライダーが高いパフォーマンスを発揮できるように快適性も高める設計を採用する。エアロ性能を追求しつつ、軽さと快適性というすべてを高次元で融合することを目指したオストロ。
ジオメトリーはすでに実績のある最新の軽量万能モデルO2、O2ヴァムと実質同じに設計され、2ヴァムと実質同じに設計され、フォークオフセットは3種類用意。超軽量エアロシートポストは、0mmと25mmのオフセットを展開する。
01 ディスク&電動専用設計によりエアロコクピットを実現
ディスクブレーキと電動変速コンポ専用設計で、ブレーキホースはヘッドチューブ内部のコラム前面を通り、完全に格納されたエアロコクピットを実現。セラミックスピード社のヘッドベアリングを採用する
02 トレンドのカムテールチューブに独自の凹面設計を取り入れる
ボリュームのあるダウンチューブは、エアロダイナミクスと軽さを両立したカムテール形状を特徴とする。トップチューブ上面とダウンチューブ背面にある凹面には、整流効果を高める狙いがある
03 ワイドスタンドフォークと逆方向の乱流を抑制させる独自設計
フロントフォークとホイールの間に発生する進行方向とは逆方向の乱流を抑えることを目指した設計テクノロジー「リバーシング・フロー・エネルジャイジング・チャンネル」と最大32mmタイヤに対応するワイドスタンスフォークがエアロプロファイルを最適化
04 細身のビスタシートステーが高い快適性を実現し走破性を向上
ファクターのオールロードバイクのビスタに採用される細身で取り付け位置を下げたシートステーにならい、パリ〜ルーベなどを想定した悪路走行にも対応する快適性を獲得。また、168gの軽量エアロシートポストは、セットバック0mmと15mmの2種類を展開する
05 ボリュームを出しつつ空力性能も意識したBBエリア
軽量フレームとは思えないボリュームのあるBB エリアは、高い剛性に支えられペダリングのパワー伝達効率を向上させる。ファクターで初採用のネジ切りタイプのT47 規格のスレッドBBは耐久性やメンテナンス性の高さに定評がある
06 ブラックインクブランドとコラボしハンドル、足まわりの性能を引き出す
デンマーク生まれの高性能カーボンパーツメーカー「ブラックインク」とコラボし、オストロヴァムのフレームセットには軽量なステム一体型ハンドル(重量42サイズ・公称320g)が付属し、完成車には同ブランドのセラミックスピードベアリング搭載のホイールをアッセンブル
100km IMPRESSION
ファクターの次世代を担う超軽量エアロロード「オストロ ヴァム」の
ペダリングフィールや走行特性はいかに!?
実走派ライター、ハシケンが100kmインプレッション!
エアロロードの欠点を解消し全方位に極めて高い性能を実現
ダウンチューブを大胆なスリット構造としたツインダウンチューブなど独自の設計を打ち出したエアロロードのワンに比べると、オストロはオーソドックスなカムテールチューブを採用したエアロロードだ。よくも悪くも王道的な作りだというのが第一印象。
しかし、細部に目を移せば、ファクターらしい高いエンジニアリングの賜物が随所に見て取れる。さらに、ディスクブレーキと電動コンポ専用フレームとして設計されたフォルムはスマートで、ブラッシングデザインの艶やかなペイントも高級車そのもの。フレーム重量は780g(54サイズ)を達成し、数ある2021モデルの最新エアロモデルのなかでも超軽量カテゴリーに入れていいだろう。
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